第275回
モノより思い出・・・夏こそ旅行を楽しもう!
- 3年に1回、家族で夏休みに海外旅行に行くのを楽しみにしています。ちょうど3年目にあたる今年は、ハワイ旅行を計画しており、そのために日頃から旅行用積立や節約に励んできたのですが、今年は原油高の影響で海外旅行の予算がかなりオーバーしそう・・・このままでは、今年は断念せざるを得ません。何か良い方法はありませんか?(A.Yさん44歳主婦・会社員)
- トラベルローンやレジャーローンであれば、国内外の旅行費用やレジャーのための資金の不足分に備えることができます。
今年の夏の旅行は国内外とも減少―レジャーは「安近短」が注目―
ここ最近、あまり明るい話題やニュースに乏しいような気がします。 そんなときだからこそ、夏休みくらい海外旅行やレジャーを思いっきり楽しみたい!という人は少なくないでしょう。 が、しかし、現実はそう甘くはないようで、原油高や景気の先行きへの不安等から、この夏の国内外の旅行者は減少傾向にあるようです。
大手旅行会社JTBが7月4日に公表した2008年夏休み期間(7月15日-8月31日)の旅行動向の調査によると、
国内旅行は前年比0.9%減、海外旅行は前年比7.0%減と、いずれも落ち込む見通し。
前年の旅行者数を下回るのは、国内旅行では4年ぶり、海外旅行では2年連続です。
旅行需要全体が落ち込みを見せる一方で、最近では「安近短」の旅行やレジャーが注目を集めております。 特に、今年25周年を迎えるオリエンタルランドの東京ディズニーリゾートでは、さまざまなイベントを展開していて、 今年7月8日には3番目の直営ホテル「東京ディズニーランドホテル」が開業するなど、旅行会社のディズニー関連のパッケージ商品販売も好調だそうです。
海外旅行の大きな重荷―「燃油サーチャージ」とは?
しかし、ご相談者のように、家族での海外旅行を楽しみにしている方々にとっては、多少無理をしてでも行きたいのが本音でしょう。 その海外旅行の大きな費用負担となっているのが「燃油サーチャージ」の値上がりです。この燃油サーチャージとは、 燃油の値上がり分の一部を搭乗者が一律で負担しなければいけない運賃・料金のことで、 旅行パンフレット等に提示されている旅行代金とは別途支払う必要があります。
例えば、夏休みに日本航空を使ってハワイ旅行に行く場合、必要な燃油サーチャージは、 3年前は1人あたり1万円だったのに対し、今年は4万円にも跳ね上がっています。
つまり、家族4人でハワイ旅行をするのであれば、旅行代金とは別に16万円もの燃油サーチャージを支払うことになるのです。
トラベルローン&レジャーローンを賢く使おう!
各旅行会社では、トータルの旅行代金を例年並みに抑えるよう、内部努力を行っているところもあるようですが、 原油高の傾向が止まらない限り、海外への旅行者の費用負担は軽くはならないでしょう。
最近では、大学等の卒業旅行を前倒しにして、夏休みに行く学生さんも増えているそうです。 せっかくの旅行を「やっぱり行っておけば良かった・・・」と後悔しないよう、旅行費用は計画的に準備しておきたいものです。
それでも、足りなくなってしまった場合は、
トラベルローンや
レジャーローン、
フリーローン等を利用する方法があります。
例えば、「トラベルローン」は、銀行やカード会社等の金融機関が扱う、国内外の旅行代金等に利用できる目的別ローンで、借入可能額は10万円~500万円程度です。
もちろん、旅行代金をクレジットカード等で支払うこともできますが、トラベルローンは、クレジットカードの利用限度額が気になる方や、
旅行は行きたいけれどもクレジットカードを持っていない方等にもお勧めです。
私が書きました
ファイナンシャル・プランナー(CFP)、第2種情報処理技術者、初級システムアドミニストレータ。
92年大学卒業後、日本総合研究所に入社。約5年3ヶ月間、システム開発に携る。退社後、98年ファイナンシャル・プランナーとして独立。 まったくの異業種からの転職のため、できるだけ幅広いテーマを手掛けるようにしている。雑誌・インターネットなどの連載を持つほか、セミナー講師、講演、相談業務などを行う。モットーは「夢をカタチに」。現在、夫1人&猫1匹と暮らす。
※執筆日:2008年07月24日