第1097回
外構リフォームとは?リフォームローンは使える?
- 中古で購入した戸建てに住んでいます。家そのものは購入時にリフォームをしたのですが、外構部分はそのままでした。住んでいるうちに「ここを変えたい」という希望がいくつか出てきてしまいました。貯蓄で不足する分にリフォームローンは使えるでしょうか?(Sさん 会社員、45歳・千葉県在住)
- リフォームローンは対象範囲が広いのが特徴で、外構のリフォームであれば通常は対象となります。ただし、ローンの利用は計画的に行うこともお忘れなく。
外構リフォームとは?
Sさんは外構部分のリフォームを希望されているようですね。中古住宅を購入して住んでいるうちに、変更したい希望が膨らんだようです。
「外構」とは、門や塀、車庫、テラス、玄関アプローチ、庭や植栽、照明など、建物周りの構築物のことを指します。外構に近い言葉として「エクステリア」がありますが、「エクステリア」は、外構によって実現される建物の外観全体のデザイン性や景観を指します。
「外構リフォーム」の対象となる工事にはどのようなものがあるか、具体的に挙げてみましょう。
- 門柱や門扉を変える
- 塀やフェンスを設置する・変える
- 玄関アプローチを変える
- テラスやウッドデッキを設ける
- 庭や植栽、花壇の変更
- 車庫に屋根を設ける、コンクリート敷きにする
- 庭に芝を植える、人工芝を敷く
- 庭の照明を変える
どこまでの外構リフォームをするかで予算は大きく違ってきますので、リフォーム会社から見積もりを取って検討しましょう。見積もりも複数社で比較するようにしましょう。
予算を見極めることが大事
リフォームローンは、住宅の増改築や修繕、設備機器の交換などをするときに利用できるローンです。不動産を担保に借りる有担保型と、担保が不要な無担保型があり、金利では無担保型より有担保型の方が低めになっています。金融機関によって多少異なる場合もありますが、リフォームローンの対象はかなり範囲が広く、外構リフォームであれば通常は対象となります。返済期間は、金額にもよりますが、通常は最長10~15年程度となっています。
リフォームローンで注意すべきは、対象物件が、本人や同居家族の「居住用住宅」に限られていることです。現在住んでいない住宅や、居住用でない賃貸用などのリフォームを行う場合などには利用できません。
リフォームローンを利用するには、借入額の目途を付けて金融機関に事前審査を申込み、事前審査が通れば、リフォーム業者と工事請負契約を交わし、リフォームローンの本審査に向けて手続きを行うという流れです。前述のように、まずは予算を見極めることが大事です。今後のライフプランなども加味して予算や借入額を決めましょう。
私が書きました
ファイナンシャル・プランナー、シニアリスクコンサルタント。
20代前半より経営誌や経済誌、女性誌と広く手がけるライターとして個人事業を展開。1995年より独立系FPとして、雑誌やムック、新聞、サイトへの寄稿・監修、相談業務、講師などで活躍。「今日からの お金持ちレシピ」(明日香出版)をはじめ共著本など多数。
※執筆日:2024年09月11日