第2回

金券ショップを制するものは節約を制す!?

信販系ギフト券&ジェフグルメカードをまとめ買い
ヤク雄
前回、金券を使った節約術を実践していると言ってたよね?
セツ子
うん。手間がかかる節約術は苦手な私だけど、金券ショップの活用の話を聞いた時には、「これならできる」と思った。だって、金券を買うという一手間だけで節約になるんだもん。これぞまさにズボラ節約の極み!
ヤク雄
なるほど。実は、金券ショップに行くのも面倒くさがってたクチだったんだ。
セツ子
その割にはこの間まで、住宅ローンの金利とにらめっこしたり、子供の教育費を貯金するんだってお昼も我慢していたじゃない。
ヤク雄
あの時はきつかったなぁ。
セツ子
確かに、私たちは仕事柄、ローンや保険の見直しの大切さを他の人よりも知っているわ。けれども、お小遣いのなかで、たまにはパーッと飲みたいでしょ? 今回は、毎日の生活に活かせる金券ショップの使い方をたたきこんであげるわ。ないしろ金券ショップはあらゆるシーンを網羅するチケットが揃う“オトクの宝庫”…いや、オトクの聖地なのよ!
ヤク雄
鼻息荒いなあ…。
セツ子
いいから黙ってききなさい。毎月のお小遣いでうまくやりくりできれば、奥さんの株も上がるわよ。
ヤク雄
ほんとに!?
セツ子
私の場合は、月初めに「VISAギフト券」や「JCBギフト券」など加盟店舗数がダントツに多い信販系のギフト券、それに「ジェフグルメカード(全国共通お食事券)」をまとめ買い。まとめて買う方がラクだし、割引率も上がるからお得なのよ。節約の達人の受け売りだけど(笑)。
ヤク雄
全部ギフトカードで、すます方がラクなんじゃない?
セツ子
でもグルメカードの方が割引率は高いのよ。さっき通りかかった店では2%高かった。どうせ毎日食事をするんだから、買っておいて損はないわよね。
ヤク雄
ところで「VISAギフト券」とかってお釣りが出ないから嫌う人もいるよね。
セツ子
でも、その分、割引率は、お釣りが出る百貨店の商品券よりおおむね0.5%程度は高い。だから、私は、端数は現金で払ってもいいやと考える派。
ヤク雄
自分に合ったやり方をチョイスできるのは、なかなかよさそうだね。
セツ子
でしょう? うちの母なんて、さらにお米券、図書券などを購入してトクしているよ。あとは…。私は遊園地や動物園やテーマパークなどレジャー系の「株主優待券」を使うことも多い。レジャー系の「株主優待券」は、そもそもお得な上に使用期限が迫ってくれば値段はどんどん下がっていく。以前、入場料1,500円のレジャー施設のチケットを300円でゲットした時はうれしかったな。新幹線や私鉄の回数券など交通系のチケットはよく使っているわ。
ヤク雄
ふーん。けっこういろんな手があるんだね。
セツ子
そもそも、私は買い物好きだし、金券ってバラエティに富んでるし、見ているだけでも楽しいんだ。こんな演劇やってるんだ、なんて発見があったり。私にとっては情報源のひとつでもあるわね。
「商品券+株主優待券」のダブル使用もおトク
ヤク雄
クレジットカードを使わない現金決済派にはいいかもね。
セツ子
カードよりオトクな場合も多いわよ。例えばスーパーで買いものをする場合、カード決済なら還元率はせいぜい1%。でも、仮に定価の98%で購入した金券を使えば、2%割引になる。金券で月に2万円の買い物をすれば、年間4,800円の節約になるってワケ。
ヤク雄
おお。飲み代が1~2回浮くなあ。
セツ子
個人的には飲む回数を減らせばいいと思うけど。実はさらにオトクな裏ワザもある。それは、2枚の金券を同時に使う“合わせ技”。王道は、「商品券+株主優待券」の組み合わせね。
ヤク雄
具体的には?
セツ子
たとえばAデパートで買い物をするなら、金券ショップで「全国百貨店共通商品券」と「お目当てのデパートの株主優待券」(デパートの商品が10%オフになる)を同時に購入するの。定価の98%で買った全国百貨店共通商品券と株主優待券(1枚300円前後)を同時に使えば、単純計算で12%程度の割引になるでしょ。
ヤク雄
でも、デパートってあんまり行かないんだよなあ…。
セツ子
じゃあ、「ジェフグルメカード」+「株主優待券」の組み合わせはいかが? たとえばワタミの株主優待券なら、たいてい500円分が350円くらいで買えるわよ。三光マーケティングフーズなら1,000円分の券が800円以下で売っていることも。使用制限枚数を超えた分や端数をジェフグルメカードで払えば、飲み代が安く済む。
ヤク雄
確かに、節約するなら押さえておくべきスポットだな。実はここ数年、こづかいを減らされる一方でさ…。よし、早速行ってみよう。
セツ子
金券ショップに行くなら、競合店が立ち並ぶターミナル駅近辺が、割引率が高めでオススメよ!
(つづく)

金券ショップで買えるオトクな金券・株主優待券リスト

●金券
★ジェフグルメカード
全国35,000店舗の飲食店で使える500円の金券。多くのチェーン店を網羅。宅配ピザ、持ち帰り寿司などで使える店も。釣り銭が出る。相場480円前後
★全国百貨店共通券
全国の百貨店300店舗で使える共通の1,000円の金券。ただし、発行元の百貨店が破綻した場合は使用不可になることも。釣り銭が出る。相場は980円前後
★信販系ギフトカード
VISA、JCB、UCなど信販会社が発行する金券。額面は500円~5,000円。使える店が多いのが魅力。たとえばJCBカードが使用できる店は50万件。相場は額面の98%前後
●株主優待券
★ワタミグループ
ワタミグループ各社で利用できる500円の金券。ただし「1人1回2枚まで」「金土曜日及び祝休日の前日は使用不可」など制限がある。相場は350円前後
★三光マーケティングフーズ
東方見聞録、金の蔵などで複数枚使用できる1000円の金券。ただし、東京チカラめし、東京スパゲッチ、カヴェノアーナでは利用不可。相場800円前後
★大庄
500円の金券。庄や、やる気茶屋、日本海庄や、ジョン・万次郎など大庄グループの飲食店の直営店で使用できる。FCは不可なので注意。相場は450円前後。

※文、企画編集/カデナクリエイト、イラスト/小豆だるま、編集/イー・ローン