第331回
総量規制の対象外、銀行のカードローン
- 貸金業法が改正されて、借入額が年収の3分の1を超える人は新たにカードローンを利用できなくなると聞きました。どこからも借りられなくなるのでしょうか。(Tさん 30歳 アルバイト)
- 銀行は貸金業法の対象外なので、銀行のカードローン等は貸金業法の改正による規制によって借りられなくなるということはありません。
銀行は総量規制の対象外
2006年12月に成立・交付された「改正貸金業法」は、最終的には2010年6月までに、
総量規制や上限金利の引き下げなども含めて施行される予定です。
(詳しくは下記を参照)
→FPからのアドバイス第323回「あと1年?改正貸金業法」全面施行でどう変わる?
→FPからのアドバイス第324回「もう専業主婦は借りられない?」総量規制の影響とは?
ご質問にある借入額に対する規制(総量規制)は、債務者1人が借りられる金額に「年収の3分の1以下」という上限が設けられるものです。 「総量規制」が導入されると、ご心配のように年収の3分の1を超える貸付を既に受けていれば、 貸金業者のキャッシングやカードローンを新たに利用することはできません。
ただし、総量規制の対象となるのは「貸金業者(消費者金融業者、カード会社等)」であり、銀行は対象となりません。
したがって、総量規制により他の消費者金融等では「借りられない」方でも、その銀行独自の年収や貸付金額等の審査基準をクリアできれば、
銀行のキャッシングやカードローンの借り入れは可能になります。
→イー・ローン キャッシング・カードローン(銀行・無担保)一覧
銀行のキャッシング・カードローンの特徴
銀行のキャッシングやカードローンの特徴としては、一般に借入限度額が大きく、金利が比較的低いことが挙げられます。 また、その銀行との取引状況に応じて、金利優遇などのサービスが受けられる場合もあります。
銀行のカードローンは、消費者金融などのものに比べると融資の条件が厳しいイメージがありますが、 銀行や商品によって異なります。年収要件などのハードルが高いものもあれば、パート・アルバイトであっても、 配偶者に安定した収入があれば専業主婦であっても、借入可能なものもあります。むやみに申し込むのではなく、 あらかじめ融資条件を確認して、自分にあったローンを選ぶことが大切です。
また、銀行のカードローンは、手続きの手間や審査時間についても改善が進んで使いやすくなってきています。 来店不要・保証人不要のローンもありますし、審査回答期間も短縮されて、最低30分というローンもあります。
イー・ローンのサイトでは、来店の要・不要、保証人の要・不要などを条件に絞込みができ、
審査期間や金利などでローン商品の並べ替えもできるので、自分が求める条件で検索してみるとよいでしょう。