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第7回

住宅ローンで叶った健康住宅。おかげで体調が良好です。

東京都に住む滝田さんは2011年に住宅ローン【フラット35】を利用して、自宅を「健康住宅」に建て替えたところ、体調が驚くほど良くなったそうです。「健康住宅」とはどんな家なのでしょうか?

家主さんデータ
東京都 滝田さん(仮名)ご一家
家族構成:
滝田芳枝さん(64歳・パート)、長女・沢村理江さん(38歳・会社員)、長女の夫・沢村和司さん(49歳・会社員)、孫・由加里さん(6歳)
世帯年収:
1,200~1,300万円
購入した住居:
株式会社アップルホーム「健康住宅」
延床面積と間取り:
104m2、3LDK
購入価格:
3,500万円(建築費と解体費)
自己資金:
800万円
住宅ローン:
みずほ銀行【フラット35】S(20年金利引下げタイプ)
金利タイプ:
固定金利型
金利:
1.6%(2011年8月実行)
ローン借入金額:
2,700万円
借入期間:
35年
毎月の返済金額:
約8万円

長年住み慣れた築35年の自宅を建て替えようと決めたのは、2010年のことでした。
滝田
きっかけは、隣の町に住んでいた娘夫婦から「家を建て替えて一緒に住もう」と提案されたことです。一人娘でしたから、私の老後の面倒を見ようと以前から考えてくれていたようです。また、孫娘がもうすぐ小学校に上がるので、私と住めば放課後に面倒を見てもらえるという気持ちもあったみたいです。私も孫と一緒にいられるのは嬉しいことですから、断る理由はありませんでした。 私自身は家に対する強いこだわりがなかったので、基本的には娘夫婦に任せることにしました。
第1候補に挙げたのは、アップルホームの「健康住宅」。アトピーやシックハウス症候群を防ぐ、多様な工夫を施した住宅です。建材には無垢材や珪藻土(けいそうど)といった自然素材を使用。高気密・高断熱の工法と全館空調で、室内の温度やきれいな空気を適切に保ちます。
滝田
実は、私たちは親子三代でアレルギーに悩まされていました。長女はアトピーで、孫娘もぜんそく持ち。私自身も毎年春先になるとひどい気管支炎になり、たびたび入院していたのです。これまで家に原因があると思ったことはなかったのですが、これを機にアレルギーにやさしい家に住めば症状が出なくなるのでは、と思いました。モデルハウスで住み心地を確かめた後、すぐにOKを出しました。
待望の新居は、2011年8月に完成しました。

こちらがその家。外壁は殺菌性や調湿性に優れた漆喰を使っている

玄関をあがり2階に進むと現れるのは、広々としたリビング。ヒノキやスギの無垢材が惜しみなく使われています。

2階のリビング。ナチュラルな雰囲気に包まれる

滝田
住んでみて改めて感じるのは、無垢材の素晴らしさですね。肌触りがさらさらで、梅雨時でもカラッと乾いている。無垢材に湿気を調節する機能があり、さらに全館空調を組み合わせることでこの肌触りが保てるそうです。気持ちが良いので、いつも裸足で歩いています。
冬の生活も想像以上に快適です。「断熱性が高いので、全館空調だけで大丈夫。ストーブもこたつも要らない」と言われましたが、直接ストーブに当たるのに慣れていたので最初は少し肌寒いと思うこともありました。でも、すぐに慣れました。どの部屋に行っても温度差がないので、身体が冷えないんですね。今では、冬でも春のように感じるくらいです。部屋の中の温度差が激しいと脳卒中や心臓発作などを引き起こすと聞きますが、そういう心配はなさそうです。
ちなみに、全館空調の上、オール電化なので電気代が高そうに思うかもしれませんが、実際はそれほど高くありません。月1万3,000円程度です。これも意外でした。
そして、なんといっても良かったことは、親子三代のアレルギー症状が軽くなったことです
滝田
ここに住んで2年以上が経ちましたが、悩みの種だった気管支炎がこれまで一度も出ていません。顔色も良くなったと言われます。まさかこんなに良くなるとは……。長女も孫もアレルギーが出ていないようですし、本当に建て替えて良かったです。

1階の浴室。窓の外に花を置いて、季節を感じている

懸念事項だったのは、土地の狭さ。敷地面積は10.5坪、建ぺい率40%・容積率80%という状況でしたが、地下室を造ることで最大限に活用しました。
滝田
地下室は、長女夫婦と孫が寝室として使っています。地下といっても、光は入ってきますし寒くもない。かなり快適に過ごせるようです。小屋裏にも部屋がありますし、以前の家よりは随分広く使えるようになりました。

地下の寝室。扉は2つ設けてあり、将来は真ん中に仕切りを設け、子供部屋をつくる予定

2階のリビング。階段を上がった先は、4.5畳の小屋裏部屋。娘婿さんの“隠れ家”だそうだ。屋根断熱によって夏も涼しいとか

建物の価格は3,500万円。住宅ローンは、固定金利タイプの【フラット35】を選びました。それも省エネルギー性が高い住宅ということで、通常の【フラット35】よりも金利が下がるS(20年金利引き下げタイプ)を借りることに成功。当初10年間 は年1.0%、11年目以降20年目まで 年0.3%の金利引き下げとなりました。
滝田
私の遺族年金と長女の収入を合算して借りるという条件だったので、民間の金融機関の住宅ローンが借りにくく、選択肢が【フラット35】に絞られました。地下室を造った分、工事費がはねあがってしまったので、金利が10年間1.0%下がるのはとてもありがたいことでした。
最後に、これから住宅を買う人へのメッセージをお聞きしました。
滝田
無垢材をふんだんに使ったり珪藻土を使ったりと、こだわればそれだけお金もかかりますが、住んでみると惜しまずお金を使って良かったと感じます。こだわるところは徹底的にこだわった方が、後悔は少ないと思います。
ライターからのコメント。

省エネルギー性やバリアフリー性、耐震性の高い住宅だと20年にわたり金利の引き下げが受けられる【フラット35】S(20年金利引き下げタイプ)。現在は引き下げ幅が20年間を通じて0.3%となりましたが(※2013年11月現在)、それでも通常タイプより100万円以上、利息の負担が下がる可能性があります。上手に活用すれば、機能性の高い住宅をリーズナブルに手に入れられるはずです。

※協力/株式会社アップルホーム(http://www.apple-h.co.jp/)、企画構成/カデナクリエイト、編集/イー・ローン