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第100回

住宅ローンで叶った「コの字型」の家。「今」の住みやすさを重視しました。

福島県にお住まいのちゃんパパさんは、住宅ローンを使って、ウッドデッキを中心に据えた「コの字型」の家を建てました。老後の暮らしやすさよりも、小さい子どもがいる「今現在」の自分たちが住みやすいことを重視。とても愛着の持てる家になったそうです。

オーナーさんデータ
福島県 ちゃんパパさんご一家(仮名)
家族構成:
ちゃんパパさん(26歳・会社員)、妻(26歳・会社員)子ども2人(3歳、0歳5ヶ月)
建設時の世帯年収:
650万円
購入した住宅:
地元工務店「注文住宅」
延床面積と間取り:
土地207m2、延床106m2、2LDK
購入価格 :
土地1,400万円 建物3,000万円
利用ローン:
JAバンク「JA住宅ローン」
金利タイプ:
固定期間選択型 (固定期間10年)
金利:
0.9%(2020年5月実行)
ローン借入金額 :
約4,400万円(内ボーナス返済分900万円)
借入期間:
35年
毎月の返済額:
9.7万円+ボーナス月15万円/年2回

もともとはアパート住まいだったちゃんパパさん。最初の子どもが生まれ1歳を過ぎた頃から、荷物が増え、もう少し広い家に住みたいと考えるようになったそうです。
ちゃんパパ
引っ越しを考えたものの、なかなかきっかけがありませんでした。でも2019年に、東日本台風による水害被害に遭い、半年ほど災害復興住宅に仮住まいしました。仮住まい期間が決まっていたので次に住む家を探そうとしたところ、少し支援金をいただけることに。そこで、マイホームを購入することになりました。
また、現在は住宅ローンが低金利で利用できることや、住宅ローン控除が13年間受けられることにも後押しされました。
家を建てる際は、周りとは一味違う個性を大切にしたいと考えたそうです。今の自分たちが愛せる家を目指しました。
ちゃんパパ
理想の家を建てるため、数件のハウスメーカーで相談しましたが、老後に住みやすい間取りを提案いただくことも少なくありませんでした。
マイホームは、この先何十年も住むことになります。だから、家族構成が変わったときや、老後のことを考えるのも大切だと思います。でも、将来については誰にもわかりません。不確定な未来よりも、私たち夫婦にとって大切なのは「今」。現在の自分たちの暮らしやすさを重視し、心から愛せる、大好きな家を目指しました。
重視したのは、開放感です。カーテンを開けたままでも周囲の目を気にせず、のびのび暮らせるのが希望でした。そこで、中庭風のウッドデッキを中心に作り、その部分を囲うように「コの字型」の家にしました。

見取り図。ウッドデッキを囲うようにコの字型の家にした

1階は、玄関以外をワンフロアに。大きめの玄関ホールの先にはキッズスペース、ウッドデッキの前にはキッチン、奥がリビングという間取りです。キッチンをワンフロアの中央に据えたことで、子どもたちがどこで遊んでいても、すぐわかります。
風呂・洗面などの水回りは2階に設置しました。おかげで、1階は開放感のある空間となり、2階は個室で落ち着きのある場所に。メリハリのある生活ができています。
家のなかでも自然を感じられるよう、床材は、ナラの無垢床にしました。

大きく取った玄関ホールには大きなFIX窓(壁にはめこまれて固定された窓のこと)を設置。
ウッドデッキや奥のリビングまで見え、開放感がある

1階の中央にあるアイランドキッチンは、リクシルのリシェルSI・セラミックトップ。
「我が家の顔」ともいえる存在。背面カップボードを扉で隠して生活感を消している

中庭のようなウッドデッキ。
プライバシーを守りつつ、子どもが遊べるスペースになった

壁掛けテレビですっきりとしたリビング。
横長の高窓にはカーテンは付けたくなかったので、曇りガラスに。
ソファは一目ぼれしたトリードソファ

家族が顔を合わせて生活ができるよう、リビング階段にしました。階段自体も圧迫感を出さないよう、スケルトン階段に。階段下はカウンター収納にしています。

階段下のカウンター収納。お気に入りの小物などを置いている

ガラス調の照明と洗面ボウル、真鍮の水栓がお気に入り

新居では、こだわりのキッチンで料理を楽しむなど、日々の生活を楽しんでいます。
ちゃんパパ
アパート暮らしのときは、子どもと家のなかで遊ぶのも近所迷惑にならないよう、できるだけ音を立てないようにしたり、逆に周囲の音が気になったりしていました。
でも、新居では、家族全員がのびのびと過ごせています。庭でバーベキューやプール遊びをするなど、毎日を満喫しています。
お気に入りに囲まれているせいか、片づけや掃除が楽しくなりました。以前よりも積極的に家事をしています。コロナ禍での外出自粛で、家で過ごす時間が増えましたが、居心地よく暮らせて満足です。

キッチンでは料理中も子どもとコミュニケーションがとれる

ローン借入額は約4,400万円。JAバンク「JA住宅ローン」を選びました。
ちゃんパパ
住宅ローンの申請をしたのは、新型コロナウィルスの影響で住宅金利が今後どう変わっていくのか不明なタイミングでした。そのため、変動金利にするか固定金利にするかとても悩み、固定期間選択型にしました。
金融機関に関しては、数社の審査に通りましたが、金利はどこも同じような内容に。その中でも一番条件が良かったJAバンクに決めました。
最後に、ちゃんパパさんのように、自分たちらしい個性を生かした家を建てたいと考えている人へのメッセージを伺いました。
ちゃんパパ
どんな家にするかは家族でしっかり話し合い、イメージを共有することがとても大事だと思います。私たちは、担当の営業さんを含め、小さなことでも共有し、意見を出し合いました。
我が家を担当していただいた営業さんは、私たち夫婦に寄り添う形で、とても話しやすい方でした。この方とだったら、イメージどおりの家ができるだろうと信頼でき、お任せできました。
営業の方は、家づくりのパートナーでもあります。自分たちに合う人を見つけるのも大事なポイントかもしれません。
ライターからのコメント。

数十年住むことになるマイホームを建てる場合、将来の過ごしやすさを視野に入れがちです。もちろんそれは大切なことではありますが、ちゃんパパさんのように、現在の自分たちが住みやすく、愛着を持てる家にするのも、素敵な方法だと思いました。 住宅ローンの金利は、変動金利型・固定金利型・固定期間選択型などの種類があります。それぞれのメリット・デメリットを調べ、自分にとって最適なものがどれかを考えるといいでしょう。

※今回ご協力いただいたちゃんパパさんのブログ「20代夫婦と2人の子ども達の無垢材のお家」のURLは https://ameblo.jp/golfred1122/

文/齋田 多恵、企画/カデナクリエイト、編集/イー・ローン