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第17回

住宅ローンで叶った海と共に暮らす生活。もう都心には戻れません。

大庭さん夫婦は、都心暮らしに飽きたことから、4年前神奈川県湘南のとある町に住宅ローンでマンションを購入しました。今は近くに海のある暮らしをエンジョイしています。

オーナーさんデータ
神奈川県 大庭さん(仮名)ご一家
家族構成:
夫・匠さん(40歳・会社員)、妻・葵衣さん(37歳・会社員)
世帯年収:
1,500万円
購入した住宅:
マンション・3LDK
購入価格:
7,000万円
自己資金:
1,000万円
利用ローン:
協同住宅ローン「協住フラット35」
金利タイプ:
固定金利型
金利:
2.2%(2010年4月実行)
ローン借入金額:
6,000万円
借入期間:
35年
毎月の返済金額:
約20.5万円

夫婦とも東京生まれ・東京育ちの大庭さん。結婚後の新居も都心のマンションを購入しました。しかし、一時期から東京を離れたいと思えてきたそうです。
大庭
新居は銀座や新宿へのアクセスが良く、都会暮らしを楽しむには最高の場所にありましたが、広さは60m2。都会にしては広い方だと思いますが、家具を置くとスペースに余裕はありません。生活していても、ゆったりした気分になれませんでした。「どうせ高いローンを払うなら、もっと広い家に住みたい」。そんな話を妻にすると、妻も賛成してくれたので、郊外への引っ越しを検討し始めました。
検討の結果、行き着いたのは神奈川県の湘南でした。潮の香りが感じられるような広々とした家に住み、休みの日にはサーフィンや海辺の散歩、バーベキューなどを楽しむ。サザンの音楽を聞きながら海沿いの道をドライブ。想像すればするほど、「こんな生活がしたい」という思いが強くなりました。
物件を探し始めてから3カ月後、湘南のとある町の新築マンションを手に入れました。
大庭
海から徒歩圏内で100m2以上ある新築物件を探していたのですが、湘南地域は人気があるので、この条件で探すと予算をオーバーしてしまう。しかし、妥協はしたくありません。そこで狙ったのが、数戸だけ売れ残っている新築物件です。このような物件は、販売業者はとにかく早く売り切って、販売センターを閉じたいので大胆な値引きが受けられる、と友人に聞いたのです。
湘南地域で幅広く探していると、そうした物件が見つかりました。1階なのでなかなか契約が決まらなかったようですが、私たちは1階でもまったく気にならなかった。むしろ、庭が欲しかったので1階を狙っていたぐらいでした。
値下げ交渉をした結果、500万円以上も値引きしてもらえることに。これは買うしか無いなと思い、購入を決断しました。

家から少し歩くと、海岸が広がる

購入したマンションは、海から徒歩7~8分の好ロケーション。引っ越すと、さっそく夫婦揃ってサーフィンを始めたそうです。
大庭
地元にたくさんあるサーフショップでサーフボードを買い、店のスタッフの方にレッスンをお願いしました。1日目はまったく立てず、「もうやめてやる!」と思っていたのですが、2日目に立てるようになると、むちゃくちゃ面白くなってきた。なんで皆サーフィンにハマるんだろうと思っていたのですが、その気持ちがよく分かりました(笑)。
意外だったのは、私よりも妻がハマったこと。会社へ出勤前に一人で早起きして行くこともあるし、冬でもウェットスーツを着込んで行きますからね。そんなアグレッシブな性格だとは思っていなかったので、新たな一面を発見した気分でしたね。
サーフショップから地元の人たちとの縁が広がり、バーベキューや地引網なども楽しんでいます。毎週、週末を迎えるのが待ち遠しいです。
間取りは3LDKで、専有面積は100m2以上という広さ。南向きで日当たりも良好です。
大庭
面積がこれまでの2倍近くありますから、とにかく広く感じますね。普段は18畳あるリビングダイニングにいるのですが、すごくくつろげる。

18畳のリビングダイニングは大のお気に入り

また、春や夏はテラスに出て、星空の下で潮の香りを感じながらビールを飲んでいます。ここでぼーっと考え事をしていると、仕事のアイデアが浮かんでくる。今や無くてはならないひとときです。

バーベキューを楽しめる、広々としたテラス

職場は東京なので、通勤は片道1時間以上掛かるのですが、ここに帰ってくるとその日の疲れが吹き飛んでいきます。東京に住んでいた時よりも確実にストレスが減りました。

キッチンもゆとりがあり、夫婦2人で料理をつくることも

借入金額は6,000万円。住宅ローンは、協同住宅ローンの「協住フラット35」(【フラット35】)を選びました。
大庭
本当は都市銀行などで変動金利の住宅ローンを借りたかったのですが、転職回数が多いので、審査に通りませんでした。そこで、協同住宅ローンの【フラット35】を申し込みました。【フラット35】なら、転職回数が多くても審査に通りますからね。
長期間の固定金利なので、金利は高かったのですが、幸い耐震性などが優れた住宅だと金利が安くなる【フラット35S】の対象住宅だった上、当時は「当初10年間、金利が1.0%下がる」という政府の優遇拡大処置もあったので、最初の10年間の金利は2.2%に下がりました。10年以降は金利が2.9%に上がるので、今のうちにできるだけ多く返してしまおうと考えています。
最後に、住宅の購入を検討している人へのメッセージをお聞きしました。
大庭
居住環境を取るか、通勤時間を取るかは、人それぞれの価値観によるかと思います。私も、若い頃は通勤時間を取るタイプでしたが、居住環境を取ってみて、その素晴らしさを実感しました。もっと早く居住環境を追い求めておけば良かったと思っています。都心に住もうと考えている人も、一度は都心から離れた環境の良い場所も検討してみることをおすすめします。もしかすると考え方が変わるかもしれませんよ。
ライターからのコメント。

「転職回数が多い」人や「自営業」「個人事業主」の人は、住宅ローンの審査で不利になることもあるようですが、様々な金融機関の住宅ローンを比較すれば、自分に最適なローンが見つかるはずです。今回大庭さんが選んだ【フラット35】は、長期間の固定金利なので金利は今の変動金利の金利と比べると高く感じられますが、今後の金利上昇を考えれば、むしろお得な可能性もあり、上手く使えば物件購入の強い味方になってくれるはずです。

企画構成/カデナクリエイト、編集/イー・ローン