第120回

住宅ローンで叶ったコの字型の平屋。プライベート空間が保たれ、のびのび過ごしています。

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兵庫県にお住まいのたつなさんは、住宅ローンを使って、中庭をコの字型に囲んだ平屋を建てました。リビングの窓は中庭に面しているので、カーテンを開けたままでも人目が気になりません。ひとりの時間を楽しむ部屋、自然と家族が集まる居心地のいいリビングと、メリハリのある家になりました。

オーナーさんデータ
兵庫県 たつなさん
家族構成:
たつなさん(34歳・会社員)、夫(34歳・会社員)、子供2人(7歳、5歳)
建設時の世帯年収:
600万円
購入した住宅:
地元工務店「R+house」
延床面積と間取り:
32坪(土地面積88坪)、3LDK+WIC+納戸+畳コーナー+土間+書斎+ヌック
購入価格:
4,000万円
利用ローン:
みなと銀行「全期間固定金利型住宅ローン」(生活習慣病団信〈入院プラスα〉)
金利タイプ:
固定金利型
金利:
1.0%(2022年1月実行)
ローン借入金額:
約3,100万円
借入期間:
30年
毎月の返済額:
約9万円(ボーナス時:約6万円)

長女が5歳になったとき、夫の仕事の都合で地元に帰ってきたたつなさん一家。念願の家づくりを始めました。
たつな
運良く、親戚から安く土地を譲ってもらえたのですが、住宅街の一角で、三方に家が建ち、一面のみ道路に面している場所です。
ずっと集合住宅に住んでいた私たち夫婦は、「他人の視線や生活が気にならない、プライベートを守れる家を建てたい」と考えていました。
その他にも、家に対する理想はたくさんあり、建築士に相談する際は、「掃除やメンテンナンスのしやすい平屋建てにしたい」、「1年中快適に過ごしたいので、高気密、高断熱など性能に優れている家にしたい」、「和室がほしい」「夫婦それぞれの個室も作ってほしい」と、思いつく限りの理想を言いました。建築士さんは、私たちの要望の多さに困っただろうと思います(笑)。
そんな多くの要望をくみとって、建築士さんが提案してくださったのが「中庭付きのコの字型の平屋」です。完全にプライベートな中庭ができるなんて、まさに理想的だと感動しました。
私たちのすべての要望が収まった間取りを描いていただいたので、提案してもらったとおりに家を建てました。

たつなさんの理想が詰め込まれた間取り図

上がその間取り図です。リビングは中庭に面した位置に、大きな窓を作りました。カーテンを開けっぱなしにしていても人目が気になりません。
たつな
リビングは畳コーナーと合わせて11畳あります。明るくてのんびりくつろげる、家族みんなの一番のお気に入りの場所です。床の無垢材はすべすべしていてつい寝転びたくなります。
ソファの代わりにハンモックと大きなクッションを置いていて、冬は日差しが当たる窓際、夏は涼しい場所と、それぞれが好きに移動させてくつろいでいます。

リビングからは中庭が見え、春はどこからか桜が舞い、
冬は雪が積もる様子がわかり、季節の移り変わりを感じられる

小上がりの畳コーナーは高さ30cmと少し高めに。
ちょっと腰掛けるのに便利。ロールスクリーンを閉めると個室のように使える

リビングの一角にある土間。
お気に入りのサイドボードの大きさに合わせて設計してもらった。
室内で植物の世話や工作もできて、使い勝手がいい

家族の団らんも大切にする一方で、それぞれの趣味を楽しむ部屋も作りたいと希望しました。夫は2畳の書斎、私は1畳のヌック(こぢんまりとして居心地のいい空間のこと)を作りました。小さいながらも自分だけの居場所があると落ち着けるので、作ってよかったです。

たつなさんのヌック。本を読んだりPCをしたり、疲れたら寝転べる。
アクセントクロスがお気に入りで、それに合わせた色味のクロスを四方天井に使った。

家事のしやすさと見た目も両立させました。以前はベランダに外干ししていた洗濯物も、室内の洗濯機の真上に干せるようにしました。これが本当に便利で、夜のうちに干しておけば朝には乾き、隣のウォークインクローゼットにしまえばいいだけです。
キッチンも2畳のパントリーを付けたことで、リビングダイニングから家電が見えないうえに、料理に必要な家電を集約できて使いやすいです。

造作で依頼した洗面台は、サンワカンパニーの三面鏡で収納力をカバー。
床はこだわって選んだボロン床

見た瞬間即決した「グラフテクト」のキッチンと、じっくり探して買い求めた食器棚。
奥はパントリーになっていて、収納力抜群

実用的なスパイスニッチ。手持ちのオイルポットの高さに合わせて作ってもらった。
周りのタイルは大のお気に入りの「名古屋モザイクのイストワル・ミックス」

これまで休日は外出することが多かったのですが、家で楽しみながら過ごすことが多くなったそうです。
たつな
リビングでゲームを楽しむこともあれば、一緒に料理を楽しむときもあり、また別のときはそれぞれの部屋で思い思いに過ごしています。家族の時間とひとりの時間のバランスが取れているように思います。
中庭にはDIYで砂場を作り、子どもたちの大好きな遊び場になりました。夏は花火を楽しみ、友人を招いてバーベキューで盛り上がります。
家庭菜園にも挑戦し、採れたて野菜を楽しんでいます。ガーデニング初心者ですが、中庭のおかげで、植物を育てる楽しさにめざめました。

子どもたちがのびのびと遊べる中庭。
レモンの木を植え、成長を見守っている。

ローン借入金額は約3,100万円。みなと銀行「全期間固定金利型住宅ローン」(生活習慣病団信〈入院プラスα〉)を選びました。
たつな
住宅ローンで一番重視したのは、返済の見通しが立てやすいことでした。変動金利にもメリットはありますが、長い期間で考えると、予測のつかないことが多いように感じました。
私たちは、貯蓄を頭金に充て、住宅ローン返済期間も30~35年と長くなる予定だったので、計画的に返済できる固定金利型ローンを選びました。
当時、借りられる固定金利型ローンをいろいろ探しましたが、みなと銀行の金利が一番低かったので決めました。
生活習慣病の団信が付いて、金利は1%。「固定金利なのに、この低金利で疾病保障まで付いてくるのはお得」と感じました。
結びに、たつなさんのように、理想通りの家を建てたい人へのメッセージを伺いました。
たつな
家づくりを始めたときは、たくさんの情報に触れすぎたせいで悩み、何が正解かわからなくなりました。夫婦で好みが正反対だったこともあり、意見をすり合わせるのが大変でした。
それでも満足できる家にできたのは、夫婦で何度も話し合ったこと、私たちの希望を汲んでくれるハウスメーカーと出会えたことが大きいです。メーカーにより、できることやできないことはまったく違います。
もし、漠然としていても、「こういう家にしたい」という理想があるようだったら、それをかなえてくれるメーカーを探すことが大事ではないかと思います。
ライターからのコメント。

中庭があることで、採光もでき、人目を気にすることなくのびのびと過ごせる間取りが素敵ですね。一家団らんも、ひとりの時間も楽しめ、過ごしやすい家だと思います。
住宅ローンの変動金利と固定金利には、それぞれメリット、デメリットがあります。たつなさんのように、安心感を重視したい場合は固定金利、借り入れ当初の金利の低さを重視したい場合は変動金利と、優先事項によってどちらにするか決めるといいでしょう。

※今回ご協力いただいたたつなさんのブログ「HOME is」のURLは https://ameblo.jp/chichi-chicchi/

ライター紹介

齋田 多恵 の写真

齋田 多恵 (さいだ たえ)

東京生まれ。成蹊大学文学部日本文学科卒業。
法律事務所で社会人生活をスタートした後、女性向けエンタメ系サイトのライター兼ディレクター、モバイルゲームの運営、女性向けモバイルゲームのシナリオディレクター、シナリオライターを経験。
妊娠、出産を機に2016年からフリーライターとして活動開始。

企画/カデナクリエイト、編集/イー・ローン