第123回
住宅ローンで叶った半平屋の家。老後も快適に住めるような工夫をしました。
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長野県にお住まいのけろさんは、住宅ローンを使って、半平屋の家を建てました。自分たちのライフスタイルや老後を考え、家のなかに行き止まりがない回遊動線、1階で生活が完結する間取りなど、長く快適に住める家になりました。
オーナーさんデータ
長野県 けろさん(仮名)
- 家族構成:
- けろさん(28歳・公務員)、夫(32歳・会社員)
- 建設時の世帯年収:
- 1,000万円
- 購入した住宅:
- 土屋ホーム「CARDINAL HOUSE」
- 延床面積と間取り:
- 35坪(敷地面積90坪)、3LDK
- 購入価格:
- 4,400万円
- 利用ローン:
- 八十二銀行「変動金利型住宅ローン」
- 金利タイプ:
- 変動金利型
金利0.5%(令和5年5月実行) - ローン借入金額:
- 約3,700万円
- 借入期間:
- 40年
- 毎月の返済額:
- 約5万6,000円(ボーナス返済:約17万円)
- 「いずれ家を建てたい」と考えていたけろさん。結婚が決まる前から、交際中だった夫と何度もハウジングパークに通っていました。
- けろ
- 2人でたくさんモデルハウスを見ていたので、結婚するときにはすでに自分たちがどんな家で、どんな暮らしをしたいかという「理想の生活のイメージ」が明確でした。だから、建売住宅やマンションではなく、ライフスタイルに合った注文住宅を建てようと思っていました。
- 広々とした家で、快適にのんびり暮らしたいと考えていたので、土地探しから妥協せず、2年ほどかけてじっくり探しました。
- ライフスタイルに合わせて選んだのが、「半平屋の家」です。2階はありますが、生活に関する機能のほとんどが1階で完結する家です。
- けろ
- なぜ半平屋の家にしたかというと、長く住むことを考え、老後の生活のしやすさも考えたからです。2階への移動をなるべくしなくて済むよう、1階に主寝室やファミリークローゼットを設けました。
- 13.5帖のリビングを少しでも広く感じられるよう、勾配天井やオープン階段を採用し、梁などが見えないようにしてもらいました。キッチンとダイニングも横並びに配置して、配膳や片づけをスムーズに行えるようにしています。
リビングがすっきり見えるように、テレビは壁掛けに。コードは壁のなかに入れた。
壁にはインターフォンのみを付け、ガスや換気システムのコントローラーはパントリーに入れているキッチンはタカラスタンダードのオフェリア。
カップボードの上には最低限の家電だけ置き、その他はパントリーのなかに入れてある- 2階はスタディーカウンター、洋室、小屋裏収納を作りました。2階に上がってすぐのところに、長さ2.7mのスタディーカウンターと本棚を設けました。夫婦ともに読書が好きなので、のんびりとした時間を過ごしています。
2階のスタディーカウンターでは
目の前を通るさまざまな電車や季節ごとに変わる山の表情を眺められる階段の上から見たLDK。
外壁の厚さ15cmを利用し、カーテンレールを隠すなどの工夫をしているため、余計なものがない。
ソファはSOLID- 家事のしやすさにもこだわっています。行き止まりのない回遊動線にして、どの場所からも各部屋にアクセスしやすくなりました。水回りもこだわり、朝の洗顔も洗濯もストレスのないよう工夫しています。朝、出勤前のバタバタする時間も、ストレスなく準備ができます。
3帖のランドリールーム兼脱衣所。
もともと部屋干しが多かったので、アイアンバーと造作の作業台を付けた。
「洗濯をする、干す、取り込む、しまう」という一連の作業がこの部屋でほぼ完結する洗面所は片側に洗面ボウルを寄せた。
おかげで忙しい朝も夫婦で並んで支度ができる帰宅したらすぐ手洗いうがいができるよう、玄関の近くに小さな洗面台を置いた
地窓を付けて明るさを確保した玄関。
斜め框とブラケットライトがお気に入り- 新居で暮らすようになり、家で過ごす時間が増えました。家にいるだけでリフレッシュできる、とけろさんは言います。
- けろ
- 家を建てる前は、休日、カフェで過ごすことが多かったのですが、今は家がカフェみたいな感覚です。キッチンも大きくなったので自炊する機会も増えました。夫婦でくつろぎながらお茶を飲み、おしゃべりする時間は最高です。
- また、リビングが広いので、寝る前にYouTubeを見ながらストレッチをするのが習慣になりました。家を建てたことで、とても健康的な毎日を過ごせるようになりました。
- ローン借入金額は約3,700万円。八十二銀行「変動金利型住宅ローン」を選びました。
- けろ
- 普段から利用しているメインバンクで、対面で相談ができたので安心感がありました。
- 変動金利に決めたのは、過去30年間、低金利で推移してきたので、今後も長期的に見て低金利が続くと判断したからです。月々の返済額を少なくし、その分を積立投資に回したかったので、返済期間はあえて40年と長めにしました。
- 結びに、けろさんのように、理想通りの家を建てたい人へのメッセージを伺いました。
- けろ
- 最初に「自分たちがどんな暮らしをしたいのか」のイメージを明確にするのがいいと思います。もし途中で迷うことがあっても、「理想の生活を送るにはどの選択がベストか」と決めやすくなりました。
- また、一つひとつの仕様を選んでいく際、好みだけで決めるのではなく、家全体の雰囲気に合わせた方が良いでしょう。それを心がけたことで、我が家は統一感のある家になりました。
- 収納もあとから足りなくならないよう、どこに何をしまう予定なのか、すべて書き出しました。必要な作業棚を造作してもらい、整理整頓しやすい家になったと思います。
- 家を建てるときは、いろんなことを決めないといけないので、悩むこともあると思います。でも、新居での楽しい生活をイメージしたら乗り切れるはずです。後悔のない家づくりができるように願っています。
ライターからのコメント。
自分たちのライフスタイルを明確にしたおかげで、とても住みやすそうな新居になりましたね。広々としたLDKはもちろん、1階で生活すべてが完結するのは、老後も快適なのではないでしょうか。
住宅ローンは、借入期間を長くすることで月々の返済額を少なくすることが可能です。短めの借入期間にして早めに返済するか、けろさんのようにあえて期間を長くして、その分を貯蓄や投資に回すか、それぞれのライフプランに合わせて決めるといいでしょう。
参考リンク
※今回ご協力いただいたけろさんのInstagram「勾配天井のある半平屋のお家」のURLは https://instagram.com/keropi_home
ライター紹介
東京生まれ。成蹊大学文学部日本文学科卒業。
法律事務所で社会人生活をスタートした後、女性向けエンタメ系サイトのライター兼ディレクター、モバイルゲームの運営、女性向けモバイルゲームのシナリオディレクター、シナリオライターを経験。
妊娠、出産を機に2016年からフリーライターとして活動開始。
企画/カデナクリエイト、編集/イー・ローン