第334回
中小企業経営の厳しさは下げ止まった!?資金調達法をおさらい!
- 景気は底を打ったそうですが、あまり実感はありません。中小企業の経営は実際のところ、どうなのでしょうか? そして、急場に間に合う資金調達法を知っておきたいのですが……。(A.Mさん 42歳 中小企業経営者)
- 日本政策金融公庫の調査結果を見ると、中小企業の景況は下げ止まりの動きが見られるそうです。もう少し、調査結果を詳しく見るととともに、資金調達法をおさらいしておきましょう。
中小企業経営の厳しさは下げ止まりの動きが見える
日本政策金融公庫の「全国中小企業動向調査」結果によると、中小企業の景況感を表す業況判断DI(全産業、2009年4~6月期実績)は、 ▲53.7と非常に低い水準ではありますが、マイナス幅は少し縮小しています。2009年1~3月期調査での予測を上回り、 2007年1~3月期以来9期振りの上昇となりました。先行きについては、10~12月にかけてマイナス幅は縮小する見通しです。 このことから、中小企業の景況は厳しい状況ながら下げ止まりの動きが見られると判断されます。
一方、8月30日の衆議院選挙で民主党が圧勝し、政権交代が行われました。 新しく与党になった民主党は、「子ども手当」の支給やガソリン税などの暫定税率の廃止、高速道路の無料化などで家計の可処分所得を増やし、個人消費を拡大させることで経済成長を実現しようとしています。果たして、目論見通りに、景気が回復して経済が成長路線に乗るのかどうか、今後の民主党のかじ取りを見守るしかありません。
いずれにしても、中小企業の経営者にとっては、厳しい状況は今しばらく続くでしょう。
資金調達法をおさらいしておこう
資金調達法は、中小企業の命運を握っていると言っても過言ではありません。 その方法をおさらいしておきましょう。
中小企業融資には、公的融資と民間融資があります。前者は、日本政策金融公庫や商工会議所、
自治体などが直接融資を行う、または、民間金融機関から借り入れる際の保証人になってくれるものです。
後者は、銀行を代表とする民間金融機関からの借入です。中でも、急場に間に合う、つまり、迅速な融資が可能なのは「不動産担保ローン」です。
「不動産担保ローン」とは、文字通り、自宅や土地などの所有している不動産を担保にした融資で、
オンライン申込なら2営業日以内に仮審査結果がわかるなど審査が早く、正式な申込から最短1週間程度で融資の実行が可能です。
また不動産を担保にするため、金利は比較的低い、借入限度額は大きい、返済期間を長めに設定できゆとりある返済計画が立てられるという特長もあります。
資金使途についても、幅広く対応してくれることが一般的です。
こういった「不動産担保ローン」の特長をしっかり押さえておけば、急に資金が必要になったときにあわてずにすみます。