第987回

今年は「節電」に加え「節ガス」も!冬に向けてお風呂のリフォームも検討を

今後は節ガスも必要になるかもしれないと聞き、冬に向けてお風呂のリフォームを検討しています。費用の目安や注意点について教えて下さい。(50歳 会社員)
節電に続き、節ガスも注目されています。リフォームの目的や住宅の条件などに合わせてリフォームの内容をできるだけ具体的に考え、見積もりを取りましょう。補助金制度や減税制度についても確認し、自己資金が不足する場合にはリフォームローンの利用も検討しましょう。

お風呂のリフォームの種類と費用

都市ガスの需給がひっ迫した場合に備えて、政府が節ガス要請制度の検討に入りました。ガスの利用が増える冬に備えて、できることから早めに準備に取り掛かりたいところです。

そうした中、注目されているのがお風呂のリフォームです。節湯型水栓や高断熱浴槽の設置など浴室内のリフォームの他、エコジョーズやエコキュートといった高効率給湯器の設置なども節ガス対策として有効です。

リフォーム費用の目安
内容 金額
節湯型水栓への交換 数万円
窓の交換(ガラス交換、内窓の設置など) 5〜30万円
高断熱浴槽(ユニットバス)への交換 80〜140万円
エコジョーズの設置 18〜40万円
エコキュートの設置 30〜80万円

筆者作成

エコジョーズはガス、エコキュートは電気を使っているところが大きな違いです。その他にも初期費用やランニングコスト、設置スペースなどさまざまな違いがありますので、リフォーム会社に相談しながら、目的や住宅の条件などに合わせて選ぶとよいでしょう。

自己資金が不足する場合にはリフォームローンの利用も

エコジョーズの設置のみ、といった部分的なリフォームの場合には費用は数十万円ですみますが、内窓の設置、高断熱浴槽への交換、エコジョーズの設置に浴室乾燥機のオプションまでつけると200万円を超える資金が必要になることもあります。自己資金が不足する場合にはリフォームローンの利用も検討しましょう。

イー・ローンで無担保のリフォームローンを検索すると、実質年率は1%台後半~3%台後半、借入限度額は10万円~1,000万円、借入期間は最長10〜15年のプランが多く存在します。仮に200万円を実質年率2.8%(固定金利)で借り、5年(60回)で返済した場合、月々の返済額は35,759円です。

一定要件を満たすリフォーム工事を行う場合、国や自治体の補助金制度があります。また、ローンを利用して一定要件を満たすリフォーム工事を行う場合、税の優遇を受けることができます。費用負担を少しでも軽減するために、事前にしっかりと確認しておきましょう。

【参考リンク】

私が書きました

宮野 真弓 の写真

宮野 真弓 (みやの まゆみ)

ファイナンシャル・プランナー(CFP(R))、一級ファイナンシャル・プランニング技能士。

大学在学中にFP資格を取得。証券会社、銀行、独立系FP会社を経て独立。忙しくても無理なく実践できるメリハリ家計を提案するママFP。 ライフプラン全般の相談業務や家計簿診断、ライフプランセミナー講師、FP資格取得講座の講師として活動中。 学校での金銭教育にも注力している。

※執筆日:2022年07月29日