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第25回

アパートローンで叶った収益物件。趣味を心置きなく楽しめます。

53歳で会社を早期リタイアした松山さんは、知人のすすめでアパート経営を始めました。安定収入が得られるようになり、趣味を楽しむ毎日。ついには個人でオートキャンプ場までオープンしました。

オーナーさんデータ
栃木県 松山さんご一家
家族構成:
夫・伸一さん(58歳・オートキャンプ場経営)、妻・志江さん(58歳・専業主婦)、子一人
世帯年収:
400万円
購入した物件:
茨城県土浦市のアパート2棟(新築)
延床面積と間取り:
214.77m2(1LDK・2部屋/2LDK・2部屋)、323.23m2(1LDK・3部屋/2LDK・3部屋)
購入価格:
1億600万円(土地1,600万円、建物9,000万円)
自己資金:
300万円
利用ローン:
常陽銀行「アパートローン」
金利タイプ:
固定金利型(10年)
金利:
1.5%(2012年9月実行)
ローン借入金額:
1億300万円
借入期間:
30年
毎月の返済金額:
約35万円

松山さんは今から5年前の53歳の時に、勤めていた鉄道会社を早期退職し、悠々自適な生活を送っていました。
松山
結婚してから埼玉で暮らしていたのですが、田舎暮らしにずっと憧れていました。そしてついに退職金や貯金をはたいて、ネットで探した栃木県の500坪の別荘付きの土地を1100万円で購入。キャンピングカーも買って、全国津々浦々を旅するようになりました。土地はたくさんあったので、自分の家に露天風呂や宴会場を造り、ブログを通じて知り合ったキャンピングカー仲間を呼んで、オフ会を楽しんでいました。

所有する「ZIL520」は、キャンピングカーの世界では有名な名車

そんな生活を送っていた松山さんは、2012年に大東建託の賃貸経営受託システムを利用して、アパート経営を始めました。
松山
きっかけは、大東建託でアパート経営をしていたキャンピングカー仲間に勧められたことです。
大東建託は、新築アパートを建てると30年間借り上げてくれるシステムがあり、その間満室になろうがなるまいが、毎月満室時の家賃の85%を保証してくれる、と聞きました。残り15%は大東建託に手数料として支払うのですが、その分土地探しからアパートの建設、入居者募集や管理、退室時のリフォームなど、すべてやってくれるとのことでした。
アパート経営の知識はまったくありませんでしたが、安定した収入源を持てるのは魅力でした。というのは、リタイア後1年ぐらい遊んだら働き始めようと思っていたのですが、ズルズルといってしまい、収入源がない状態だったのです。退職金やそれまでに住んでいた家を売ったお金があるとはいえ、無収入なのは心細い。使っていないお金を有効活用できるのではないかとも思い、始めることにしました。
松山さんがアパート経営の場所に選んだのは、茨城県土浦市。そこに300坪の土地を買い、新築アパートを2棟建てました。
松山
土浦を選んだのは、単純に最初に勧められたからです。縁もゆかりもない土地でしたが、ターミナル駅の土浦駅から車で10分と近かったので、悪くないかなと思いました。
土地が300坪あったので、有効活用するためにアパートを2棟建てることにしました。土地の広さに合った建物のタイプを提示してもらい、その中から人気が出そうな建物を選びました。入居者の幅を広げようと、1LDKと2LDK、2種類の間取りがあるアパートにしました。

真新しい新築アパートの部屋

2012年9月に建物が完成。すると、11月には月50万円強の家賃収入が得られるようになりました。
松山
入居者募集など何もしていないのですが、お金が入ってくるようになりました。こんなに楽なのかと思いましたね。
それから2年経った現在も、月の収入は50万円強で変わりありません。そのうち30万円強をローン返済にあてて、残りの20万円強を自分の収入にしています。これで、かなりお金に余裕が出ましたね。家賃収入はすべて使わずに貯めていて、2年ちょっとで500万円貯まりました。
そして、2014年には家の隣の300坪の土地を買い、オートキャンプ場をオープンしました。儲けようというわけではなく、もっとたくさんのキャンピングカー仲間が集まってワイワイできれば良いなという感じです。開設費用は数百万円かかりましたが、家賃収入があるので、思い切ることができました。

松山さんが経営する「みはらしの湯オートキャンプ場

キャンプ場の売りの露天風呂は、開放感バツグン

物件金額は土地・建物合わせて1億600万円。常陽銀行のアパートローンを利用しました。
松山
大東建託でいくつかの銀行にあたってもらい、茨城地盤の常陽銀行の条件が良かったのでそこに決めました。金利タイプは固定金利(10年)にしました。金利は1.5%と住宅ローン並みでした。
最後に、これから不動産投資を始めようとしている人へのメッセージをお聞きしました。
松山
いくら30年間借り上げてくれるといっても、リスクはゼロではありません。同じサービスが30年間続くなんて保証はどこにもありませんからね。私の義理の兄は「そんなにうまい話があるわけないから、絶対にやらない」と言っていました。それもひとつの考え方でしょう。ただ、私はやってみて良かったなと思っています。年金の足しになるし、私に何かあった時にも家族に収入源を残せます。私と同じような考えの持ち主なら、検討する価値はあるかと思います。
ライターからのコメント。

不動産投資家を対象にしたアパートローンは、一般的に住宅ローンより金利が高めですが、さまざまな金融機関にあたってみると、低金利のローンが見つかることがあります。また、提携ローンを使えば金利優遇が受けられることもあります。金利や借入条件は金融機関によって違うので、よく研究して納得のゆくローンを選びましょう。

※取材にご協力いただいた松山さんのオートキャンプ場のホームページ「みはらしの湯オートキャンプ場」(http://www.nactv.ne.jp/~unazil520/)

文・企画/カデナクリエイト、編集/イー・ローン