第2回
掲載:/更新:今より低金利でお得に?マイカーローン(自動車ローン)借り換えのメリットとデメリット
この記事は約7分30秒で読むことができます。
この記事のポイント
- 借り換えの主なメリットは「低金利による支払の軽減」と「返済期間を長くすることによる毎月の返済金額の軽減」の2つ
- マイカーローン(自動車ローン)の借り換えのメリットとデメリットを確認しよう
- マイカーローン(自動車ローン)を借り換える際の流れと方法を確認しよう
- マイカーローン(自動車ローン)の借り換えとは
- マイカーローン(自動車ローン)を借り換えるメリットとデメリット
- マイカーローン(自動車ローン)借り換え前後の比較
- マイカーローン(自動車ローン)を借り換える際の流れと方法
- マイカーローン(自動車ローン)を借り換える上での必要書類
- マイカーローン(自動車ローン)の借り換え先徹底比較!
マイカーの購入時にはマイカーローン(自動車ローン)が組めればどこでもいいと思っていても、後々「こっちの借入先の方が低金利だった」というケースは大いにあります。
実は、マイカーローン(自動車ローン)は住宅ローンなどと同様に借り換えをすることができます。それによって、ローンを組んだ後でも金利を低くできる可能性があります。
今回は、マイカーローン(自動車ローン)を借り換えるメリットやデメリット、借り換えに必要な書類や手続きの流れについて、詳しく見ていきましょう。
マイカーローン(自動車ローン)の借り換えとは
マイカーローン(自動車ローン)の借り換えとは、現在借りているマイカーローン(自動車ローン)をより好条件な別のマイカーローン(自動車ローン)に変更することです。借り換えの主なメリットは「低金利による支払の軽減」と「返済期間を長くすることによる毎月の返済金額の軽減」の2つです。借り換えをする前に、まずは注意しなければならないポイントを確認していきましょう。
現在借りているマイカーローン(自動車ローン)の返済が遅れていると借り換えはできない
ローンには審査がつきものです。ローンの返済に遅延がある場合や、過去に返済が遅れていた記録が残っていると、金融機関の審査に通るのは困難になります。
そのため、日頃から返済日には注意して自身の信用を高めておくことが重要です。
事前に返済シミュレーションをしてしっかりと準備する
借り換えにより返済期間を長くできる金融機関もあります。返済を早く終わらせようとしてマイカーローン(自動車ローン)の返済期間を短くしすぎた場合には、あとから予定が変わってしまい、月々の返済が厳しいと感じることがあるかもしれません。仮に金利が同じでも、返済期間を長くすることで毎月の返済金額を低く抑える方法があります。銀行などのホームページから返済シミュレーションを利用して、具体的にどれくらい効果があるのかを計算してみましょう。
マイカーローン(自動車ローン)を借り換えるメリットとデメリット
マイカーローン(自動車ローン)の借り換えのメリットとデメリットについてさまざまな視点から見ていきましょう。
マイカーローン(自動車ローン)借り換えのメリット
1. 低金利による支払の軽減
既にご説明したように、借り換えの一番のメリットは「低金利による返済金額の軽減」にあります。支払利息が少なくなる分、月々の支払金額は少なくなります。
2. 返済期間を長くすることによる毎月の返済金額の軽減
返済期間を今の借入期間から6ヵ月や1年以上など延長できる金融機関もあります。
新たなマイカーローン(自動車ローン)の返済期間は旧マイカーローン(自動車ローン)の残存期間内での契約が一般的ですが、返済期間を延長することができれば、毎月の返済金額を軽減することも可能になります。
この場合、返済期間を延長した分だけ金利を多く支払うことになりますので、最終的な完済までの支払総額が借り換え前のマイカーローン(自動車ローン)より少なくなるとは限りません。
マイカーローン(自動車ローン)借り換えによるデメリット
1. 手数料(事務手数料・一括返済手数料)がかかる
借り換えをするにあたって、事務手数料などのコストがかかることを忘れてはいけません。
新たに借り入れをするときにかかる事務手数料に加え、保証料がかかる金融機関もあります。
さらに繰り上げ返済をするときにかかる一括返済手数料(繰上完済手数料)、印紙代、振込手数料なども必要となります。
具体的に発生する手数料などは以下になります。
- 事務手数料(新たなマイカーローン(自動車ローン)契約時の手数料)
大手銀行(メガバンク・地方銀行)などでは事務取扱手数料を無料とするところが多くなっています。金融機関によって異なりますが、3,000円から5,000円程度の手数料は見ておきましょう。
金融機関の中には、「融資金額の2%」などというように融資金額に比例した手数料を設定しているところもあります。この場合には、手数料が数万円にも及ぶことがあり、注意が必要です。 - 一括返済手数料(繰上完済手数料)
現在借り入れしているローンを完済する際にかかる手数料があります。無料とする銀行もありますが、3,000円から5,000円程度が一般的のようです。 - 保証料
銀行などでは、提携している保証会社の保証が受けられることをローンの条件としているところが多くあります。その際に、保証会社へ支払う保証料が発生します。一般的には借入額の1%から2%かかると言われていますが、保証料を金利に含めるタイプも多く、保証料がかからないケースもあります。
このように、事務手数料や保証料がかからない金融機関もある為、借り換えをする際には、最初にかかるコストも金融機関選びのポイントになります。
2. 手続きが面倒
借り換えを行うには新たな金融機関での申し込みと審査、現在利用している金融機関への繰上完済の手続きは避けては通れません。
インターネットで手続きできる金融機関もありますが、どうしても窓口へ出向かなければならないこともあります。
借り換えによる金利差のメリットを受けるには、ある程度の時間と労力は惜しまないという気持ちが大切です。
マイカーローン(自動車ローン)借り換え前後の比較
イメージしやすいように、借り換え前後の具体的な金額を見てみましょう。
仮に現在利用しているマイカーローン(自動車ローン)の残高が200万円(残りの返済期間が5年・金利5%)あるとします。
金利が1%程度低下しても毎月の返済額は909円しか軽減できません。完済までの支払総額は約5万5000円減少しますが、手数料や保証料に3万円かかるとすると、あまり借り換えの効果がないことがわかります。
しかしながら、金利が3%程度低くなれば、月々の返済金額は2,687円、完済までには約16万円もの大きな差額が生まれることになるのです。
金利 (%) |
毎月の返済額 (円) |
月々の差額 (円) |
支払総額 (円) |
支払総額の差額 (円) |
手数料・保証料など | |
現在の借入(5%) |
5.00 |
37,742 |
2,264,548 |
|||
---|---|---|---|---|---|---|
借り換え後(4%) |
4.00 |
36,833 |
▲909 |
2,209,982 |
▲54,566 |
30,000 |
借り換え後(2%) |
2.00 |
35,055 |
▲2,687 |
2,103,331 |
▲161,217 |
30,000 |
※シミュレーションの金額は、ツールごとの端数処理などの違いによって若干異なる場合があります。
次に、同じ条件で返済期間を1年延期した場合を考えてみましょう。
先程の条件を同じ金利で1年延長して借り換えをした場合には、月々の返済額が5,533円軽減されることがわかります。ただし、返済期間が1年長くなることから、最終的な完済までの支払総額は増加することになります。
金利 (%) |
毎月の返済額 (円) |
5年との月々の差額 (円) |
支払総額 (円) |
支払総額の差額 (円) |
手数料・保証料など | |
現在の借入(5年) |
5.00 |
37,742 |
2,264,548 |
|||
---|---|---|---|---|---|---|
+半年の借入(5年6ヶ月) |
5.00 |
34,723 |
▲3,019 |
2,291,726 |
27,178 |
30,000 |
+1年の借入(6年) |
5.00 |
32,209 |
▲5,533 |
2,319,110 |
54,562 |
30,000 |
※シミュレーションの金額は、ツールごとの端数処理などの違いによって若干異なる場合があります。
借り換えによる金利引き下げや返済期間の延長を行えば、月々の返済金額はこんなにも差が出ることがお分かりいただけたでしょうか?
月々の返済が厳しいと感じている方は検討してみて下さい。
マイカーローン(自動車ローン)を借り換える際の流れと方法
続いて、マイカーローン(自動車ローン)の借り換え手続きの流れがイメージできるように、簡単に一般的な申し込みから借り換えまでの流れを説明していきます。
審査から契約・借り入れまでの手続きの流れ
1.インターネットやファックスなどでの申し込みによる仮審査
インターネットやファックスの利用により簡単に申し込みができます。
2.仮審査結果の通知
1~3営業日程度で仮審査結果が通知されます。
3.現在借り入れしている金融機関への一括返済の申入れ
正式に繰上げ完済することを、現在利用している金融機関へ連絡します。
4.正式な申し込み・契約
必要書類を準備して窓口に行きます。また、Web申し込みなど、来店不要で契約できる金融機関もあります。 本審査承認に期間を要する金融機関もありますが、仮審査で承認が得られていれば本審査は書類と条件に相違がないかの確認だけで、本審査を省略する金融機関もあります。
5.借り入れ・支払の手続き
契約後、書類に問題がなければ融資が実行されます。完済したことを証明する書類の必要の有無や提出期限などは、金融機関によって対応が異なるので、必ず確認するようにしましょう。
申し込み方法や必要書類の提出方法やタイミングなど、細かなところが金融機関によって異なります。
最近では、Webなどネット上で必要書類をアップロードして提出することや、郵送での提出も可能になっています。平日、窓口へ行くことができない方には、金融機関選びの重要なポイントとなるでしょう。
マイカーローン(自動車ローン)を借り換える上での必要書類
マイカーローン(自動車ローン)を借り換える上で必要となる書類は以下のようなものがあります。
金融機関や契約者の返済状況によっても異なることがありますので、新たに申し込みをする金融機関に必ず確認しましょう。
申し込み時に必要となる書類
- 運転免許証、パスポート、個人番号カードなど本人確認書類(顔写真付き)
- 健康保険証など勤務先の勤続年数を確認できるもの
- 所得証明書類(源泉徴収票・住民税課税決定通知書・確定申告書など)
- 現在利用しているマイカーローン(自動車ローン)の返済予定表など借り入れ状況がわかるもの(全額繰り上げ返済する金額がわかるもの)
- 返済している通帳の写し
- 車検証の写し ・銀行印
借り入れ後に必要となる書類
- 完済の証明書
- 計算書やローン会社へ振り込んだことが確認できるもの
マイカーローン(自動車ローン)の借り換え先徹底比較!
マイカーローン(自動車ローン)の借り換えをご検討の方は、日本最大級のローンポータルサイト「イー・ローン」を参考に比較してみてはいかがでしょうか?お住まいの地域ごとに、また、銀行・信用金庫など金融機関の種類ごとに比較することができます。きっと、あなたのお役に立つことでしょう。
カテゴリごとに検索
例えば、マイカーローン(自動車ローン)をクリックして、目的から「借り換え」を選択すれば、取り扱っているローンが一目瞭然です。その中から、各ローンの商品概要やキャンペーン情報を見ることができます。
条件指定による検索
居住地からの検索や金融機関の種類、「来店不要」などの条件により絞り込むこともできます。
また、「どのマイカーローンが良いのか」と迷う場合には、「マイカーローン総合ランキング」を参考にすることがおすすめです。商品申込み内容や申込み条件もランキングごとに調べることができるため、スムーズにマイカーローン(自動車ローン)を調べることができます。
ライター紹介
1級FP技能士、社会保険労務士
銀行に20年以上勤務し、融資及び営業の責任者として不動産融資から住宅ローンの審査、資産運用や年金相談まで幅広く相談業務の経験あり。在籍中に1級ファイナンシャル・プランニング技能士及び特定社会保険労務士を取得し、退職後、かじ社会保険労務士事務所として独立。現在は労働基準監督署で企業の労務相談や個人の労働相談を受けつつ、セミナー講師など幅広く活動中。中小企業の決算書の財務内容のアドバイス、資金調達における銀行対応までできるコンサルタントを目指す。法人個人を問わず対応可能で、会社と従業員双方にとって良い職場をつくり、ともに成長したいと考える。
融資の審査に関する内容につきましては、特定の金融機関がお申込みされたお客様に対して独自に行うものであり、当社は審査の過程および結果については一切関与しておりません。また、特定の金融機関の審査への適合性、正確性、完全性について保証するものではありません。