第117回

住宅ローンで叶った「皆が自分らしく暮らせる家」。子どもたちの自立心が芽生えました。

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兵庫県にお住まいのMIYUさんは、住宅ローンを使って、家族の団らんもそれぞれの時間も楽しめる家を建てました。もともと住んでいた分譲マンションの売却と家づくりを同時に進めたため、大変な時期もあったそうです。焦らず進めた結果、満足できる家が完成しました。

オーナーさんデータ
兵庫県 MIYUさん
家族構成:
MIYUさん(36歳・主婦)、夫(36歳・会社員)、娘(6歳)、息子(4歳)
建設時の世帯年収:
900万円
購入した住宅:
地元ビルダー「注文住宅」
延床面積と間取り:
36坪(土地39坪)、4LDK+書斎+WIC×2
購入価格:
約6,000万円
利用ローン:
住信SBIネット銀行「住宅ローン」(つなぎ融資はみなと銀行「つなぎ融資」)
金利タイプ:
変動金利型
金利:
0.39%(2022年12月実行)
ローン借入金額:
約5,600万円(つなぎ融資分は1,200万円)
借入期間:
35年(つなぎ融資は3か月)
毎月の返済額:
約14万5,000円

もともと分譲マンションを購入していたMIYUさん。家族が増えて手狭になったことから、注文住宅を建てると決めました。マンションの売却と、土地やハウスメーカー探しを並行して行いました。
MIYU
第一子妊娠中に購入したマンションは部屋数が少なく、和室込みの3LDKでした。海の目の前という立地が気に入って購入したものの、第二子も授かり、しかも異性で姉弟。そこで第二子出産後、思いきってマンションを売却し、一軒家を購入することにしました。
我が家のような住み替えの場合、自宅の売却を先に進める「売り先行」と、新居の土地を先に購入する「買い先行」の2パターンがあります。
我が家は余計な借金を抱えたくなかったのと、希望条件でマンションが売却できなかった場合に安値で手放すことを避けたかったため、「売り先行」で進めました。
それと同時に住宅メーカーの検討と土地探しも始めた結果、マンションが売却できなかった場合に契約を白紙撤回できる「停止条件付き契約」を結べる土地を運良く見つけられました。建築条件付きの土地だったため、ハウスメーカーも自動的に決まってしまうのですが、いま振り返ると良い選択でした。
新居では、開放感のあるリビングで家族団らんを楽しみつつ、それぞれの時間も大切にできています。
MIYU
LDKは、18畳とそれほど広くはないのですが、開放感を出すために工夫をしました。
たとえば、天井の中央部分を周囲より一段高くした「折り上げ天井」を採用し、掃き出し窓を大きくしました。さらにオープン階段や小上がりの和室を隣接させることで、室内が広々と感じられるようになりました。
トイレや浴室なども含め、水回りをすべてリビング内に収まるようにしました。子供がまだ小さく、お風呂に入る前に急にトイレに行きたがるのですが、すべてワンフロアで済ませられます。使い勝手のいい間取りです。

リビングの天井はできるだけ高くしたかったので、折り上げ天井にした。
フローリングの色に近い木目を採用したことで、部屋に統一感が出た

リビングに隣接する和室は、壁をネイビー、畳を白にすることで、モダンな雰囲気を出せました。三連窓を付けたので、やわらかな光が差し込みます。友達には「結婚式場みたい」と言われました(笑)。それは大げさですが、神聖な雰囲気のある場所かな、と思います。
和室の横には階段を作りました。横から見たときにひな壇のように見える「ひな壇階段」にしたことで、室内に自然に溶け込んでいます。こだわってつけたアイアン手すりは開放感のある見た目となめらかな手触りがお気に入りです。

和室のクロスの下には、「マグロス」という鉄板を仕込み、マグネットを付けられるようにした。
イベントのときに飾りつけをしてフォトスポットにしたり、子どもたちの絵を飾ったりして、大活躍している

階段のアイアン手すりは「タハラ」のもの。
見た目はシャープだが、程よく幅があり握りやすい

夫が新居に求めたのは「趣味全開の生活」です。自分の書斎をつくり、シューズクローゼットには、趣味のスニーカーコレクションを飾る空間を確保しました。

夫の趣味のスニーカーコレクションを飾る棚。
棚板は自分たちでDIYした

念願だった子ども部屋も、2部屋作れました。今はまだ幼いので、娘の部屋を寝室に、息子の部屋をおもちゃ部屋にしています。
当面は2人で仲良く過ごしてもらい、思春期になったらそれぞれの個室として活用する予定です。

子どもたちの部屋のクロスは本人に選んでもらった。
娘の部屋のクロスはひまわり柄

息子の部屋はガラリと雰囲気を変えた。
息子いわく「積み木柄」のクロスにした

実は、購入した土地は「北側斜線制度」がありました。敷地の北側隣接地の日当たりに配慮した規制のことで、北側隣地との境界線に5mまたは10mの高さを取ったうえで、1.25の勾配をつけなくてはいけません。
この制度を踏まえて家をつくると、2階の北西の部屋の端が身長より低い、斜め天井になってしまいます。しかし、一体感や奥行きが出せるよう、レッドシダークロスを使用したことでおしゃれな空間になりました。

デメリットになる可能性もある斜め天井を、効果的に演出できた

「リビングではいつも家族全員の気配を感じられ、安心感がある」とMIYUさんは言います。一方で、それぞれの時間や趣味を大切にできる新居になりました。
MIYU
環境が変わったおかげか、子どもたちも自立心が芽生えた気がします。これまでは寝かしつけが必要でしたが、子ども部屋で2人で眠るようになりました。その日に着る洋服も、ウォークインクローゼットで自分で選んでくれます。

ショップのように洋服を並べたウォークインクローゼットの入り口

私は、キッチンに念願の大きな海外メーカーの食洗機「ミーレ」を入れられたのが大満足です。料理するときに鍋やボウルを惜しみなく使えるようになりました。苦手な皿洗いをせず、気兼ねなく料理できて、毎日のおかずの品数が増えたかもしれません(笑)。

MIYUさん念願の食洗器「ミーレ」。
サイズが大きいため、クリナップのシステムキッチン「ステディア」を採用した

ローン借入金額は約5,600万円。住信SBIネット銀行「住宅ローン」を選びました。
MIYU
ハウスメーカーとの提携銀行の中で、一番低金利だったからです。変動金利がとても安かったのが決め手になりました。もし今後高くなるリスクがあるとしても、それを補って余りある魅力があると思いました。
結びに、MIYUさんのように、理想通りの家を建てたい人へのメッセージを伺いました。
MIYU
自分たちがどんな生活をしたいのか、どんな家を建てたいのか、イメージをしっかりかためることが大事だと思います。家づくりは大変でしたが、自分たちの理想が具体的な形になっていくのが夢のように楽しかったです。
マンションがなかなか売却できず、ストレスを感じた時期もありました。でも根気よく取り組んだかいあって、仮住まいをすることなく、マンションから新居に引っ越せました。金銭的な負担も比較的少なく住み替えができたと思います。
ライターからのコメント。

マンションから注文住宅に住み替えるのは、思いきった決断でしたね。家族構成やライフスタイルに合った家にしたことで、快適な生活を送られているのが伝わります。
MIYUさんは変動金利型の住宅ローンを選ばれましたが、変動金利型と固定金利型にはそれぞれメリットとデメリットがあります。それぞれの特徴をしっかり調べ、自分のライフスタイルに合っているものを選びましょう。

※今回ご協力いただいたMIYUさんのブログ「〜分譲マンションから注文住宅へ〜 いえづくりの野望」のURLは https://ameblo.jp/miyu-house-record/

ライター紹介

齋田 多恵 の写真

齋田 多恵 (さいだ たえ)

東京生まれ。成蹊大学文学部日本文学科卒業。
法律事務所で社会人生活をスタートした後、女性向けエンタメ系サイトのライター兼ディレクター、モバイルゲームの運営、女性向けモバイルゲームのシナリオディレクター、シナリオライターを経験。
妊娠、出産を機に2016年からフリーライターとして活動開始。

企画/カデナクリエイト、編集/イー・ローン