第336回
家計の見直し、戻るお金は確実にゲット!
- 住宅ローンや保険の見直しをすると、これから払う金額が減るだけでなく、お金が戻ってくることがあると聞きました。どういうことでしょうか?(M.Oさん 30歳 女性 パート)
- 家計の見直しをしていく中で、意外な埋蔵金をみつけることがあります。戻ってくる可能性のあるお金は確実に手に入れ、その後の家計に活用していきましょう。
なぜお金が戻ってくるの?
現在のような厳しい経済状況下では、家計のムダを再点検し、少しでも支出を減らしたいもの。 2大固定費といわれる住宅ローンや生命保険は、節約効果が大きいため、実際に見直しをした人も多いことでしょう。 その際に「あれ?お金が戻ってきた」と意外な臨時収入に結びつくことがあります。例えば以下のようなケースです。
1.住宅ローンの借り換えをした
借り換えを行うと、支払った保証料が戻ることがあります。 これは前のローンを全額繰上返済することにより、未経過分の保証料が戻ってきたということ。 したがって、最初に保証料を一括払いした人が対象になります。どのくらい戻ってくるかは、住宅ローンの借入条件や保証会社によって異なります。
2.新しい生命保険に乗り換えた
保険を解約した際に、お金が戻ってくることがあります。
これは「解約返戻金」といって、終身保険や養老保険といった貯蓄型保険の積立部分がかえってくるもの。
これも自分が払った保険料が原資になっています。掛け捨てのイメージが強い定期保険も、解約時期によっては出ることがあります。
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戻るお金の存在を知っておくことは大切です。
そのお金をキッカケに、家計見直しができることもあるからです。
例えば「住宅ローンの借り換えをしたいけれど、コストが高くて」と迷っていた人は、それなりの金額の保証料が戻ることがわかると、
具体的な行動に移しやすくなることでしょう。
他にもある?戻ってくるお金
マイカーを処分した時、未経過分の自動車税や自動車重量税などの税金、
自賠責保険や自動車保険などの保険料が戻ってきます。
→ 必要な条件だけを確かめて選べば、自動車保険もここまで見直せます!
また、自営業などで国民年金保険料、国民健康保険料を前払いしていた人が、 家族の扶養に入ったり、社会保険のある会社に就職するなどした場合も、残りの期間分が戻ってきます。 一方で、ゴールドカードなど年会費のかかるカードを途中解約した場合は、残念ながら返金されないのが一般的です。
「戻ってくるお金」は「先にまとめ払い」をしていたかどうかがポイントになりますが、 必ずしも戻るわけではなく、また、申請しなければもらえないものもあります。可能性があるものは早めに確認をとり、 確実に返金手続きをしましょう。また、戻ってきたお金は、正確にいうと臨時収入ではなく、 元々自分のお金であったことを強く意識して下さいね。人間の心理として臨時収入(あぶく銭)は、ついつい一時的な消費に回りやすくなるもの。 今後の家計に十分活かしていきましょう。