第438回
住宅エコポイント復活!節電対応のリフォームはいかが?
- 住宅エコポイント制度が復活するというのは本当ですか?リフォーム工事でも使えると聞いたので利用したいのですが、前と同じ内容なのでしょうか?(T.Nさん 38歳 会社員)
- 先日、前田国土交通相が閣議後の会見で、住宅エコポイント制度を年内にも復活させる意向を表明しました。まだ詳細は不明ですが、発行されるポイントが半減されるなど前回と違う点もあります。
終了したばかりの住宅エコポイントが復活?
予算を使い切り、5ヶ月前倒しして7月に終了した住宅エコポイント制度。ところが近いうちに復活する見込みとなりました。国土交通省は第3次補正予算案に住宅エコポイントの予算を盛り込み、法案が成立次第、実施したい意向です。終了したばかりなのになぜもう復活なのでしょうか?それは被災地の復旧支援と国内住宅市場の需要を呼び起こすため。つまり被災地を応援しながら、住宅市場を刺激して景気を良くしたいというわけですね。
ただし前回と違う点もあります。新築住宅に発行されるポイントが、被災地では従来通り30万ポイント(30万円相当)ですが、被災地以外では15万ポイント(15万円相当)と半分になっています。それでも「エコ住宅を買うのに、急に終わって恩恵を受けられなかった」という方には朗報ですよね。既存の住宅を省エネのために改修・リフォームする場合は、最大30万ポイントで継続される予定です。
対象になるリフォームをおさらい
リフォームといっても、対象になるのは「ある一定の基準を満たしたエコリフォーム」なのでご注意ください。バリアフリー改修や節水型トイレを設置するだけでは、残念ながら対象になりません。工務店等に頼むような改修工事でなくてはならず、お父さんの日曜大工ですむ工事も対象外です。
前回と同じ内容ならば、以下6つのケースがポイント制度の対象となります。
- 1、窓の断熱改修
「ガラス交換」や「内窓の設置」「外窓の交換」など、改修後の窓が省エネ基準(平成11年基準)に規定する断熱性能に適合する改修工事。 - 2、外壁、屋根・天井又は床の断熱改修
外壁、屋根・天井又は床の部位ごとに、一定の量の断熱材(ノンフロンのものに限る)を用いる断熱改修工事。断熱材最低使用量は一戸建ての場合と共同住宅の場合で違う。 - 3、バリアフリー改修
1または2と一体的に行う、手すりの設置や段差の解消などのバリアフリー改修工事。 - 4、太陽熱利用システムの設置
1または2と一体的に行う太陽熱利用システムの設置工事。 - 5、節水型トイレの設置
1または2の改修工事と一体的に行う節水型トイレの設置工事。 - 6、太陽熱利用システムの設置
1または2の改修工事と一体的に行う高断熱浴槽の設置工事。
※詳細は国土交通省、経済産業省、環境省の3省合同で運営する「住宅エコポイント事務局」のホームページをご確認下さい。
夏に引き続きこの冬も節電が求められ、暖房の温度も控えて過ごさなくてはいけなくなりました。この制度が復活したら、思い切って利用し、保温効果を高められる断熱リフォームをやってみるのもいいのではないでしょうか?
資金が足りない時はリフォームローン
断熱リフォームだけのつもりが、ついでにバリアフリー改修や節水型トイレの設置をしたくなることもあるかもしれません。バラバラでやるより安くなるため、工事途中でプランの変更や追加工事をするのはよくあることです。ところがそうすると予算オーバーし、手元資金が足りなくなることも・・・。そんな時に利用したいのがリフォームローンです。
イー・ローンで無担保のリフォームローンを検索すると、実質年率は2%台後半~3%台前半、借入限度額は500万円~1,000万円のプランが多く存在します。仮に200万円を実質年率2.7%(固定金利)で借り、5年で返済した場合、月々の返済額は35,671円です。
【参考リンク】
もし金融機関が定めているエコリフォームに該当するならば、さらに金利が割り引かれるお得なプランも充実しています。環境にやさしいリフォームは、フトコロにもやさしいというわけですね。資金面で不安のある方は、ぜひ検討してみてください。