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第969回

増えすぎたリボ払いを見直すなら「おまとめローン」の利用も検討!

家計管理のために、日頃から複数のクレジットカードを使い分け、リボ払いを利用しています。毎月の支払額は管理しやすいですが、思った以上に利用残高が膨らんでいて不安になってきました。見直す方法はないでしょうか。(34歳 会社員)
クレジットカードのリボ払いは、毎月の支払額が一定で便利ですが、利用残高や完済時期が把握しにくいというデメリットもあります。複数のクレジットカードのリボ払いの管理が難しい場合は、おまとめローンで一本化することを検討しましょう。

リボ払いの特徴とは?

リボ払い(リボルビング払い)とは、クレジットカードなどの利用金額や利用件数に関わらず、毎月の支払額が一定となる支払い方法です。会社員の方などは毎月の収入がほぼ一定であるのに対して、支出は一定ではありません。冠婚葬祭などのイベントが重なったときや、大きな買い物をしたときも、リボ払いを利用すると毎月の支払額が変わらないため、口座の残高不足などの心配はありません。また、家計管理がしやすい点もメリットです。

一方で、リボ払いには利用残高の合計に対して実質年率15%程度の手数料がかかります。また、毎月の支払額が一定のため、お金を使っている感覚が鈍くなりがちで、気付いたときには利用残高が膨らんでいるといった事態にもなりかねません。さらに、複数のクレジットカードを利用している場合には、毎月の返済日や返済額、返済期間がバラバラになり、現状を把握するだけでも手間がかかり、返済計画を見直すことも容易ではありません。

おまとめローンで複数のカードのリボ払いを整理しよう

複数のクレジットカードやカードローンを利用し、返済日の管理が大変だったり返済が困難な場合には、おまとめローンを利用して返済を一本化することを検討してみましょう。低金利なおまとめローンに借り換えれば、利息負担が減り、返済日の管理もしやすくなります。

おまとめローンとして利用することができるローン商品には、極度型であるカードローンタイプの商品と、証書貸付型であるフリーローンタイプの商品があります。

カードローンタイプのローン商品は、来店不要で最短即日で借入可能などスピーディに利用できる点が魅力です。そして、限度額内であれば何度でも借り入れが可能な点が大きな特徴です。

フリーローンタイプのローン商品は借入期間と金額が契約時に決められ、後から追加で借り入れすることはできませんが、その分金利は低めです。

限度額の範囲内であれば繰り返し借り入れが可能なカードローンは便利ですが、借り入れを繰り返してしまうと返済がいつまでたっても終わらず、おまとめした意味がなくなってしまいます。計画的に利用できる自信がない場合は、フリーローンタイプのおまとめローン商品を選び、しっかりと返済計画を立てて完済を目指しましょう。

リボ払いに頼らず、家計を見直そう

リボ払いは急な出費で残高不足になることを防いだり、毎月の支出を管理するのには便利ですが、頼りすぎると支払いが長期化し、利息負担も大きくなります。家計を健全化するためにも、クレジットカードは一括払いが可能な金額を目安に無理のない範囲で利用し、リボ払いに頼ることは控えましょう。

【参考リンク】

私が書きました

宮野 真弓 (みやの まゆみ)

ファイナンシャル・プランナー(CFP(R))、一級ファイナンシャル・プランニング技能士。

大学在学中にFP資格を取得。証券会社、銀行、独立系FP会社を経て独立。忙しくても無理なく実践できるメリハリ家計を提案するママFP。 ライフプラン全般の相談業務や家計簿診断、ライフプランセミナー講師、FP資格取得講座の講師として活動中。 学校での金銭教育にも注力している。

※執筆日:2022年03月25日