無担保ローン編
ローンの借入条件として担保提供の必要がないローンを無担保ローンといいます。ローンには、住宅ローンのほか、マイカー(自動車)ローン・教育(学資)ローンといった目的別ローン、資金使途を限定しないフリーローン、カードローンがありますが、一般的に住宅ローン以外のほとんどが無担保ローンになっています。(一部有担保ローンを取扱っている場合もあります)担保を提供する必要がないため借りやすいというメリットがある一方、有担保ローンと比較すると、金利は高く、融資限度額は小さく、最長返済期間は短くなっています。
主な無担保ローン
マイカーローン(自動車ローン)
主に自動車の購入や買い替えを目的としたローンで、銀行、信用金庫、信販会社、損害保険会社などで取扱っています。自動車ローンの種類は、新車や中古車購入に利用できるローン、車検や修理、個人売買、免許取得に利用できるローンなど様々なものがあります。最近では最長返済期間が10年程度、融資限度額は1,000万円程度のものが多く、変動金利と固定金利の両方があります。取引銀行に給与振込口座があるなどの複合取引がある場合や当該商品で一定金額以上の借入を行う場合、エコカー購入の場合などには金利が優遇される、というような商品もあるので、自動車ディーラー経由のローンのみならず、自分で有利なローンを探してみると良いでしょう。
教育ローン
入学金や授業料などの学校納付金のほか、受験費用や在学中に必要となる教材費などの費用に利用することができるローンです。日本政策金融公庫(旧国民生活金融公庫)の「国の教育ローン」の他、銀行、信用金庫、信販会社などで取扱っている「民間の教育ローン」があります。また、民間金融機関の中には英会話教室やカルチャースクールなどの幅広い資金使途に対応できるものもあります。民間の金融機関の場合は融資限度額が500万円〜1,000万円程度で、固定金利と変動金利があります。返済期間は10年〜15年程度ですが、在学期間中は元金据置(利息だけの支払い)することもでき、この場合、トータル返済期間を長くすることもできます。教育ローンにはカードローン型(極度貸付方式)の商品で、ATMから一定の貸付限度額内で借入や返済ができる商品も増えてきています。
カードローン
あらかじめ審査を受け発行してもらったカードで、繰り返しCDやATMから借入や返済ができるローンです。資金使途は自由で、カード発行時に決められた貸付限度額内で借入することができます。銀行、信用金庫、信販会社、消費者金融で取扱っています。下限から上限の金利差が大きい商品が多く、審査内容により借入条件が決定します。一般的に目的ローンに比べると金利は高いので、借入前に十分な比較検討を行うことが必要です。