第94回

住宅ローンで叶った南欧風の家。農地転用で広い土地を購入できました。

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山形県にお住まいのAyaさんは、住宅ローンを使って、南欧風の家を建てました。農地を購入し、宅地に転用したことで、予算内で広い土地を手に入れられました。憧れを全部詰めこんだ新居で、ガーデニングや畑づくりも楽しみたいと夢が広がります。

オーナーさんデータ
山形県 Ayaさんご一家(仮名)
家族構成:
Ayaさん(28歳)、夫(29歳・公務員)、長男2歳、次男0歳
建設時の世帯年収:
500~600万円
購入した住宅:
タマホーム「大安心の家[暖]」
延床面積と間取り:
土地140坪、延床面積40坪。4LDK+ランドリールーム
購入価格 :
4,000万円
利用ローン:
きらやか銀行「住まいるネクストファイブ」
金利タイプ:
変動型
金利:
0.8%(2020年8月実行)
ローン借入金額 :
4,000万円
借入期間:
35年
毎月の返済額:
8万円、ボーナス年2回+17万

たくさんの展示場やモデルハウスを回り、家づくりのイメージをふくらませたというAyaさんご一家。けれど、土地探しには苦戦し、なかなか希望どおりのものが見つかりませんでした。そこで、目をつけたのが「農地」でした。
Aya
土地に関しては、立地や価格だけでなく、「庭で畑やガーデニングを楽しみたい」という夫の希望があったので、広さも大きな条件のひとつでした。そのため、宅地として売りに出されているなかでは、なかなか理想どおりのものがありませんでした。
ようやく見つけたのが、140坪の土地です。でも、この土地の登記簿上の地目は「農地」。家を建てるには、地目を「宅地」へと変更する必要があります。さらには、水道管が通っていないため、新たに水道を引かなくてはいけませんでした。
地目変更に関しては、おそらく大丈夫だろうという不動産屋さんやハウスメーカーさんの言葉を信じることに。それよりも気になったのが、水道管を通すために自費で約200万円かかることです。
悩みましたが、水道管のコストを考えても、希望のエリアでは申し分のない価格です。これ以上の場所は見つからないだろうと購入を決めました。水道管に関しては、新たに水道を引き、下水処理は浄化槽設置となりました。
地目変更は、ハウスメーカーと不動産屋さんのサポートがあったのでそれほど難しくありませんでした。でも、手続きが多いこともあり、申請後の許可がおりるまで約半年もかかりました。
ハウスメーカーは、タマホームを選びました。低コストで建てられたので、予算の範囲内で希望のオプションのほとんどを採用できたそうです。
Aya
モデルハウスを回っていたときに、夫婦ともに気に入った家がありました。他社のモデルハウスだったのですが、そちらの間取りをできるかぎり再現しました。吹き抜けリビングに和室とスキップフロア。アイランドキッチンにニッチ……と、素敵だなと思ったことをぎゅっと詰め込んでいます。全体の雰囲気は夫の憧れだった南欧風に。

玄関ドアと妻飾り(屋根が三角形の形になっている壁面部分の装飾のこと)にはアイアンの飾りを施した

南欧風には欠かせない洋瓦の屋根。瓦は3色ミックス

リビングのドアにもアイアンの飾りを。
ブルーのドアとピンクの家型ニッチが見えるこの眺めが可愛くてお気に入り

私のこだわりは、なんといっても憧れだったアイランドキッチン。タカラのホーローキッチンを選びました。とてもおしゃれで開放的。しかも、調理中も家族とコミュニケーションがとれるので最高です。お手入れもしやすいですね。

アイランドキッチンは木目調のカラーを選び、デザイン性と機能性を両立させた

お気に入りが詰まった1階のなかでも、一番の自慢が吹き抜けのリビングです。
吹き抜けは空調が効きにくいという話も聞きますが、我が家はリビングのエアコン1台で2階まで暖かかったです。

リビングからは和室が続き、戸を開けておけば広く使える

和室は当初の想定以上に作ってよかったと思う場所です。現在は寝室として利用していますが、生活がすべて1階で完結します。子どもがまだ小さいので、寝てしまってもすぐに布団に移動でき、子どもが寝ている間もリビングにいることができます。これからもいろいろと活用できるのではないかと期待しています。

ベージュの琉球畳、桜柄の建具で可愛らしい和室に

参考にしたモデルハウスには、スキップフロアがあり、自分の家にも付けられたらいいなと思っていました。ちょうどキャンペーン特典で無料だったため、新居に採用しました。
いずれは子どもたちの勉強部屋にしようと思っていますが、今は私が書斎として使っています。夫が在宅の日は、ほぼここにいるくらい好きな場所です。

スキップフロアのカウンターはAyaさんの希望で75㎝に。
くるんとしたアイアンブラケットライトもアクセントになっている

お気に入りに囲まれた新居に大満足だそうです。ガーデニングや畑づくりにも挑戦しようと夢が広がります。
Aya
小さな子どもがいるので装飾品などはほぼないのですが、こだわりのクロスや建具、照明などが可愛くて目に入るたびに幸せな気持ちになります。
また、農地を購入したおかげで、庭もとても広々としています。友達を呼んでバーベキューもできそうだな、とか、子どもものびのびと遊ばせられるだろうな、など、想像するだけでワクワクします。寒冷地で引き渡しが11月だったため、外構や庭に手をつけるのは暖かくなってからになりそうですが、夫もガーデニングや畑づくりにも挑戦したいと張り切っています。
ローン借入額は約4,000万円。きらやか銀行の「住まいるネクストファイブ」を選びました。
Aya
金利の低いネット銀行も魅力的だったのですが、農地という特殊な土地を購入することになったため、銀行やハウスメーカーと対面でのやりとりが多くなりました。そのため、自宅から行きやすい地方銀行のきらやか銀行に決めました。
変動金利を選んだのは、検討した銀行のなかで、1番金利が低かったためです。今後、世帯年収が上がっていくはずなので、固定金利でなくても、とくにリスクは感じませんでした。
最後に、Ayaさんのように、理想どおりの素敵な家を建てたいと考えている人へのメッセージを伺いました。
Aya
駅からも近く、通勤通学にも便利な場所で価格も安く、しかも広さも欲しい…という盛りだくさんの希望をかなえられたのは、土地が農地だったからだと思います。手続きは必要ですが、人気エリアでコストも抑えて広い土地を購入するためのひとつの方法だと思います。
新型コロナウイルスの影響で、家で過ごす時間がぐっと増えました。でも、マイホームのおかげで、おうち時間を快適に楽しく過ごせています。ご検討中の皆様も、素敵な新居を建てられますように!
ライターからのコメント。

Ayaさんのこだわりが詰まった本当に素敵なお家ですね。ローコストのハウスメーカーにして、予算を気にせず、好きなオプションを全部つけるという選択は、とても賢いと思いました。

家を建てる目的で土地を購入する際、登記簿上の地目が農地だと、宅地に変更する必要があります。個人で変更することも可能ですが、農地法に詳しい行政書士に代行を依頼するケースが一般的なようです。手続きには時間がかかることが多いので、早め早めに準備しておきましょう。

また、今回のケースのように手続きが複雑になる場合など、金利よりも安心感を重視したい場合には、店舗で対応してくれる金融機関を選ぶといいでしょう。その場合には、まず自宅の近くにどの金融機関の店舗があるのか調べてから、ローンを比較検討するとスムーズです。

※今回ご協力いただいたAyaさんのブログ「タマホームで注文住宅♡Aya’s Life and Home」のURLはhttps://ameblo.jp/aya-home-2020/

ライター紹介

齋田 多恵 の写真

齋田 多恵 (さいだ たえ)

東京生まれ。成蹊大学文学部日本文学科卒業。
法律事務所で社会人生活をスタートした後、女性向けエンタメ系サイトのライター兼ディレクター、モバイルゲームの運営、女性向けモバイルゲームのシナリオディレクター、シナリオライターを経験。
妊娠、出産を機に2016年からフリーライターとして活動開始。

企画/カデナクリエイト、編集/イー・ローン