第761回
個人向けローンの制度が変更!2018年からのローン事情
- 急な出費が続いて預金も底をつきそうなので、銀行でカードローンを作ろうと思っています。 まだ社会人2年目ですが審査は厳しいのでしょうか。 また、審査結果はいつ頃わかるのでしょうか。(会社員 Eさん 24歳)
- 銀行の融資を受ける際の審査には勤務形態や勤続年数、収入など様々な基準があります。 また、2018年からは審査方法も変わり、銀行カードローンの即日融資は出来なくなっています。
2018年から銀行融資の審査方法が変わった
カードローンをはじめとして銀行では様々なローンを取り扱っていますが、融資を受けるためには審査を通過する必要があります。 実は2018年1月から銀行での審査方法が変わり、暴力団など反社会的勢力への資金流入防止を目的に警察庁のデータベース照会が必要となっています。
警察庁データベース照会の対象となるローンは、カードローン、住宅ローン、自動車ローン、フリーローンなど個人が申し込むローンとなりますが、法人向け融資は対象外です。 証券業界ではすでに2013年に警察庁データベース照会を始めています。
また、2017年3月には全国銀行協会より銀行カードローン残高の増加を受け広告の実施方法や審査態勢等の整備を促す申し合わせがあり、過剰な貸し付けをしないように自主規制をするところが増えています。
銀行融資の審査が変わることの影響
カードローンは消費者金融などの銀行以外の金融機関でも取り扱われています。 消費者金融のカードローンは、銀行と比較すると審査回答時間も早く、即日融資も可能なところが多くなっています。 銀行カードローンは今回審査に警察庁のデータベース照会というステップが増えたことで即日融資が不可能となり、最短でも借り入れが可能となるのは翌日以降となります。
但し銀行カードローンの金利は消費者金融より低い設定のものも多く、且つ銀行という安心感などから、多少審査に時間がかかっても銀行から借りたいという場合もあるでしょう。 正式な審査結果の回答は申し込み日の翌日以降になりますが、警察庁データベース照会の前までの仮審査についての回答を即日行っている銀行もあります。 またこれまでは不審な場合は個別に照会していたものが、オンライン化されたことで審査自体は全体的にスムーズに進むことが考えられます。 どうしても即日融資が必要なら、銀行ではなく消費者金融で借り入れることになるでしょう。
将来のために、確実に返済していこう
預貯金が不足しがちな若い年代では、カードローンを利用せざるを得ない場合もあるのかもしれませんが、今後自動車ローンや住宅ローンなどを利用する可能性もあります。 今回カードローンを利用して返済が滞ってしまうと、信用情報機関に登録され、一定期間借り入れが出来なくなってしまいます。 将来のためにも今のうちにお金の使い方や生活を見直し、きちんと返済を終えるようにしましょう。
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