第132回NEW

住宅ローンで叶った、欧米の古民家風の家。夢だった移住を実現しました。

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あんばびさんは、千葉県の郊外に移住し、住宅ローンを使って「欧米の古民家風」の家を建てました。珪藻土を使った塗り壁は、陰影が深く落ち着いた雰囲気を演出してくれます。こだわりの古木の梁やタイルもアクセントに。あこがれの移住を実現し、夢に見ていた暮らしを楽しんでいます。

オーナーさんデータ
室内風景
千葉県 あんばびさん(仮名)
家族構成:
あんばびさん(会社員・50歳)
建設時の世帯年収:
650万円
購入した住宅:
地元工務店「注文住宅」
延床面積と間取り:
66.24m2 (敷地面積261.64m2 )1SSLDK+アトリエ(書斎)+ロフト
購入価格:
3,000万円
利用ローン:
千葉銀行「11疾病団信付住宅ローン特別プラン」
金利タイプ:
固定金利型
金利:
1.60%(2024年6月実行)
ローン借入金額:
約2,900万円
借入期間:
30年
毎月の返済額:
約10万円

都心で生まれ育ったあんばびさん。小学生の夏休み、千葉県郊外にある祖母の家で遊んだ思い出が忘れられなかったそう。いずれ定年退職したら郊外に移り住み、のんびり暮らしたいと考えていました。
あんばび
コロナ禍で家の価格が上がっていると聞き、軽い気持ちでマンションを査定に出してみました。すると、購入したときよりも数百万円高く売れることがわかったんです。当時私は49歳。残りの人生を考えると、やりたいことは今やらないでどうする?と思い立ちました。マンションを売却し、理想の家を建てて郊外暮らしを始めようと決めました。
もともと物件サイトでいろんな土地を探しては「このエリアに住むのはどんな感じだろう?」と想像をふくらませるのが趣味でした。マンションを売ると決めてからは、真剣に探すようになりました。
千葉県で希望の土地に出会い、いよいよ家づくりが始まりました。
あんばび
最初にイメージしていたのは、南仏のプロヴァンスに建っているような、カントリー風の小さな平屋。自分と一緒におばあちゃんになれるような、経年変化が味わいになる家がいいなと思いました。
とても誠実で、センス抜群の工務店と出会えたのも運がよかったです。最初の打ち合わせから私の細かいこだわりを把握してくれ、好みの間取りを提案してくれました。
南仏プロヴァンス風の家をベースに、自分好みのアレンジを加えた家が完成しました。
あんばび
フレンチやブリティッシュ、アメリカンなどさまざまなテイストの好きな部分を入れこみました。
新居でまず譲れなかったのは塗り壁にすること。一般的には漆喰を選ぶ場合が多いかもしれませんが、私は壁の角が丸くなる、ざらざらとした珪藻土にしました。特有の陰影が落ち着いた雰囲気を醸し出し、見とれてしまいます。
ヌック(居心地のいい、ちょっとこもれる空間のこと)もリビングに作りました。最初から「ヌックでゴロゴロしながらくつろぐ計画」を考えていたので、寝ころびながら物が取れるような位置に棚を付けています。
玄関は少しでも広く見せるよう、フルフラットにしてイタリア製のテラコッタ調タイルを張りました。
リビング

窓から見える木々が、絵画のように美しいリビング

ヌックとロフトに続く階段

手前に見えるのが最高にくつろげるヌック。
奥の階段は、独立した子どもたちが遊びに来たときの宿泊用ロフトに続く

玄関

玄関の天井には古木が渡る。
ウエスタンドアはシューズクロークの目隠し用に

キッチンはコンセプトの「欧米の古民家風」を表現するために、床と壁、アイランドカウンターのタイルにこだわりました。キッチンそのものは、工務店が富山の老舗家具メーカーのセミオーダーを提案してくれました。天板や框扉のカラーはイメージできていなかったのですが、ショールームで実物を見たら一発で気に入り決定しました。
キッチン

憧れのアイランドカウンターは、カウンターテーブルとしても利用できるよう、リビング側の天板を延ばしてある

洗面台も雰囲気を重視しました。収納棚は、小物がきちんと収まるように棚の高さを指定し、造作しました。
洗面台

洗面台は1,200mmサイズ。
洗面ボウルは「カクダイCL-8746ACM」、
水栓は「カクダイ192-052シャンパンゴールド」

寝室につながるのは2畳ほどのアトリエです。手芸全般、絵を描くことなどが趣味なので、思いきり没頭できる部屋を作りました。レジンアクセサリーを作るのが好きで、換気扇を付けてもらいました。こういうアレンジができるのが注文住宅の醍醐味だなあと思います。
アトリエ

アトリエは、一枚板のカウンターがポイント。
無垢の木を自然塗料で塗ってもらった

寝室

寝室は4.5畳。
壁は珪藻土ではなく、普通の壁紙(サンゲツのFE76239)を貼った

以前からイメージしていた通りの郊外暮らしを実現。家でのんびり過ごす時間も充実感を覚えているそうです。
あんばび
都心に住んでいた頃の休日はずっとスマホを触っていましたが、新居では庭づくりに夢中です。どんな植物を植えようか考えるとワクワクします。
室内で過ごす時間も満ち足りています。ヌックでゴロゴロしながら、いつの間にかお昼寝タイムに突入するときが、最高に幸せです。
外観

庭は少しずつ作っている途中。
土いじりが楽しくてしかたがないとか

ローン借入金額は約2,900万円。千葉銀行「11疾病団信付住宅ローン特別プラン」を選びました。
あんばび
性格的にも年齢的にも安定を求めていたため、全期間固定金利を選択しました。金利の変動がなく、返済額が変わらないため安心できます。
団信はいくつか種類があるなかで、こちらも病気になった時に安心できる「11疾病団信」を選びました。生活習慣病で入院すると給付金も得られるプランです。
住宅ローンは他に2社検討しましたが、住居のみ建築可の市街化調整区域(市街化を抑制するため、商業施設などを建築することは原則認められていないエリアのこと)の我が家は、ネット銀行や都市銀行だと融資不可とのことでした。
結びに、あんばびさんのように、理想の家を建てたい人へのメッセージを伺いました。
あんばび
満足いく注文住宅を建てるには「どこが譲れないか」を明確にすることが大切だと実感しました。予算にも限りがあるなかで、どんな家に住みたいのかイメージを明確すると、取捨選択がしやすくなると思います。私は機能性よりも見た目に全振りしました。思いきった決断ができたのも、自分が求めているものがはっきりしていたおかげかもしれません。
家づくりを始めると、計画から引っ越し完了まで決めることや考えないといけないことが山積みです。でも、イメージ通りの家での暮らしは夢のようです。皆さんも素敵なおうちが建ちますように。
ライターからのコメント。

細かな部分にもあんばびさんのこだわりが感じられ、とても味わい深いお家だと思います。ゆっくりと経年変化していくのも楽しみですね。

固定金利型の住宅ローンは、総じて、変動金利型よりも借入時の金利が高めになりますが、返済額を確定できるメリットがあります。固定金利型と変動金利型は、それぞれメリット・デメリットがあります。どちらが自分に合っているのかよく調べて選択するといいでしょう。

※今回ご協力いただいたあんばびさんのブログ「20坪の小さなおうち暮らし」のURLは https://ameblo.jp/annebabbi/

ライター紹介

齋田 多恵 の写真

齋田 多恵 (さいだ たえ)

東京生まれ。成蹊大学文学部日本文学科卒業。
法律事務所で社会人生活をスタートした後、女性向けエンタメ系サイトのライター兼ディレクター、モバイルゲームの運営、女性向けモバイルゲームのシナリオディレクター、シナリオライターを経験。
妊娠、出産を機に2016年からフリーライターとして活動開始。

企画/カデナクリエイト、編集/イー・ローン