第567回
マイカーローンの借り換えをするときのポイントは?
- 消費税増税前がお得と言われ、急遽、自動車を購入しました。じっくり考える時間がなく、そのままディラーでマイカーローンを組んだのですが、比較して選ぶべきだったのではと思っています。消費税増税で家計の負担も重くなってくるので、メリットがあるなら今からでも借り換えをしたいと思います。借り換えをするポイントを教えてください。(Kさん 30代 独身 会社員)
- マイカーローンに限らず、ローンを借り換えるときに一番比較すべき点はもちろん今のローンとの「金利差」です。そのほかに、借り換えには手数料や保証料がかかる場合もありますので「総支払額」を比較して、トータルで支払額が減るのかを確認しましょう。
ローン比較の最大のポイントは「金利」
借り換えをする際にまずチェックしたいのが「金利」です。当然、金利が低ければ低いほど利息は少なくなるので、負担が違ってきます。そのため、まずは現在の金利よりも低金利の商品がないか調べてみましょう。
マイカーローン(銀行等) | マイカーローン(ディラー) | 差 | |
---|---|---|---|
金利(実質年率) | 2.5% | 5% | 2.5% |
初回の返済額 | 58,500円 | 61,500円 | 3,000円 |
毎月の返済額 | 57,700円 | 59,900円 | 2,200円 |
総返済額 | 2,078,000円 | 2,158,000円 | 80,000円 |
※筆者作成
金利の“アタリをつける”なら、イー・ローンの「自動車ローン(マイカーローン)の借り換えローン一覧」が便利です。
5つの項目(「借入金額」「借入期間」「居住地」「金融機関の種類」「来店の要・不要」)を入力するだけで対象になるローンを簡単に探すことができます。さらに詳しい条件(金利体系など)で絞り込むこともできますので、ぜひ利用してみてください。
また、返済額のシミュレーションは、イー・ローンの「一般ローン(返済額シミュレーション)」で簡単にできますので、こちらも合わせてご利用ください。
借り換えにかかる手数料も含めた「総支払額」で比較
「金利」の次に確認したいのが「手数料」です。金利差によって月々の返済負担が軽くなっても、借り換えに伴う手数料を加味した「総支払額」が減らないのであれば本末転倒です。そのために、どのような手数料が発生するのかを確認し、実際にかかる金額を調べましょう。
「手数料」は一般的に2種類あります。ひとつは、現在借りているローンの「繰上げ返済手数料」。借り換えるということは、繰り上げて一括返済するということですから、貸し手からすると「本来受け取れるべき利息がなくなる」ということです。そのため、繰上げ返済の手数料がかかる場合があります。
もうひとつは、借り換え予定のローンの「保証料」や「事務手数料」。名目は金融機関ごとに異なりますが、借りるための諸費用として手数料がかかる場合があります。
どちらも必ずしもかかるものではありませんので、金融機関のウェブサイトで調べたり、今借りている金融機関との契約書を確認する、カスタマーセンターへ問い合わせるなど確認をしてください。
将来の返済額に影響する「金利体系」もチェック!
比較するうえで、もうひとつ確認しておきたいのが「金利体系」です。変動金利と固定金利のローンがありますので、どちらなのかを確認しましょう。固定金利であれば、月々の返済額は完済まで変わりませんが、変動金利の場合は、将来、金利の変動により返済額が増えてしまう可能性があります。そのため、現在の毎月の返済額に余裕がないと、返済に窮することになりますので要注意です。
相談者のKさんのように30代で独身の今なら返済ができても、結婚や出産などで家族に変化があったり、転職などで収入が減ることもあるかもしれませんので、今後のライフプランについても考慮して選ぶことが大切です。
最近のマイカーローンはネットや郵送ですべての手続きができ、来店不要で借り換えができるところもあります。ローンには日々利息がついているようなものですから、早めに行動を起こしてくださいね。
【参考リンク】