第112回

住宅ローンで叶ったおしゃれ低燃費住宅。開放感があり、快適です。

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島根県にお住まいのモモチカさんは、住宅ローンを使って、おしゃれで低燃費な注文住宅を建てました。無垢材のぬくもりを生かした柔らかい雰囲気に、夏は涼しく、冬は暖かい機能性の高さを兼ね備え、住みやすい家になりました。

オーナーさんデータ
島根県 モモチカさん(仮名)
家族構成:
モモチカさん(45歳)、夫(45歳・会社員)、長女(16歳)、次女(7歳)
建設時の世帯年収:
600~700万円
購入した住宅:
ウェルネストホーム「注文住宅」
延床面積と間取り:
37坪(土地85坪)、5LDK
購入価格 :
3,700万円
利用ローン:
山陰合同銀行「スーパー住宅ローンスペシャル」
金利タイプ:
2段階固定金利型
金利:
当初10年間0.9%、11年目以降1.7%(2020年3月実行)
ローン借入金額 :
3,600万円
借入期間:
35年
毎月の返済額:
約10万円

子どもが2人となり、それまで住んでいた賃貸住宅が狭く感じるようになったモモチカさん一家。戸建て住宅を建てようと、約3年かけてハウスメーカーを探しました。
モモチカ
「ちょっぴりおしゃれで、住んでいてときめくお家を安く建てたい!」と、たくさんのモデルハウスに行きました。
最初は見た目重視でしたが、たくさんの物件を見学するうちにだんだん目が肥えてきて、気密性や断熱性など性能も大事だと感じるようになりました。
とはいえ、希望に合ったハウスメーカーはなかなか見つかりません。あちこち探しているうちに、気づけば3年経っていました。
ようやく、住宅性能やデザイン力が高い上に、予算内で収まるウェルネスホームを見つけ、お願いすることにしました。
最初はどんな家にしたいかも漠然としていましたが、設計士と打ち合わせを重ねながら、デザインや間取りなどを固めていきました。
モモチカ
お願いしたハウスメーカーは、低燃費で耐久性がある標準設計になっていて、ランニングコストが抑えられるのが良かったのですが、そのため、間取りにある程度の制約がありました。
「その設計は耐震性を考えると難しい」などと設計士さんに意見をいただきながら、できるだけ希望どおりになるよう、パズルのように間取りを考えました。テレビで素敵な家が出てきたら撮影するなど、気に入った家の写真をたくさん集め、イメージを伝えました。
細かく要望をすり合わせたかいもあり、モモチカさん夫婦の希望が叶った家が完成しました。
モモチカ
私たちの希望は、面積が限られるなかで、できるだけ開放感のあるリビング空間をつくること。
リビングを吹き抜けにしたり、リビング隣の和室を続き間にし、筋交い(すじかい。柱と柱の間に斜めに取り付ける補強材のこと)をむき出しにしたりすることで、その願いが実現しました。

吹き抜けになったリビング。床には無垢材を使用

リビング隣の和室は、少しでも広く見せるため、続き間にした。
耐震上、耐力壁が必要だったが、筋交いをむき出しにして開放感を出した

吹き抜けは低燃費にも一役買ってくれています。空気がうまく循環するので、家全体の温度が一定になり、エアコンは基本的に8畳用のものを1台のみ稼働するだけで十分です。
また、次女が小さいので、キッチンから1階すべてが見渡せるのも安心です。

開放感を出すため、ペニンシュラキッチンに。1階すべてを見渡せる。
キッチンはリクシルの「リシェルSI」を使用。
コンロ横と背面の壁には、名古屋モザイクの白とグレーのタイル

老後、足腰が弱ったときに階段を使わず生活できるようにしたかったので、寝室用の洋室を1階に持ってきました。一般的に1階はLDKと和室のみの家が多いなか、あえて洋室を加えたため、間取りを考えるのに苦労しましたが、設計士さんに協力していただき、希望どおりになりました。

寝室用の洋室も1階に。
標準設計とは異なるが、うまく変えてもらった

高性能を維持したのも、我が家にとって大事なポイントです。住宅の気密性能を表す「C値」は、1cm2/m2を切れば気密性が高いと言われているところ、我が家は0.14cm2/m2です。
室内の熱がどのくらい外へ逃げやすいかを示す「UA値」は0.4以下が基準とされていますが、0.24と、いずれも高水準です。

星型のペンダントライトがアクセントの子ども部屋。
押し入れの建具はルーバー扉を採用。クローゼットは建具なしのアーチ型に

1階のトイレは空間を広めにとった。
ドアを2枚設け、洗面所と脱衣所の両方から入れるようにした

こだわって建てた新居はお気に入りばかり。家のなかを眺めるだけで幸せです。夏は涼しく、冬は暖かで快適です。
モモチカ
まだ小さい次女を中心に、家族みんなでリビングでワイワイ過ごしています。長女は、自分の部屋を可愛くすることに夢中。また、夫用につくった音楽室を勉強部屋に活用していて、静かで集中できたからか、志望校に無事合格できました。
夫も、駐車場スペースをしっかり取ったことで、思う存分洗車や車の手入れができて満足そうです。
家族の団らん時間も大事にし、それぞれの自分の時間も充実した毎日を送っています。家事や育児に追われてバタバタしていますが、家で気分よく過ごせるため、忙しくても苦になりません。

夫が趣味を楽しむため、防音扉を付けた音楽室

広々とした駐車場。
カーポートは夜暗いので、電源不要のソーラーライトを設置

また、機能性を重視したおかげで、光熱費をぐっと抑えることに成功しました。賃貸住宅に住んでいた頃の約6割に抑えられています。
賃貸の頃は居室以外、冬は寒く、夏は暑いと過ごしにくかったのですが、新居はお風呂、玄関も含め、家じゅうどこも快適な環境です。
ローン借入額は3,600万円。山陰合同銀行「スーパー住宅ローンスペシャル」を選びました。
モモチカ
地元でよく利用されている銀行のローンで、信頼度も高かったのでお願いすることにしました。
無理のない返済額でローンを組めるか、ファイナンシャルプランナーにも相談しました。
夫が60歳になるまでに完済できるよう、年間80万円は繰り上げ返済するのが目標です。
結びに、モモチカさんのように、理想通りの家を建てたい人へのメッセージを伺いました。
モモチカ
最初、何を判断基準にして家を建てたらいいかがよくわからず、ハウスメーカーを決めるまでに3年もかかってしまいました。
マイホームを建てるのは、一生のなかでも大きな出来事です。いろいろな物件を見て勉強すると、視野が広がり、家づくりとしっかり向き合えると思います。
我が家も、「おしゃれな家がいい」と漠然としていたのが、だんだんと機能性の大切さにも気づくようになりました。
しっかり納得した上で購入すれば、後悔はしないと思います。
ライターからのコメント。

玄関や浴室など、寒くなりがちな場所も快適だと、とても暮らしやすいですね。和室の耐力壁もあえて筋交いだけにしたのがアクセントになり素敵です。おしゃれな雰囲気はもちろんですが、機能性も重視することで長く快適に過ごせると思います。
ローンを組む際は、無理のない範囲で返済可能か、モモチカさんのようにファイナンシャルプランナーに相談するのもいいでしょう。

※今回ご協力いただいたモモチカさんのブログ「低燃費でウェルネストなお家をつくろう@山陰」のURLは https://ameblo.jp/2010092420100924/

ライター紹介

齋田 多恵 の写真

齋田 多恵 (さいだ たえ)

東京生まれ。成蹊大学文学部日本文学科卒業。
法律事務所で社会人生活をスタートした後、女性向けエンタメ系サイトのライター兼ディレクター、モバイルゲームの運営、女性向けモバイルゲームのシナリオディレクター、シナリオライターを経験。
妊娠、出産を機に2016年からフリーライターとして活動開始。

企画/カデナクリエイト、編集/イー・ローン