第380回
買い物のリボ払いを“おまとめローン”に借り換えて返済負担を減らすには?
- 複数のクレジットカードを使って買い物をし、リボルビング払いをしていますが、見直す方法はないでしょうか?具体的なやりかたを教えてください。(33歳、会社員Mさん)
- キャッシングやカードローンだけでなく、ショッピングのリボルビング払いも“おまとめローン”を使って見直すことができます。具体的に比較検討し、いまより有利なローンがあれば、一本化してみてはいかがでしょうか?
まずは、現在のリボルビング払いの金利を確認する
“おまとめローン”とは、いま借りている複数のローンを別のローンに借り換えて一本化すること。いまのローンが1種類だけでも、“おまとめローン”のほうが低金利であるなど、条件が良ければ借り換えを行って返済負担を減らすことができます。
リボルビング払い(リボ払い)は、利用残高によって毎月口座から差し引かれる返済額が決まっているため、毎月のキャッシュフローを管理しやすいというメリットがあります。例えば、家電製品や家具など、クレジットカードで大きな金額の買物をした後の月の請求時には、リボ払いにしておくと預金口座の残高水準を保つことが出来ます。
ところで、ショッピングリボで毎月支払っている金額のうち、毎月どの位の手数料を支払っているかお分かりでしょうか。150,000円分買い物をして、毎月10,000円ずつリボ払いをした場合の計算例は、以下のようになります。
■リボルビング払いの計算例
ショッピング利用代金残高:150,000円
毎月返済額:10,000円
実質年率15.0%
毎月返済額の内訳:元本は8,090円、手数料は1,910円(=150,000円×15.0%÷365日×31日)
翌月のショッピング利用代金残高:141,910円(=150,000円-8,090円)
普段の生活のなかで手数料を意識するキッカケがあまりないので、この計算例を見て「高い」とお感じになる方も少なくないのではないでしょうか。手数料が高いと、それだけ総返済額が多くなり、返済の負担は膨らみます。
まずは、現在の自分が払っているリボ払いの金利(手数料率)や現時点でのローン残高、返済残期間をコールセンターに問い合わせるなどして、現状をしっかりと認識しましょう。大手のクレジットカード会社のショッピングリボの手数料率は、実質年率15%前後で設定されているものが多いようです。ゴールドカードなどの上位カードの場合は、手数料率が低く設定されていますので、お持ちのクレジットカードがどのカードなのかも確認しましょう。
“おまとめローン”一覧で借り換え候補を探し、申し込む
次に、イー・ローンの「おまとめローン一覧」で借り換え候補を探してみましょう。
金利(実質年率)や借入可能額は、それぞれの金融機関で幅があります。実際に自分が借り換えるローンの金利や借入限度額は、申し込む際の審査を経て決まりますが、あらかじめ参考にすることは可能です。また、その他の項目は事前に比較検討することができます。では例として、銀行の“おまとめローン”を探してみましょう。
オリックス信託銀行の「バンクプレミア」 であれば、インターネットで申込みが完結しますので、来店は不要です。新金利(実質年率:5.000%~13.500% 固定金利)にリニューアルされており、上限金利で見ても年15%を下回っているので十分候補になるでしょう。
東京スター銀行の「スターワン借換ローン」 も、インターネットによる申込みが可能であるため、来店は不要です。実質年率は1.200%~14.800%で、ローン残高から普通預金の残高を差し引いた金額にのみ利息がかかるという「預金連動」のサービスを利用できるという特徴があり、実質的に金利を下げることができます。(※預金連動の仕組みを利用するには、12カ月間以上延滞無くご返済いただき、無担保ローンのお借り入れ総額が200万円以下に減少した方)。
おまとめローンを探すときのポイントとして、年齢、収入、勤務形態(会社員以外は不可など)などの要件が自分に合っているのか?また、金利体系(変動、固定)、返済方法、返済日、審査回答期間、来店の要・不要、最長借入期間、キャンペーン情報など、さまざまな条件を比べて候補を絞り込んでください。より具体的なことが知りたければ、各金融機関のコールセンターなどに問い合わせてみても良いでしょう。
また、申込み後の審査の結果、金融機関から示される融資条件(金利や借入限度額)に納得できなければ借り換えをとりやめることもできます。
買い物のリボ払いやキャッシングなどで現在ローンの返済をしている方は、少しでもよい借り換え条件を探り、家計の改善に結びつけてください。