カードローン

マイカーローン

住宅ローン

おまとめローン

ビジネスローン

教育ローン

不動産担保ローン

フリーローン

リフォームローン

その他のローン

第696回

リフォーム業者選びは瑕疵保険加入状況もチェック!

住宅のリフォームを検討していますが、悪質な業者もいると聞きます。リフォーム業者選びはどのようにしたら安心でしょうか。また、リフォームローン選びの方法でも何か注意すべきことがあれば教えてください。(Kさん 会社員42歳、既婚)
リフォーム業者選びは瑕疵保険に加入しているかどうかを1つの指標にするといいでしょう。リフォームローンはさまざまな金融機関の商品を比較して利用する視点も持ちましょう。

安心できるリフォーム業者を選ぶには?

Kさんがご心配されているように、住宅リフォームでのトラブルは少なくはなく、悪質なリフォーム業者が社会問題になったこともあります。 最近は減ったとはいえ、やはりリフォーム業者選びは慎重に行う必要があります。

ちなみに、新築住宅であれば住宅の品質確保の促進に関する法律に基づき、供給側は住宅の主要構造部分の瑕疵(欠陥など)について10年間の瑕疵担保責任を負います。 また、「住宅瑕疵担保履行法」によって、瑕疵の補修等が確実に行われるよう保険や供託が義務付けられています。 そのため、仮に事業者が倒産した場合に瑕疵が見つかっても、2,000万円までの補修費用が保険から補償されます。

しかし、リフォームの場合そのような義務はありません。 そのため、住宅のリフォームを行う際、信頼できる業者をどう選んだらよいかわからないと悩む人もいるわけですが、1つのヒントになるのが、リフォーム業者が「リフォーム瑕疵保険」に加入しているかどうかです。

「リフォーム瑕疵保険」とは?

「リフォーム瑕疵保険」は、リフォーム時の検査と保証がセットになった保険制度で、国土交通大臣が指定した住宅専門の保険会社(住宅瑕疵担保責任保険法人)が保険を引き受けます。 「リフォーム瑕疵保険」に加入するリフォーム業者は、まずはこの保険法人の審査を受けて登録をする必要があります。 言い換えれば、審査を経て「リフォーム瑕疵保険」に加入しているリフォーム業者であれば、信頼できるのではないでしょうか。

この登録リフォーム業者は、インターネットにあるリフォーム業者検索サイトで所在地や会社名、その他の条件設定で検索することができるので、活用するといいでしょう。

もちろん、さらに心配であれば、「リフォーム瑕疵保険」に加入することもできます。 保険に入れば、リフォーム工事の施工中や工事完了後に検査員による現場検査が行なわれます。 その後、工事に欠陥が見つかった場合は、補修費用等の保険金がリフォーム業者(倒産していた場合は発注者)に支払われ、利用者は無償で直してもらうことができます。

リフォーム瑕疵保険のポイント
保険対象:リフォーム工事を実施した全ての部分
保険期間:構造耐力上主要な部分・雨水の浸入を防止する部分…5年間、その他…1年間
工事の瑕疵:補修費用が保険から支払われ、修理をしてもらえる
保険金支払額:(補修費用-10万円)×80%*

* 登録事業者が倒産した場合は発注者に100%

リフォームローンは有利なものを

Kさんのもう1つの懸念に、リフォームローン選びがあります。

リフォームローンは、メインバンク、サブバンク、その他利用できる金融機関の中で、より有利なものを選びたいものです。 イー・ローンの検索、比較機能なども活用すると条件に合った有利なリフォームローンが調べられます。

もちろん、リフォーム業者や工務店に提携ローンがある場合もあるので、それらも候補に入れて検討しましょう。 ただし、提携ローンによっては、工事費に最低限度が設けられていたり、設置する設備のメーカーが指定されることもあるので確認が必要です。

【参考リンク】

私が書きました

豊田 眞弓 (とよだ まゆみ)

ファイナンシャル・プランナー、シニアリスクコンサルタント。

20代前半より経営誌や経済誌、女性誌と広く手がけるライターとして個人事業を展開。1995年より独立系FPとして、雑誌やムック、新聞、サイトへの寄稿・監修、相談業務、講師などで活躍。「今日からの お金持ちレシピ」(明日香出版)をはじめ共著本など多数。

※執筆日:2016年10月18日