第108回

住宅ローンで叶ったバリアフリーの家。50代で建て替えました。

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静岡県にお住まいのebiebiさんは、住宅ローンを使って、木のぬくもりを感じられる家を建てました。隣に住んでいた義母も介護が必要になったため、2軒分を解体してバリアフリーの新居に。今のライフスタイルに合った住みやすい家になりました。

オーナーさんデータ
静岡県 ebiebiさんご一家(仮名)
家族構成:
夫(60歳・嘱託社員)、ebiebiさん(55歳・会社員)、長女(26歳・会社員・一人暮らし)、長男(23歳・大学生)、義母(87歳)
建設時の世帯年収:
1,500万円
購入した住宅:
地元ハウスメーカー
延床面積と間取り:
土地:204m2、建物:151m2 4LDK +ロフト
購入価格 :
3,000万円(建物2,500万円。その他解体費、諸経費、消費税込み)
利用ローン:
静岡銀行「住宅ローンCPミックス変動金利期間全期間優遇包括」
金利タイプ:
変動金利型
金利:
0.8%(2020年10月実行)
ローン借入金額 :
1,500万円
借入期間:
15年
毎月の返済額:
約9万円

以前は築28年の建売住宅に住んでいたebiebiさん。隣に住んでいた義母の家とともに2軒を解体し、新しく広い家を建てることにしました。
ebiebi
もともと住んでいた家は何度も修繕していました。でも外壁がはがれて雨漏りする、洗面所の床が抜けるなど、あちこちガタがきていて、老後まで住むのは難しそうでした。
また、隣に住んでいる義母も高齢となり、要介護認定で要介護1と判定されました。一人暮らしが難しい状態になってきたため、夫と話し合い、家を建て替えて義母と同居することになりました。
新しい家には無垢木材を使いたくて、いくつかハウスメーカーを見学に行きました。そこで見つけたのが、柱や梁を隠さずにそのまま見せる「真壁工法」を取り入れたメーカーです。木のぬくもりを存分に感じられるのが気に入り、お願いすることにしました。
義母と同居することもあり、介護のしやすさを考えてバリアフリーに。扉はすべて引き戸にし、廊下には手すりを設置。玄関の外にはスロープも付けました。
ebiebi
今の自分たちの生活に合わせた家を目指しました。義母は少し足が悪く、自力で立てません。外出時はシルバーカーを利用していて、家のなかを移動するときも何かにつかまる必要がありました。
そのため、スロープや手すりが必須でした。でも、一般的に販売されている手すりは味気なく、おしゃれなものがありません。せっかくだったら、新居の雰囲気に合わせたいと思っていました。
候補のなかには、アイアンでできた手すりもありました。でも、実際に使用することを考えると、触れたときの冷たさや握りにくさに問題が。
そこで、好みの作家さんを探して、つかまる部分は木を使用し、支える部分はアイアンのものをオーダーしました。全体の雰囲気にもマッチして私のお気に入りです。
柱、梁、床は全てヒノキ、1階の壁は漆喰にして落ち着いた雰囲気になりました。傷がついても味になり、住めば住むほど愛着がわきそうです。

足の悪い義母のために、玄関前にはスロープを設置した

玄関からリビングに向かう廊下。
オーダーした手すりが家の雰囲気になじんでいる。
照明はほぼすべて電球色にして柔らかな色合いに

キッチンから階段方面を見たところ。
お気に入りのアンティークのステンドグラスをはめこんだ。
ペンダントライトもガラス作家の作品

リビングの吹き抜け部分。
2階部分は回廊になっていて、手すりに布団や洗濯物を干すことも

階段の手すりはアイアンに。
階段下には収納棚を設置。
その手前の空間は仏壇を置けるサイズにした

ebiebiさんの隠れ部屋にするつもりで造ったというロフト。
右側の扉のなかは収納にしている

洗面所のシンクは造作。
シンク自体はシンプルにして、まわりに好みのタイルを貼った。
木枠の鏡や可愛いライトを探して設置

トイレは家のなかで唯一可愛い雰囲気に。
木の色も明るめのミディアムウォルナットにした

2軒分の土地を使って建てたので、新居は広々としていて、ゆったりと暮らせるようになりました。木のぬくもりに癒される毎日だといいます。
ebiebi
自分たちのライフスタイルに合わせ、設計から考えて家を建てたので、ぐっと住みやすくなりました。
家で過ごす時間が居心地よく、とてもリラックスできます。介護のしやすさを考えたので、義母も生活しやすくなったのではないかと思います。
家が広くなったため、コロナ禍でも家族が接触しすぎず、ゆとりがあります。収納も増え、以前よりすっきりしました。
もっと早く建て替えていたら、快適な今の家で子育てできたな…と少し後悔するほどです。
ローン借入金額は1,500万円。静岡銀行「住宅ローンCPミックス変動金利期間全期間優遇包括」を選びました。
ebiebi
以前住んでいた家の住宅ローンも残っていたのですが、現金で清算しました。夫が定年退職予定だったため、新居の建て替え費用の半分は現金で準備し、残りは私名義で住宅ローンを組みました。
私が会社を退職するのが今のところ5年後、遅くても10年後の予定です。早めに返済したかったため、借入期間は15年に設定しました。私の退職時にまだ返し終わっていない分は、退職金で払う予定です。月々の住宅ローン返済額は、今までと同じくらいです。
以前の家の住宅ローンが変動金利でとくに不満はありませんでしたし、今後の経済状況、世の中の流れ、金利などを考えて、今回も変動金利を選びました。
結びに、ebiebiさんのように、家を建て替えたい人へのメッセージを伺いました。
ebiebi
50代で家族構成も変わり、介護問題も発生するなか、ライフスタイルに合わせた家に建て替えたことでぐっと生活しやすくなりました。
もし資金繰りがなんとかなるようであれば、建て替えは早めにすることをおすすめします。その分、長い期間、快適な毎日を楽しめますよ!
ライターからのコメント。

2軒分の敷地に建てたとのことで、広々としている様子が伝わってきますね。おしゃれな雰囲気で、介護のしやすさも考えられているのも魅力的でした。
年齢の高い方が住宅ローンを利用すると、借入期間に制限が生じる場合があります。また、定年退職によって、収入が減少するので、現役の頃よりも返済の負担が増します。50歳以上で住宅ローンを利用するときは、定年退職後の収支のシミュレーションをきちんとおこなった上で、無理のない返済プランを組みましょう。

※今回ご協力いただいたebiebiさんのブログ「ebiebi 日日是好日(a^o^b)」のURLは https://ameblo.jp/ebinob1003/

ライター紹介

齋田 多恵 の写真

齋田 多恵 (さいだ たえ)

東京生まれ。成蹊大学文学部日本文学科卒業。
法律事務所で社会人生活をスタートした後、女性向けエンタメ系サイトのライター兼ディレクター、モバイルゲームの運営、女性向けモバイルゲームのシナリオディレクター、シナリオライターを経験。
妊娠、出産を機に2016年からフリーライターとして活動開始。

企画/カデナクリエイト、編集/イー・ローン