第119回

住宅ローンで叶った「和モダンの家」。広いリビングで家族団らんを楽しんでいます。

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京都府にお住まいのまきさんは、住宅ローンを使って、和モダンの家を建てました。全体の色合いはシンプルにまとめ、統一感を出しています。吹き抜けのある広いリビングダイニングには明るい光が差しこみ、自然と家族が集まる居心地のいい場所になりました。

オーナーさんデータ
京都府 まきさん
家族構成:
まきさん(34歳・会社員)、夫(34歳・会社員)、子供2人(小学生)
建設時の世帯年収:
600~700万円
購入した住宅:
地元工務店・設計事務所「注文住宅」
延床面積と間取り:
34坪(土地150坪)、3LDK
購入価格:
3,700万円
利用ローン:
JA「住宅ローン」
金利タイプ:
変動金利型
金利:
0.7%(2022年5月、土地は2021年5月実行)
ローン借入金額:
約3,700万円
借入期間:
40年
毎月の返済額:
約9万円

まきさん一家は、念願だった和モダンの家を建てました。シックな色合いでまとめ、リラックスできる雰囲気です。
まき
もっともこだわったのはリビングダイニングです。広々として、木のぬくもりが感じられるようにしました。
居心地がよく、気づくと家族全員が集まっています。子どもたちはゲームを楽しみ、私は大好きな観葉植物を飾ったり、趣味のお菓子づくりを楽しんだりしています。夫はリビングにいるだけでのんびりとくつろげるようです。
勾配天井の吹き抜けがあり、家具もできるだけ置かないようにしています。リビングで遊ぶ子どもたちを見ていると「家を建ててよかったなあ」としみじみ感じます。それぞれが好きなことを楽しみつつ、私が作ったお菓子を食べながらみんなでおしゃべりして過ごせる、家の中心となる場所になりました。

リビングの梁をむき出しにしたのは夫のこだわり。
リビングの少し高い位置と階段下に窓を付けたことで、日中は電気をつけなくても明るい

まきさんが家を建てようと思ったのは、結婚し、子どもが生まれたためです。それまで住んでいた借家が手狭になったのがきっかけとなりました。
まき
大手のハウスメーカーもいくつか見に行ったのですが、あまりピンと来なくて、家を建てたい気持ちが少し冷めた時期もありました。
ところが、地元の設計事務所の手がけた家を何件か見学したところ、とても素敵で魅了されたんです。それぞれの家庭に寄り添い、希望をしっかり聞きながら建ててくれるだろうなと感じられ、「この設計事務所で家を建てたい」と強く思いました。手がけた家のなかでも、和モダンな雰囲気の家が気に入って、色目などを参考にさせてもらいました。
建築士さんはとても親身になってくれる方で、いろいろな提案をしてくれました。最初はあいまいだったイメージも、家づくりを進めるうちにだんだん固まっていった気がします。
壁は珪藻土壁にして、床と天井、階段の木目の色は合わせてシンプルにまとめることにしました。木材は、ウッドショックの影響で高騰していたため、入手しやすい杉を選ぶことにしました。おかげでかなり建築コストを抑えられました。

キッチンからはリビングも見渡せる。
広い作業スペースとフラットなIHを採用したので料理がしやすい

動線も考え、キッチンの隣に長めのダイニングテーブルを造作で作ってもらった。
キッチンの前にもテーブルを付け、子どもの学習スペースにしている

見た目だけでなく、家事がしやすい工夫もしています。洗濯物を室内に干したかったので、脱衣所兼用のランドリールームを作りました。
また、私専用のスペースも作ってもらいました。ミシンで子どもの洋服を作るときに、集中して作業ができるようになりましたね。

ランドリールームには、洗濯物をたくさん干せるようにポールは2本つけた。
深めのスロップシンク(汚れた水を流すシンクのこと)と、内土間の勝手口も付けている

まきさん専用のアトリエスペース。
自分だけの空間で手芸など好きなことができる

造作で作ってもらった洗面台。
キッチンと同様にモルタルの台と大きめのシンクにした。
鏡も横に何人か並んでも使えるよう大きめにしてある

外観でこだわったのは屋根の形です。家を建てようと考え始めたときから、三角屋根にしたいと思っていました。建築士さんに相談すると、「外壁はガルバリウム鋼板(ガルバリウムという合金でメッキされた鉄のこと)がコストパフォーマンスもよく、見た目もいい」とおすすめされました。リビングの屋根部分は青いガルバリウム鋼板を使用しています。

急勾配のガルバリウムの屋根は、あえて軒に雨どいを付けず、すっきりした見た目にした。
雨どいの代わりに屋根の真下の砕石の下に雨水が流れる排水溝をつけている

玄関は透明ガラスにしている。
反対側にも外に出られるガラスドアがあるため、視界が抜け、開放感がある

ずっと家で過ごしたいと思うほど、気持ちよく日々を過ごしているそうです。
まき
毎日、仕事に子育てにとバタバタしていますが、子どもたちが眠ったあと、「いい家だなあ」と眺めながらお酒を飲むのは至福の時間です。ずっと家で過ごしたいと思うほど、気持ちよく日々を過ごしています。
愛着のある家なので、気になる部分があったらすぐ掃除機をかけるなど、家事が苦になりません。
先日、子ども達と庭に野菜の種を植えました。家族みんなで作業するのも楽しく、芽が出てくるのを楽しみに待っているところです。いずれは、ここで育てた野菜やハーブを使い、バーベキューができたらいいなと夢は広がります。
ローン借入金額は約3,700万円。JA「住宅ローン」を選びました。
まき
先に土地を購入したため、住宅ローンが実行されるまではつなぎ融資が必要でした。住宅ローンとつなぎ融資を別々の金融機関で借りる方法も考えましたが、手続きを楽にしたくて、ひとつの金融機関で完結できるところを探しました。いくつか回ったなかで、JAだけがつなぎ融資を手がけていたのでお願いすることにしました。
月々の支払額を抑えたかったため変動金利を選択し、借入期間を40年にしました。
結びに、まきさんのように、理想通りの家を建てたい人へのメッセージを伺いました。
まき
「こんな家にしたい」「こういう設備があったらいいな」と考えるのはとても楽しいことです。しかし予算には限りがあります。希望すべてを採用するのは難しく、自分たちがどんな生活をしたいのか、それを実現するためには何が必要かをとことん考えました。こだわりたい部分と妥協する部分を明確にしたおかげで、大満足の家が建てられました。
ライターからのコメント。

木のあたたかみが感じられ、居心地のよさが伝わるご自宅ですね。
住宅ローンは、住宅の引渡し時に実行される(おりる)ものなので、注文住宅を購入する際、事前に支払う土地代や着工金、上棟金は住宅ローン以外の方法で工面する必要があります。多くの人が利用しているのが、つなぎ融資です。
ただし、すべての金融機関がつなぎ融資を扱っているわけではありません。まきさんのように、住宅ローンと同じ金融機関でつなぎ融資を利用したい場合は、対応している金融機関を事前に調べておくことをおすすめします。

※今回ご協力いただいたまきさんのブログ「シンプルでカッコいい家づくりを目指して。」のURLは https://ameblo.jp/yuka6425/

ライター紹介

齋田 多恵 の写真

齋田 多恵 (さいだ たえ)

東京生まれ。成蹊大学文学部日本文学科卒業。
法律事務所で社会人生活をスタートした後、女性向けエンタメ系サイトのライター兼ディレクター、モバイルゲームの運営、女性向けモバイルゲームのシナリオディレクター、シナリオライターを経験。
妊娠、出産を機に2016年からフリーライターとして活動開始。

企画/カデナクリエイト、編集/イー・ローン