第28回

住宅ローンで叶った大きなガレージハウス。ハーフビルドで建てました。

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栃木県在住の吉岡さんは、地元の銀行である足利銀行の住宅ローンを活用し、大きなガレージのある理想の一戸建てを購入。しかも、家のかなりの部分を自分の手で建てました。

オーナーさんデータ
栃木県 吉岡さんご一家
家族構成:
夫・洸一さん(31歳・自動車メーカー研究職)、妻(29歳・製造業)、子一人
世帯年収:
800万円
購入した物件:
新築戸建・3LDK(木造2階建て)
延床面積:
141.96m2
購入価格:
3,300万円(建物2,057万円、土地1,243万円)
自己資金:
0円
利用ローン:
足利銀行住宅ローン
金利タイプ:
変動金利型
金利:
0.8%(2013年2月実行)
ローン借入金額:
3,300万円
借入期間:
35年
毎月の返済金額:
約9万円

自動車メーカーに勤め、バイクのオーナーとして「ツインリンクもてぎ」で毎年開催されるレースに参加している吉岡さん。大切な車とバイクを置く大きなガレージ付きの家に住むのが夢でした。
吉岡
車を2台、バイクを4台所有しているので、大きなガレージが必要でした。最初は家自体にそれほどこだわりはなく、家は業者に頼みガレージだけを自分で庭に建てようと思って調べていたんです。その中で“半分自分でつくる”スタイルのハーフビルドと出会い、ガレージ付きの家を建てることを決めました。
もちろんこれまで家を造った経験はなく、最初はムリだろうと思っていました。でも、ハーフビルドの支援を手掛けるハーフビルドホームさんが行程や道具の使い方などを詳しくレクチャーしてくださるとのことで、「人生は一回しかないし、いろんな経験をしてみよう!」と思って挑戦することにしました。
結婚する前はひとり暮らしでワンルームマンションに住んでいて、フラットなフロアで生活する便利さを感じていました。そのイメージもあり、1階はガレージ、2階にリビングや水まわりなどの生活スペースをまとめる設計にしました。

1階は愛車のメンテナンスができる広々としたガレージ

危険な工事はプロに任せ、自分たちでできるところは自分たちで造る“ハーフビルド”という建築方法で完成した家には、様々なこだわりが詰まっています。
吉岡
ハーフビルドホームさんから「2階の天井を傾斜のついた勾配天井にしませんか」と提案され、自分では想像もしていなかった案だったので、完成したときに「おお~~」って感動しました。天井が高くなったことでリビングがより広く感じますし、2階にある水まわりの天井が平らになっているので、その上に8畳のロフトを付けることもできました。遊びに来た友人がロフトに泊まっていくこともあります。
また、ハーフビルドホームさんのこだわりで、窓は海外のアンダーセン社のもの、床は板張りになっているので、全体的に見た目もいい雰囲気が出ていると思います。

アンダーセン社の窓が外装のポイントに

吉岡さんはハーフビルドの講習を受けつつ、自らも家造りを開始。もちろん、決して簡単な作業ではありませんでした。
吉岡
一番大変だったのは石膏ボードを張る作業でした。重いし、枚数も多いし、作業が目に見えて進むわけでもないので……。ハーフビルドホームさんでも、ここはプロに任せる方が多いそうなんですが、どうせやるならと思って挑戦しました。失敗したら剥がして、納得できないところはやり直して、「まあいいか」と思うところはそのままにして(笑)。そうやっていろんな作業を進めるうち、気づけば家具くらいなら普通に作れるようになっていました。おかげで家具にはあまりお金がかかっていません。

みごとなつり棚も吉岡さんのお手製

ちなみに奥さんは出産を控えていたのですが、力を使わないところはどんどん手伝ってくれて、とても助かりました。奥さんの協力無しでは倍の時間がかかったと思います。一緒に手伝ってくれる奥さんで本当によかったです。

夫婦ふたりの協力が必要不可欠

こだわりのガレージには、吉岡さんならではのアイディアもいきています。
吉岡
ガレージの壁は面積が大きいのでどうしようかなと迷っていました。耐火性を備えるために石膏ボードを張ったのですが、それをどうにかカッコよくできないかと思ってカフェの内装などを調べていたら、英字新聞を貼っている人がいて。これなら簡単に貼れてコストもかからないし、見た目もいいから「やっちゃえ!」と思って実行しました。
このガレージのおかげで、バイクのメンテナンスがとても快適にできるようになりました。なにしろ栃木の冬は氷点下になるので、以前は屋外でコンロで手をあぶりながらやっていたので(笑)。2階の生活する場とスペースを区切ってあるため、1階に私の“趣味の部屋”ができたような感じです。作業に没頭していると、思わず時が経つのを忘れてしまいます。

耐火性とデザイン性を兼ね備えたガレージの壁

借入金額は土地・建物あわせて3,300万円。住宅ローンは足利銀行住宅ローンを選びました。
吉岡
いろいろな銀行を調べたうえで、金利と保障のバランスを考え、足利銀行の住宅ローンを選びました。地元の銀行なので安心感があり、また、私が地元の企業に勤めているということで金利を引き下げてくれました。一番の決め手は金利の低さですね。変動金利型だと0.8%、固定金利型だと1.5%でしたので、迷わず変動金利型を選びました。変動金利型から固定金利型に切り替えることができると聞いたので、もし金利が上がったら検討しようと思っています。
最後に、これからハーフビルドに挑戦しようと考えている人へのメッセージをお聞きしました。
吉岡
家を造るという冒険はなかなかおもしろいですし、おかげでコストが下がり、経験も増えて一石二鳥です(笑)。他の業者が「それはムリですよ」って言いそうなアイディアもどんどん挑戦できるのがハーフビルドホームさんならでは。自分でやってみたいと思うことができて、とても良い経験になりますよ。
ライターからのコメント。

現在の変動金利型の住宅ローンは固定金利型に比べ、金利の低さが魅力。後々の金利動向によって変動金利型から固定金利型に変更することも可能なので、自分たちの状況にあわせて切り替えを検討することもできます。将来のライフプランとともに、金利が変動する時期もこまめにチェックしておきましょう。

協力/株式会社ハーフビルドホーム(http://www.hbh-nasu.com/)、文/廿楽玲子、企画/カデナクリエイト、編集/イー・ローン