第24回
パートでもおまとめローンは借りられる?実態と審査基準を解説!
- パートの人が知りたいおまとめローンとは
- パートの人のおまとめローンの審査
- パートの人におすすめしたいおまとめローン
- まとめ
- おまとめローンの総合ランキング
パートで働く理由は人それぞれ異なりますが、パートで働く人のなかにもカードローンを利用している人はいるでしょう。ローンの数が増えるほど返済管理が煩雑になるので、できるだけローンの数を減らし、家計を改善させるのが理想的かと思います。ローンを見直す方法の1つとして、おまとめローンの活用がありますが、パートで働く人の場合は条件が厳しい金融機関が多い傾向にあります。
そこで、今回はおまとめローンの利用を検討する前に、パートでもおまとめローンは借りられるのかについて解説していきます。
パートの人が知りたいおまとめローンとは
パートの人でもおまとめローンは借りられる?
おまとめローンとは、複数のローンを1つにまとめられるローンのことです。一般的に、返済中のローン残高合計分をおまとめローンで完済するため、借入申込額が大きくなります。収入額と借入可能額は比例の関係にあるため、パートで働く場合でもおまとめローンが利用できるかどうか気になるかもしれません。
基本的には、パートで働く人でも安定した収入があれば条件付きで利用可能となります。しかし、金融機関のなかには収入があってもパート・アルバイト、自営業の場合は利用ができない可能性もあり、パートの人がおまとめローンを利用できるかは金融機関によって異なるというのが実態です。そのため、パートでおまとめローンを利用したい場合は、まず利用可能な金融機関を探すことが大切です。
主婦の場合のおまとめローンの比較
どのローンでも利用するには、返済能力があることが基本です。とくに借入額が大きくなりやすいおまとめローンでは、返済能力に対する基準を厳しく設定する金融機関が多くなっています。ひとくちに主婦といっても働き方で取り扱い可否に違いがありますが、ここでは3つタイプから解説していきましょう。
専業主婦は基本NG
専業主婦のおまとめローンの利用可否は金融機関によってさまざまですが、基本的には利用を不可とする金融機関のほうが多い傾向です。これは、専業主婦には基本的に収入がないということが前提となっているからでしょう。なお、配偶者に安定した収入があることや、世帯収入があることを条件に利用可能とする金融機関もあります。
パート、アルバイトで主婦の方は基本OK
前述したとおり、パート、アルバイトで働く主婦でも安定収入があれば利用可能とする金融機関は多くなっています。ただし、利用可能額は一般的な基準よりも低めに設定されています。
正社員の主婦の方はOK
安定収入が見込まれる正社員は、おまとめローンの利用が可能です。しかし、個々の収入状況や既存の借入残高によっては審査に通らない可能性もあることは押さえておきましょう。
客観的に安定した収入があるかどうかが、おまとめローンを利用するための条件となっている傾向です。自分の状況に合わせて利用できる金融機関を探すことが重要になります。
パートの人のおまとめローンの審査
パートの人でも基本的に「○○万円まで利用可能」というように間口は空いているものの、実際に利用できるかどうかは審査にかかっています。具体的な審査基準はどの金融機関も公表しておらず、また各金融機関で独自の基準を定めています。ここでは一般的に考えられる審査基準を説明します。
パートの人がおまとめローンを借りるための審査基準
年齢20歳以上65歳未満
多くの金融機関では、ローンの申込みに年齢制限を設けています。金融機関によって異なりますが、20歳以上65歳未満とするところが多い傾向です。パート採用基準に年齢制限を設けることは法律で禁止されているものの、融資する側にとってみると「安定収入があり、返済能力があるかどうか」の判断は重要なポイントです。高齢者の雇用機会が守られつつあるとはいえ、年齢が上がるほど雇用条件も厳しいのが現状ですから審査基準も年齢が高いほど厳しくなることが考えられます。
勤務年数
おまとめローンは、借入期間が数年になるのが一般的です。勤務年数が短めのパートの場合は、信用度合いとしては高いとはいえません。一般的に正社員と異なり、パートの場合は勤続年数が短い傾向のため、継続して勤務できるかどうかも不明瞭です。そのため、審査においては「返済するための収入がしっかりと確保できるか」という観点からすると点数が低くなってしまいます。パートは時間を効率よく活用できる働き方ですが、おまとめローンを利用する場合は最低でも1年は継続した勤務期間がないと継続性が客観的に証明できないため、審査に通りにくくなる可能性が高まるでしょう。
安定した収入か否か
月々の返済が問題なくできそうかを確認するために、収入が安定しているかどうかは最も大切な基準です。多くの金融機関では「安定した収入があること」とのみ記載して、具体的な年収基準を公表していません。それでも申込条件のなかで「原則、前年度税込み年収が200万円以上」と明記している金融機関もあります。そのため、一般的な目安として年収200万円を基準として考えておくと良いでしょう。
滞納の有無
ローンの審査では、借入後の返済能力が大切ですが、過去の信用情報も重要なポイントです。個人信用情報機関へ信用調査をしたときに、滞納歴があったり、債務整理があったりするなど金融事故があれば、審査を通るのは難しいでしょう。
パートの人がおまとめローンの審査に通りにくい理由
そもそもおまとめローンは、一般的なカードローンに比べて審査が厳しいといわれている商品です。なぜなら、借入金額が多くなるだけでなく、多重債務がある人と見なされる可能性があるからです。そのため、通常のローン審査に比べて返済能力の基準を厳しくみられる傾向があります。パート社員は、勤務時間的に考えると正社員よりも収入が少ないことが多く、かつ勤務年数も短い傾向のため、返済原資に不安があるとみられてしまうことから、おまとめローンの審査に通りにくいと考えられます。
パートの人がおまとめローンの審査に通る方法
パートの人でも条件によっては、おまとめローンの利用は可能です。できるだけ審査に通る確率を上げるためにも、申込み前に以下のポイントに気を配ってみると良いでしょう。
勤続年数1年以上過ぎてから申込む
必要とされる勤続年数は、金融機関によっても異なります。しかし、「勤続年数が1年を超えているかどうか」は労働に対する姿勢や雇用者との関係等の面で、金融機関からの印象も異なるものです。そのため、現在勤続10カ月~11カ月という人は勤務年数が1年になるまで待ってから申込みしてみると良いでしょう。
滞納をしない
どのローンでも同じことがいえますが、個人信用情報は重要な審査基準の1つです。現在あるローンの返済を負担に感じている場合でも、絶対に滞納しないように気をつけましょう。携帯電話やスマホを分割で購入した場合もローンを組んだことと同じで個人信用情報に記載されます。そのため、分割で購入した人はそういった返済にも気を配ることが必要です。
在籍確認
おまとめローンの審査では、申込時に伝えた勤め先が正しいかどうか確認するため、勤務先に電話がかかってきます。勤務先の規模や部署にもよりますが、場合によってはパート社員の顔は知られていても名前までは全社員に知られていないこともあるかもしれません。万が一、電話を受けた社員が「そんな人は勤めていない」と答えると審査に大きく影響することはいうまでもありません。そのため、事前に自分宛に電話が入る可能性があることを周りの社員たちに伝えておくことも大切です。
虚偽内容での申込みはしない
申込み時に記載した内容と事実に相違があれば、その時点で審査に通らなくなってしまいます。在籍確認はもちろん、信用情報機関への確認も行うため、虚偽の借入残高で申告してもすぐにばれてしまいかねません。意図せず間違った場合でも審査に通らない可能性が高まりますから、申込み時には間違いのないよう細心の注意を払うようにしましょう。
パートの人におすすめしたいおまとめローン
パートの人がおまとめローンを利用するには、ローン商品選びも大切になります。次のポイントを参考にしてください。
パートの人がおまとめローンを借りるうえでの判断基準
雇用形態がパート・アルバイトでも申請できるか
前述したように、世帯収入に関係なくパート・アルバイトの人を対象外としている金融機関もあります。まずは、雇用形態がパート・アルバイトでも申込みできるかについて確認しましょう。
まとめた後に金利が下がるか
そもそもおまとめローンを利用する目的は、毎月の返済を楽にすることです。複数ある返済をまとめることで管理や毎月の返済を楽にするだけでなく、総返済額を下げることを意識しましょう。そのため、「現在返済中のローンよりどのぐらい金利が下がるか」「総返済額がどのぐらいになるか」について確認することが大切です。
利用限度額がまとめたい金額以上か
おまとめローンとはいえ、一般的にパート・アルバイトの人は利用限度額を低く設定されています。利用限度額は30万円まで、50万円までというように金融機関によって異なるため、既存ローンをまとめるのに必要な金額が借りられるかを確認しておくのも大切です。
おまとめローンの選び方「イー・ローン」のランキング
パートの人がおまとめローンの利用を検討するときは、審査基準や融資条件をしっかりと確認することが何より大切です。また、返済を楽にするポイントも押さえておきましょう。
ローンを選ぶ際には商品を比較することが大切ですが、一言で商品の比較といっても、パートの人にとって「どのおまとめローンが良いのか」を自分で判断するのは難しいでしょう。そこで、ローン選びのサポートをしてくれるイー・ローンのランキングを参考にしてみてはいかがでしょうか。さまざまな金融機関のおまとめローンを比較することで最適なローンがわかって来ます。最終的には、自分の既存の借入状況、経済状況等、自分の条件に最も適するローン商品を選ぶことが大切です。イー・ローンのランキングのようなサイトをうまく活用して、たくさんあるおまとめローンのから金利や条件等を比較すると無駄な時間をかけず自分に合った借入先を探すことができるでしょう。
おまとめローンの総合ランキング
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三井住友カード
- 実質年率
- 3.000% ~ 18.000%
- 金利体系
- 固定金利
- 借入可能額
- 1万円 ~ 800万円
- 借入期間
- 1日 ~ 5年
-
京葉銀行
- 実質年率
- 1.700% ~ 14.000%
- 金利体系
- 固定金利
- 借入可能額
- 10万円 ~ 800万円
- 借入期間
- 2ヶ月 ~ 10年
-
武蔵野銀行
- 実質年率
- 1.500% ~ 14.500%
- 金利体系
- 固定金利
- 借入可能額
- 10万円 ~ 1000万円
- 借入期間
- 6ヶ月 ~ 15年
-
第4位横浜銀行
- 実質年率
- 1.500% ~ 14.600%
- 金利体系
- 変動金利
- 借入可能額
- 10万円 ~ 1000万円
- 借入期間
- -
-
第5位
- 実質年率
- 2.850% ~ 8.025%
- 金利体系
- 変動金利
- 借入可能額
- 300万円 ~ 4500万円
- 借入期間
- 1年 ~ 35年
-
第6位山梨中央銀行
- 実質年率
- 1.000% ~ 14.500%
- 金利体系
- 固定金利
- 借入可能額
- 10万円 ~ 1000万円
- 借入期間
- -
-
第7位
- 実質年率
- 1.400% ~ 14.800%
- 金利体系
- 変動金利
- 借入可能額
- 10万円 ~ 800万円
- 借入期間
- -
-
第8位千葉興業銀行
- 実質年率
- 1.400% ~ 14.900%
- 金利体系
- 固定金利
- 借入可能額
- 10万円 ~ 1000万円
- 借入期間
- 6ヶ月 ~ 15年
-
第9位
- 実質年率
- 4.450% ~ 14.000%
- 金利体系
- 変動金利
- 借入可能額
- 10万円 ~ 500万円
- 借入期間
- 6ヶ月 ~ 15年
-
第10位
- 実質年率
- 1.500% ~ 14.800%
- 金利体系
- 固定金利
- 借入可能額
- 10万円 ~ 800万円
- 借入期間
- -
また、このランキングはサービス選択時の参考情報を提供することを目的としており、ローン商品の商品性の優劣を示したり、イー・ローンとして特定の金融機関、ローン商品を推奨したりするものではございません。
まとめ
返済中のローンの数が増えるほど、返済管理や返済額の負担が大きくなるため、できるだけ1本化でスリム化して家計負担を軽減しましょう。そのためには、おまとめローンの利用も1つの方法です。しかし、パートの人の場合は申込条件や審査基準が厳しい金融機関も少なくありません。申込みを検討している人は、審査基準や申込み時の注意ポイントを確認し、スムーズな利用につなげていきたいものです。申込条件や審査基準は金融機関によっても異なります。さまざまな金融機関の借入条件や貸付金利等をしっかりと比較して、自分に最適なローンを選ぶようにしてください。
文/續 恵美子