第114回

住宅ローンで叶ったビルトインガレージの家。アンティークも映える雰囲気になりました。

この記事は約5分で読むことができます。

住宅ローンのランキングを知りたい方は、このページ下部のこちらをご覧ください。

静岡県にお住まいの田中瞳(仮名)さんは、住宅ローンを使って、ビルトインガレージのある注文住宅を建てました。大好きなアンティーク家具や古道具は、間取りを考える時点で配置を決め、まるで、ギャラリーのような雰囲気です。

オーナーさんデータ
静岡県 田中瞳さん(仮名)
家族構成:
田中瞳さん(41歳・会社員)、夫(35歳・自営業)
建設時の世帯年収:
600万円
購入した住宅:
地元工務店・注文住宅
延床面積と間取り:
125.24m2(土地247.37m2)、3LDK+書斎+ビルトインガレージ
購入価格 :
3,355万円
利用ローン:
静岡中央銀行「住宅ローン」
金利タイプ:
変動金利型
金利:
0.8%(2022年9月実行)
ローン借入金額 :
約3,500万円
借入期間:
35年
毎月の返済額:
約9万5,000円

田中瞳さんが注文住宅を建てたきっかけは、夫が愛車のミニクーパーやバイクを安心して手元に置きたいと考えたことでした。
田中
賃貸住宅に住んでいたときは、車とバイクは夫の実家の屋根付きの駐車場に保管していました。それでも雨や風の日は心配だったようです。
新居を探すに当たり、ビルトインガレージは必須でした。でも、建売住宅では見たことがありません。私もインテリアにこだわりがあるので、自分たちのイメージに合う家を建てようと考えました。
何もわからないところから家づくりは始まりました。最初は土地探しも、希望エリアをひたすら歩いて探していたそうです。
田中
「土地がないと家は作れない」と思いこんでいたので、まずは土地探し!と気負っていたんです。
でも、予算やエリア以外の希望があいまいだったので、何をどう決めていいかさえわかりません。そこで、住宅会社紹介サービスを提供している会社の無料相談を利用することにしました。
私たちの要望や状況、価値観や趣味まで丁寧に聞いてくれ、数か所の工務店を紹介してもらえました。そのなかで、予算内で希望以上の間取りを提案してくれた工務店にお願いすることにしました。
夫婦ともにアンティーク家具や古いものが大好きな田中さん。完成した家は、大好きなアンティーク家具が主役になるよう、さまざまな工夫が凝らされています。
田中
家そのものはシンプルにし、家具が映えるように壁や天井はすべて白い漆喰にしました。
アンティーク家具を置けるスペースを確保するため、窓を減らし、壁を取り払うなどの工夫をしました。
ギャラリーのように古道具を楽しめる家になったと思います。

リビングにある低めのソファはフランネルソファのsiesta。
ソファの背が低い分、空間が広く感じられ、親戚から譲ってもらった水屋箪笥もよく見えるのがお気に入り

吹き抜けを作り、明るさを確保。
高窓は東側にあり、朝日が差しこむ

奥に見えるキッチンのカップボードは、既成品の扉を無垢材に変えてもらった。
北欧家具の巨匠ハンス・J・ウェグナーがデザインしたダイニングチェアの名品「Yチェア」も思いきって購入

床は、トイレ以外は無垢材を使い、木の質感を生かすため、オイル塗装にしました。

モールテックスで仕上げた洗面台にTOTOの病院用シンクを設置。
外壁に接していないため窓が付けられず、代わりに明かり取りの内窓を設けた

トイレはグレーの漆喰塗り。オーデリックのペンダントライトのガラス模様が壁に映る。
施主支給した真鍮のトイレットペーパーホルダーで雰囲気を統一

夫の念願だったビルトインガレージは、ミニクーパーの雰囲気に合った内装にしました。
田中
修理などに使う細かい道具もインテリアとして楽しめるよう、壁はすべてDIYできるOSB合板(細長いチップ状にした木片を圧縮し、接着剤で固めたもの)にしてもらいました。
これまで休日は外出することが多かった夫ですが、新居に移ってからは自宅にいる時間が増えました。
ガレージで愛車の手入れや掃除をするだけで大満足なようです。奥にあるソファに座って車を眺めるのは至福の時間だと言っています。

奥の照明は、アンティークのペンダントライトを設置。
車とバイクがきれいに見えるよう、配置にもこだわった

ガレージ内の壁にはお気に入りのアンティーク小物や工具を飾り、「見せる収納」にしている

私も、大好きなインテリアを思う存分楽しんでいます。お店のディスプレイや雑誌、インスタグラムなどを見ては、「今の家に取り入れるならどんなふうにしようかな」と思い描いています。
骨董市やイベントで、アンティーク用品や古道具を探す楽しみも、これまで以上になりました。
ローン借入金額は約3,500万円。静岡中央銀行「住宅ローン」を選びました。
田中
夫が自営業をしているため、メインバンクだった静岡中央銀行を選びました。
普段からお付き合いのある銀行だったため、審査などはとてもスムーズでした。
ただ、金利のこと、保証内容のことなどを考えるともう少し比較検討した方がよかったなあと思っています。
結びに、田中さんのように、理想通りの家を建てたい人へのメッセージを伺いました。
田中
家づくりは楽しいことが多いですが、決めることもたくさんあり、夫婦で意見が割れるなど大変な思いもしました。
でも、自分たちの理想の家のイメージを明確にしたことで、最後までブレずに進めることができました。さまざまな物件の写真などを見て、自分たちがどんな生活を望んでいるかを明確にしておくと、迷ったときも道しるべになると思います。
ライターからのコメント。

アンティーク家具が映えるよう、家自体はシンプルにするアイデアはとても素敵ですね。ビルトインガレージもとてもおしゃれです。
ローンを選ぶ際、田中さんのように普段から利用している金融機関にすると、審査はスムーズにいく場合が多いようです。ただ、金利や手数料などの条件は、他の金融機関の方が良いこともありえます。他の金融機関も比較検討することもおすすめします。

※今回ご協力いただいた田中瞳さんのブログ「古道具 アンティークと暮らすMy Home記録」のURLは https://ameblo.jp/yosh-mura2022/

ライター紹介

齋田 多恵 の写真

齋田 多恵 (さいだ たえ)

東京生まれ。成蹊大学文学部日本文学科卒業。
法律事務所で社会人生活をスタートした後、女性向けエンタメ系サイトのライター兼ディレクター、モバイルゲームの運営、女性向けモバイルゲームのシナリオディレクター、シナリオライターを経験。
妊娠、出産を機に2016年からフリーライターとして活動開始。

企画/カデナクリエイト、編集/イー・ローン