第996回
ローン審査時の「在籍確認」、外出がちでも大丈夫?
- カードローンの利用を考えています。ローンを申込んで審査を受けると、職場に電話がかかってくると聞きました。営業で出ていることが多いので、職場の電話に出るのが難しいのですが、大丈夫でしょうか。(大阪府 Kさん)
- ローン審査時の在籍確認は、ローン申込者が「本当にその職場に勤務しているか」を確認するために行われます。外出中に電話がかかっても、在籍していることを確認できる状況にあるかを確認しておきましょう。
在籍確認は「申告した勤務先で働いているか」が確認される
カードローンに限らず、ローンやクレジットカードの申込みをして審査を受けると、申込書等に記入した「勤務先」に本当に勤務しているかの「在籍確認」がなされます。「お金を貸す」立場になって考えてみれば、返済原資となる「収入」を得る手段である「勤め先」で本当に働いているかの確認は欠かせないですよね。
「在籍確認」は主に職場への電話で行われます。電話の際は、金融機関名ではなく、電話する担当者の個人名等を名乗り、職場にローン等の申込みをしていることが知られないように配慮されます。
「申告どおりの勤務先に在籍しているか」は、本人が勤務先の電話に出て名乗った場合はもちろん、職場の同僚等が「〇〇(ローン申込者)は席を外しています」等の対応をした場合でも確認されます。
なお、在籍確認は、給与明細や健康保険証、社員証などの勤務先がわかる書類を提出することで行われる場合もあります。「在籍確認のための電話は行わない」と明示しているローン会社もあります。
在籍確認が難しい場合は、あらかじめ対策を
申込者本人が電話を取りにくかったり、個人への電話の取次ぎが行われなかったりで、在籍確認が難しいことが想定される場合は、あらかじめ対策を取っておきましょう。
「自分が出られる番号」を申告しておく
ローンの申込書には、所属部署の電話番号・内線番号などの、自分や自分を知っている人が電話に出られる番号を記入しましょう。自分が直接電話を取ることができれば在籍確認はスムーズですし、他部署の顔見知りでない社員が電話を取って「そんな人はいません」と言われたり、個人情報保護の観点から「取り次げません」と言われたりするリスクも避けることができます。
職場であらかじめ、電話を取り次いでくれるように頼んでおく
アルバイト等の方で、直接電話を取ることが難しい場合には、電話を取ることのできる職場の人に電話がかかってくるかもしれないこと、かかってきたら自分に取り次いでほしいことをお願いしておきましょう。
電話の取次ぎが難しいとわかっている場合は、金融機関に相談する
勤務先が電話の取次ぎはしない、個人情報は答えないという方針だったり、在籍確認の時期は会社の休日だったりすると、電話での在籍確認は難しいですよね。あらかじめ金融機関にその旨を伝え、電話以外での在籍確認などをあらかじめ相談されたほうがよいでしょう。
スムーズに在籍確認ができれば、審査期間も短く、素早い借り入れが可能になります。ローン申込みの際は、必要書類の準備に合わせて、ご自分の在籍確認がスムーズに行えるかどうかも検討し、対策を取っておきましょう。