第83回

ビジネスローンで叶った吹き抜け廊下のある家。社宅として建てました。

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熊本県にお住まいのせかちゃんさんは、ビジネスローンを使い、社宅としてご自宅を建てました。2階の吹き抜け廊下には広々とした書斎を作るなど工夫を凝らしたお家は、住みやすさはもちろん、インテリア性にもこだわっています。

オーナーさんデータ
熊本県 せかちゃんさんご一家(仮名)
家族構成:
せかちゃんさん(34歳・自営業)・妻(32歳・専業主婦)・長男(3歳) 
建設時の世帯年収:
400万円
購入した住宅:
地元ハウスメーカーの注文住宅
延床面積と間取り:
延床39.87坪、4LDK
購入価格:
約5,000万円(土地1,900万円、建物その他3,100万円)
利用ローン:
肥後銀行「ビジネスローン」
金利タイプ:
変動型
金利:
1.2%(2019年 3月実行)
ローン借入金額:
2,400万円
借入期間:
6年
毎月の返済額:
35万円

お子さんの誕生を機に、自宅を建てることにしたせかちゃんさん。「社宅」として建てることにしたそうです。
せかちゃん
もともと私の実家が1階会社、2階社宅(自宅)となっていて、建物は会社、土地は個人で所有していました。この経験から、社宅のメリットを知っていたので、家を建てる際は社宅として購入しようと考えていました。
社宅として購入するメリットは、減価償却費、火災保険、固定資産税をすべて経費にできることが挙げられます。低金利の住宅ローンは借りられず、住宅ローン控除も受けられませんが、トータルで見ると社宅にしたほうが得だと判断しました。
土地に関しては、減価償却がなく、会社で買うメリットがそこまでないため、個人で新たに購入し、建物は会社で建てました。
社宅にした場合は会社へ家賃を支払う必要がありますが、会社から個人へ支払う土地の使用料と相殺して家賃はゼロにしました。
もっとも「社宅」といっても、家づくりそのものは個人の家を建てるときと変わりません。随所にこだわりを詰め込みました。
せかちゃん
いつか家を建てようと考えていたので、以前から、素敵な家についてインターネットや本で調べていました。理想を叶えるために、注文住宅を選び、間取りや素材まで自分の希望を細かく伝えました。
「こういう家にしたい」というイメージが明確だったため、打ち合わせ時からスムーズでした。
配管が見えず、すっきりとした壁掛けテレビのあるリビング

配管が見えず、すっきりとした壁掛けテレビのあるリビング

一番過ごす時間が多いリビングは、居心地のいい空間になるように心がけました。
照明は間接照明にしたため、壁に照射して優しい明かりになります。
また、あこがれだった壁掛けテレビを設置しました。テレビとテレビボードの間に配管を見せたくなかったので、コンセントと空配管を設けています。
冬でも快適に過ごしたかったので、床暖房も取り付けましたが、とてもよかったです。部屋も温まるため、冬でもエアコンをつけなくても過ごせます。床が温かいと本当に気持ちがいいです。
吹き抜けに面した2階の書斎。暖かい空気が昇ってくるので冬でも快適

吹き抜けに面した2階の書斎。暖かい空気が昇ってくるので冬でも快適

2階は吹き抜け廊下にしました。もともと吹き抜けなので広々としていますが、さらに開放感を感じたくて、正面には透明ガラスの3つ窓を作りました。一面窓よりもプライバシーが守られるうえに、自然光も感じられます。
開放感のあるこの場所に4メートル幅の書斎を作りました。私の日課はカフェのカウンターで新聞を読むことです。家にもカウンターを作りたいと考えていたので、念願がかないました。この書斎ができてから、外の景色を眺めながら新聞を読むのが毎日の楽しみになりました。
書斎の後ろに付けた、たっぷり容量がある造り付けの本棚

書斎の後ろに付けた、たっぷり容量がある造り付けの本棚

2階のトイレには手洗いを設けず、別途洗面所を設置

2階のトイレには手洗いを設けず、別途洗面所を設置

もともと予定にはなかったものの、2階にも洗面所を作りました。これが大正解でとても便利です。寝室のすぐ横にあるので朝起きたらすぐここで身支度をしています。慌ただしい朝も、他の家族と被らずスムーズです。
寝室と一体感があるウッドデッキ

寝室と一体感があるウッドデッキ

寝室から出られるウッドデッキは寝室の床と同じ高さにしたため、仕切りをまたぐ必要なく外に出られます。
床色と照度を合わせたおかげでバルコニーを含めて寝室という一体感が出ました。ひさしも120センチあります。雨の日でも洗濯物をぬらさずに干せます。
照明にもこだわり、センサーに反応して点灯する玄関のニッチ

照明にもこだわり、センサーに反応して点灯する玄関のニッチ

家の第一印象を決める玄関には、ニッチ(小物などを飾るための凹みのこと)を上下に作りました。
下の部分は空ける予定はありませんでしたが、住宅メーカーから提案してもらいました。そのおかげで空間ができ、玄関が広く感じられます。
自分が思い描いた通りの家での暮らしは、何気ない日常も彩りに満ちている、とせかちゃんさんは言います。
せかちゃん
たとえば、歯磨きをしながら外の景色を眺めるときや、吹き抜けから階下のリビングを見下ろして楽しそうな家族の様子を伺うときなど、しみじみと「素敵な家ができてよかったなあ」と思います。
家族ともより快適な生活を送れるよう、日々考えながら過ごしています。どこに何を置くかを相談したり、掃除などの家事を役割分担したりするのも楽しみのひとつです。家族全員で新居をより良いものにするよう協力し合っています。
ローン借入金額は2,400万円。ローンは肥後銀行の「ビジネスローン」にしました。
せかちゃん
建物は法人名義としたため、住宅ローンは借りられず、ビジネスローンしか選択肢がありませんでした。
銀行を選ぶ際、他の信用金庫と迷いましたが、利率が肥後銀行のほうが低かったため、こちらに決めました。
ビジネスローンは一般的に住宅ローンより金利が高いと言われますが、1.2%で借りられました。住宅ローンよりも借入期間が長く取れないため、返済額は月35万円になりましたが、金利が低いので、月々の返済は最小限に抑えられました。
最後に、せかちゃんさんのように素敵な家を建てたいと考えている方へのアドバイスを伺いました。
せかちゃん
注文住宅は一から家を作ることになります。全部自分の好きなようにできるのがいいところですが、だからこそ業者任せにせず、しっかりと勉強する必要があると思います。
我が家は、計画し始めてから完成まで1年半かかりました。時間をかけたぶん、納得できる家づくりができました。毎日もっといいアイデアはないか考え、ワクワクしながら取り組めば、満足できる家になると思います。
ライターからのコメント。

細部までこだわりのある素敵なお家ですね。思い通りの家を建てるには、準備段階からどんな家にしたいか具体的なイメージをふくらませることが大切なのだと思いました。
社宅として自宅を建てる際は、住宅ローンではなくビジネスローンを利用することになります。そのため、「住宅ローン減税がない」「住まい給付金が出ない」「住宅ローンより利率が高くなる」などのデメリットがあります。一方で、「減価償却費・火災保険・固定資産税を経費にできる」「社宅の賃料は消費税が非課税」などのメリットがあります。
自営業の方は、個人で自宅を建てるか、社宅として建てるか、ローンの条件も比べた上で、どちらが得なのかを鑑みてみると良いでしょう。

※今回ご協力いただいたせかちゃんさんのブログ「5000万で注文住宅を建てる」のURLは https://ameblo.jp/0046kantoku/

ライター紹介

齋田 多恵 の写真

齋田 多恵 (さいだ たえ)

東京生まれ。成蹊大学文学部日本文学科卒業。
法律事務所で社会人生活をスタートした後、女性向けエンタメ系サイトのライター兼ディレクター、モバイルゲームの運営、女性向けモバイルゲームのシナリオディレクター、シナリオライターを経験。
妊娠、出産を機に2016年からフリーライターとして活動開始。

企画/カデナクリエイト、編集/イー・ローン