第837回
フリーローンの借り方を無担保型か不動産担保型かで迷ったら。
- まとまった資金が必要になり、フリーローンの利用を考えています。 フリーローンには無担保で借りられるものと不動産担保が必要なものがありますが、どのように使い分けたらいいですか?(52歳 会社員)
- 無担保型、不動産担保型それぞれにメリット・デメリットがあります。 借入金額や返済期間、資金の緊急度に合わせて選びましょう。
無担保型と不動産担保型の違い
フリーローンとはその名の通り、使い道が自由なローン商品です。 引っ越しや結婚式、旅行、習い事などの資金の他、生活資金や納税資金など幅広い用途に対応しています。
フリーローンには担保が不要な無担保型と、担保が必要な不動産担保型があります(どちらか一方しか取り扱いのない金融機関もあります)。
無担保型のメリットは、借り入れまでのスピードが速いことで、手続きがネットで完結する金融機関もあり手軽さが魅力です。 その反面、不動産担保型に比べて金利は高めです。
不動産担保型のメリットは、無担保型にくらべて金利が低めである点と、より高額な借入れが可能な点です。 一方、担保物件の調査や登記手続き等により融資までには時間がかかり、事務手数料や登記費用、印紙税等の費用負担も必要です。 また、任意の場合が一般的ですが、不動産担保型の場合は金利上乗せで団体信用生命保険(団信)への加入が可能な点も特徴的です。
無担保型 | 不動産担保型 | |
---|---|---|
借入可能額 | 10万円~1000万円 | 300万円~3000万円 |
最長返済期間 | 10年 | 25年 |
金利 | 5.675%~11.975%(変動金利) | 3.375%~7.875%(変動金利) |
イー・ローンHPを参考に筆者作成.各条件は8/26現在の情報。
無担保型か不動産担保型か
無担保型と不動産担保型のどちらを選べばいいのかは、借入金額や返済期間、資金の緊急度に合わせて考えましょう。
借り入れが少額の場合には特に担保は必要ないでしょうし、資金の緊急度が高い場合には借り入れまでの期間が短い無担保型が向いています。 大きな資金が必要な場合や返済期間を長くとりたい場合などには、長期間低金利で借り入れができる不動産担保型が向いています。
無担保型か不動産担保型かが決まれば、イー・ローンの比較サイトを使って自分に合うローン商品を探してみましょう。 フリーローンは、繰り上げ返済ができるかどうか、その際に手数料がかかるかどうかが商品によって異なりますので、きちんと確認しておくことが大切です。 そして、他のローン同様、無理のない返済計画を立てましょう。
私が書きました
ファイナンシャル・プランナー(CFP(R))、一級ファイナンシャル・プランニング技能士。
大学在学中にFP資格を取得。証券会社、銀行、独立系FP会社を経て独立。忙しくても無理なく実践できるメリハリ家計を提案するママFP。 ライフプラン全般の相談業務や家計簿診断、ライフプランセミナー講師、FP資格取得講座の講師として活動中。 学校での金銭教育にも注力している。
※執筆日:2019年08月27日