第106回
住宅ローンで叶った白いマイホーム。限られたスペースを有効活用しました。
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宮城県にお住まいの seim さんは、住宅ローンを使って、中二階のある明るい家を建てました。間取りは家族の成長などで生活スタイルが変わっても困らないよう工夫。限られた敷地を有効に使って、収納スペースも随所に作りました。
オーナーさんデータ
宮城県 seimさんご一家(仮名)
- 家族構成:
- 夫(35歳・会社員)、妻・seimさん(32歳・会社員)、長男(4歳)
- 建設時の世帯年収:
- 500~600万円
- 購入した住宅:
- 地元ハウスメーカー「注文住宅」
- 延床面積と間取り:
- 土地45坪、延床30坪。3LDK+中二階+納戸+WIC
- 購入価格 :
- 4,300万円
- 利用ローン:
- ハウス・デポ・パートナーズ【フラット35】S・金利Aプラン
- 金利タイプ:
- 全期間固定金利型
- 金利:
- 1.70%。当初10年間金利引下げ1.45%(2021年12月実行)
- ローン借入金額:
- 4,400万円(※100万円分はカーポート代)
- 借入期間:
- 35年
- 毎月の返済額:
- 約13.5万円
- 結婚当初から「いつかマイホームが欲しい」と考えていたseimさん。建売住宅を見学に行った際、ハウスメーカーから当初考えていた場所とは別の土地で注文住宅を建てることをすすめられました。
- seim
- 紹介されたのは、古屋を解体する予定の土地で、造成工事を含め、45坪弱で1,800万円とのお話でした。希望の地域のうえ、駅や小学校まで5分と立地も申し分ありません。
- 「建築条件付き」だったので、そのハウスメーカーで建てる必要がありましたが、見学した建売住宅でも良い材料を使っていて、標準仕様でも住宅の性能が高そうだったので、ぜひお願いしようと決めました。
- 着工から5カ月後、白を基調とした3LDKの家が完成しました。一番のこだわりは、少し広めにとった中二階です。
- seim
- 建売住宅を見学したときから中二階のある間取りが気に入っていたので、ぜひ取り入れたいと思っていました。約30坪の家に中二階を作るのは難しかったのですが、あえて3.5帖と広めにとり、今後生活スタイルが変わっても、うまく利用できるようにしました。
- たとえば、子どもが小さいうちは遊び場、小学生になったらお勉強する場所へ。成長して自分の部屋を使うようになったら、私たちが仕事や趣味のために使おうと考えています。
- 現在は、私たちの両親は元気ですが、老後、一緒に暮らす可能性も想定しました。将来、リフォームして中二階に壁やドアを作り、独立した空間にもできるよう、補強も入れてもらっています。
- また、中二階には小さいながらも吹き抜けを作り、大きな窓から自然光を取りこめるようにしました。白を基調にしていることもあり、家の中がいつも明るいです。
中二階へ続く階段。テレビは埋め込みにしてある。
階段の下は収納スペースに中二階は現在、子どもの遊び場として大活躍している
中二階の上は、小さな吹き抜けを作った。
大きな窓から空が見え、抜群の開放感LDKは18帖。できる限り広めにとった
キッチンの横にダイニング。
照明はこだわり、複数の照明器具を取り付けられるダクトレールにペンダントライトを3つ付けている- 約45坪の敷地を、できるだけ広く使えるよう、収納にもこだわっています。
- seim
- 私はマンガや小説、写真集など本が大好きで、お気に入りは紙の本で手元に置いておきたい派です。1回売ったものを買い戻したこともあるので、今持っている本はきっと一生手放さないだろうと思い、2階の廊下の腰壁には本棚を作りました。
- 2.5帖の玄関ホールもスペースを有効活用できるよう、収納は工夫しました。
それほど場所をとらず、本棚スペースをしっかり確保できたのは注文住宅ならでは
2.5帖弱の玄関ホールは広く使えるよう、スリッパや傘が置ける専用スペースを設置。
帰宅してすぐ手洗いできるよう、奥には造作洗面台も- 新居はすべてお気に入りのものばかり。家を大切にしようと、丁寧な暮らしを心がけています。
- seim
- 以前は古いアパートに住んでいたので、明るくて広い家で過ごせるだけで感激しています。
- しかも、どこを見回しても全部が自分好み。思い入れのあるものばかりです。だから、毎日せっせと掃除や片づけをして、きれいな状態をキープしています。お花やアートも飾るようになりました。
- もともと人を呼ぶのが好きなので、気軽にお客さんをお招きできるのも嬉しいです。友だちや家族を招待しては、わいわいと楽しんでいます。
階段の踊り場付近の壁には、美大生が制作した約3メートルの巨大アートを飾っている
- ローン借入額は約4,400万円。ハウス・デポ・パートナーズ【フラット35】S・金利Aプランを選びました。
- seim
- 全期間固定金利型の住宅ローンは、変動金利型よりも金利は高いものの、返済額が決まっているので安心感がありました。変動金利型も検討したのですが、今のところは金利が低くても、数年後、数十年後に大きく上がる可能性があると考えると、不安が大きかったです。今後の収支計画を立てやすいのも魅力でしたね。
- 夫が転職して3年以内だったこともあり、審査に通ったハウス・デポ・パートナーズさんの【フラット35】Sにしました。
- 結びに、seimさんのように、理想の家を建てたい人へのメッセージを伺いました。
- seim
- どんなことでも時間の許す限り、細かいところまでしっかり調べ、ショールームなども納得いくまで足を運んでみるのが大切だと思います。私は、あとになってから「こんなに便利なものがあるなんて知らなかった。こういう工夫もできたんだ!」と少しくやしい思いをしたことがありました。
- 今はインターネットにたくさんの情報があふれています。そのなかで、自分にとって必要なものは何かを見極めてほしいです。
- また、ハウスメーカーの打ち合わせ記録とは別に、自分でも記録をとっていました。あとから言った言わないのトラブル回避に役立ちました。
- 仕事をしながらの家づくりだったので、とても大変でした。でも、頑張ったからこそ今の幸せな生活があるんだとも思います。後悔のないよう、納得のいく家づくりができることを願っています。
ライターからのコメント。
とても明るい雰囲気の、素敵なご自宅ですね。中二階が印象的ですが、生活スタイルが変わっても困らないよう、先々のことまで考えられている間取りだと思います。
全期間固定金利型の住宅ローンは、市場金利が上昇しても、金利が変動しません。そのため、返済額が変わらずライフプランが立てやすいメリットがあります。住宅ローンを利用する際は、変動金利型、固定金利型、それぞれの特性をしっかりと調べ、自分に合ったものを選びましょう。
参考リンク
※今回ご協力いただいたseimさんのブログ「わいわいできる夢のマイホーム計画」のURLは https://ameblo.jp/sei-m12/
ライター紹介
東京生まれ。成蹊大学文学部日本文学科卒業。
法律事務所で社会人生活をスタートした後、女性向けエンタメ系サイトのライター兼ディレクター、モバイルゲームの運営、女性向けモバイルゲームのシナリオディレクター、シナリオライターを経験。
妊娠、出産を機に2016年からフリーライターとして活動開始。
企画/カデナクリエイト、編集/イー・ローン