第128回
リフォームローンで叶った「今」のライフスタイルに合った家。60代でリフォームしました。
広島県にお住まいのnoside-0402さんは、リフォームローンを使って築25年のマンションをリフォームしました。60代になり変化した生活スタイルに合わせてリフォームしたおかげで、快適に、ゆったりと暮らせているそうです。
オーナーさんデータ
広島県 noside-0402さん(仮名)
家族構成:noside-0402さん(60代前半・会社員・退職再雇用)、夫(60代前半・会社員・退職再雇用)
- 建設時の世帯年収:
- 約1,000万円
- 利用したリフォームサービス:
- 住友不動産「新築そっくりさん」
- 延床面積と間取り:
- 約70m2、3LDKから2LDKへ変更
- リフォーム費用:
- 1,000万円
- 利用ローン:
- イオン銀行「住宅ローン」
- 金利タイプ:
- 変動金利型
- 金利:
- 0.38%(2024年3月実行)
- ローン借入金額:
- 約500万円
- 借入期間:
- 19年
- 毎月の返済額:
- 約2万5,000円
- 25年以上住んでいたマンションが古くなってきたと感じたnoside-0402さん夫婦。思いきってリフォームすることにしました。
- noside-0402
- 娘が独立し、夫婦2人暮らしとなったこともリフォームを決断したきっかけのひとつです。生活スタイルが変化したうえにリタイア後の生活も考えると、今が最適なタイミングだろうと思いました。それに、長年住んでいると物が増えていき、整理しようにもどこから手を付けたらいいのかわからないほどでした。リフォームをきっかけに断捨離して、好きなものだけに囲まれて生活したいとも考えたんです。
- リフォームは住友不動産の「新築そっくりさん」を利用することにしました。大手で安心でき、私たちの希望に沿った家づくりを提案してくれたからです。
- 子ども部屋がいらなくなったことから、3LDKを2LDKに変更。夫婦それぞれの個室をつくることで、夫婦2人が快適に過ごせることを目指しました。
- noside-0402
- その他にも、今回のリフォームでは、「水回りを新しくする」「収納を充実させる」「明るい日差しが入るようにする」などを実現したいと考えていました。
- ハウスメーカーに相談したところ、マンションの設備が古く、実現が難しい部分もありました。たとえば、お風呂の浴槽を広くしたいと希望しましたが、配管の関係で難しいことがわかりました。しかし、制約はあったものの、おおむね希望に沿った家に仕上がったと思います。
- リフォーム前は収納が少なくて悩んでいました。そこで和室だった部屋をウォークスルークローゼットにして、季節家電や布団を収納できるようにしました。
- リフォームによって、キッチンやリビングダイニングなどが生まれ変わりました。
- noside-0402
- まずはキッチン。以前のキッチンは吊戸棚が邪魔でリビングから隔離されたような状態で、暗くて過ごしにくい空間でした。
- そこで、新しいキッチンは開放感を生むために、吊戸棚を無くしました。明るい雰囲気になり、料理をするのが楽しくなりました。
リフォーム前のキッチン。
暗い上、シンクの扉が観音開きで整理しにくかったダイニング側から見た古いキッチン。
吊戸棚があったため、暗く閉ざされた空間だったリフォーム後のキッチン。
開放的で明るい雰囲気になった上、食器棚を引き出しにしたことで、
収納力がアップし、整理しやすくなったキッチンの横にはニッチを作り、スイッチをまとめた。
便利でおしゃれな空間に- リビングダイニングは、もともとあったキャビネットに色をそろえるようにしました。これまでは茶色と言っても白っぽかったり黒っぽかったり、さまざまな色調が混在していたので、ゴチャゴチャした印象だったからです。色をそろえたことで、すっきりとした雰囲気になりました。
- リビングには、好きなものだけを置くことに決めました。お気に入りのものを飾れるのは幸せな気分になります。
リビングは新しく購入した『パモウナ』のTVボードがアクセントになっている
リフォーム後のダイニングにはピクチャーレール
(ワイヤーフックで絵画や写真などを壁に飾るためのレールのこと)を作り、
お気に入りの絵を飾っている- 最初の予定どおり、3LDKを2LDKにして、夫婦別々の部屋を作りました。アクセントクロスの色など、好きなものを選んだため、それぞれの個性が出ています。
サッカーのサンフレッチェ広島ファンの夫の部屋は、
アクセントウォールを紫にnoside-0402さんの自室は
大好きなブルーのアクセントクロスに- 洗面所などの水回りもきちんと収納できるよう、普段使っている収納かごに合わせた造作棚を作り、どこに何があるかわかるようにしました。
- トイレも、最初は水圧の問題で、希望していたタンクレストイレを導入するのは難しいかもしれないと言われていました。でも、メーカーによっては可能と言われ、無事に設置でき、問題なく使用できています。
物が散らかりやすかった洗面所には
以前から使用していた無印良品のボックスに合わせ、
造作棚を作ってもらった以前はタンク有りのトイレだったが、TOTOのタンクレストイレを設置。
手洗い場を作った。イケアのフレームにマリメッコのナフキンを入れ、プチプラで楽しんでいる- 現在の生活スタイルに合わせてリフォームしたことで、夫婦それぞれの時間も、一緒の時間も、快適に過ごせるようになりました。
- noside-0402
- キッチンが新しくなり、カウンターも広くなったので、お菓子作りを楽しむようになりました。夫婦それぞれの部屋を持ち、1人の時間を大切にできるようになりました。リビングが快適なので、2人で過ごす時間も楽しくなりました。
- 年齢を重ねて生活スタイルが変わり、住みやすい家の基準も変わってきました。このタイミングでのリフォームは、私たちにとってはベストだったと思います。
- ローン借入金額は約500万円。イオン銀行「住宅ローン」を選びました。
- noside-0402
- イオン銀行のように、リフォームで住宅ローンが利用できるのは珍しいようです。リフォーム向けのローンとしてはかなり金利が低いのも魅力的でした。
- 他に、勤務会社が提携している金融会社も検討しました。そこで借り入れをすると、「財形転貸融資」という制度を利用できました。ただ、私たち夫婦は同じグループ会社に勤務していて、ともに退職再雇用です。数年後、退職となった場合、会社の補助がなくなり金利がイオン銀行と比べ高くなってしまいます。それがデメリットに感じたため、イオン銀行に決めました。
- 借り入れ期間が19年なのは、住宅ローンは80歳までに返済終了する必要があるためです。住宅ローンを組んだとき、私は正社員で働き、夫も退職再雇用となっていました。ある程度収入があったため、年齢はネックに感じませんでした。
- 結びに、noside-0402さんのように、理想通りのリフォームをしたい人へのメッセージを伺いました。
- noside-0402
- 自分たちにとって何が必要か優先順位をつけることで、満足できるリフォームができたと思います。予算もあり、マンションの構造上、実現が難しいこともありましたが、迷ったときは「どんな家に住みたいか」をじっくり考えたことで、納得のいく選択ができました。
- また、リフォーム中は仮住まいへの転居が必要でした。2回分の引っ越し代や、仮住まいにかかる費用もかかります。私たちはリフォーム会社を選ぶ際、仮住まいをあっせんしてくれるところを選択しました。リフォームの際は、引っ越し代などもかかることを忘れないようにするのも大切だと思います。
ライターからのコメント。
「ライフスタイルが変化したタイミングで、リフォームをしたのは正解でした」という言葉がとても印象的でした。娘さんが独立し、夫婦2人の生活に合った家にリフォームしたことで、住み慣れた家がより快適な場所になったと思います。
リフォームの場合、リフォームローンを借りるのが一般的ですが、noside-0402さんのように、住宅ローンを活用できる場合もあります。リフォームローンとして利用する場合、住宅ローンは比較的に借入限度額が高い、金利が低いなどの傾向があるので、いろいろと調べてみるのがいいでしょう。
参考リンク
※今回ご協力いただいたnoside-0402さんのブログ「日々これ佳日 ~ いつも笑顔で ~」のURLは https://ameblo.jp/noside-0402/
文/齋田 多恵、企画/カデナクリエイト、編集/イー・ローン