第311回
円高の今こそ海外旅行へ行きたい!正しいマネープランは?
- 今度のGWは、海外旅行に行きたいと考えていますが、今年4月に入社したばかりで、旅行資金がありません。現在、月収20万円(手取り17万円)ほどですが、カードローンなどを利用しても大丈夫でしょうか?(O.Yさん 23歳・会社員)
- キャッシングやカードローンは、審査や融資までの期間も短く、少額から手軽に利用できるサービスです。ただし、借りる前には、借入金額、返済期間、毎月返済額等をしっかり考えて計画的に賢く利用しましょう。
燃油サーチャージ引き下げと円高メリットを活かそう!
大手旅行会社の旅行動向調査によると、今年のゴールデンウイーク(GW)の海外旅行者数は、3年ぶりに増加の見通しで、前年比約10%の50万人と2ケタ増だそうです。増加の理由は、今年4月以降の大幅な燃油サーチャージの引き下げと円高メリットにあります。
次表は、2008年および2009年の4月8日付けの為替相場の一覧表(仲値(TTM)表示)ですが、この1年間で、例えば、ユーロは約2割、英ポンドや韓国ウオン、ニュージーランドドルは約3割も下落していることが分かります。つまり、今、イギリスや韓国に行けば、1年前より3割もおトクにショッピングやグルメやエステを楽しめるということです。
■為替相場の一覧表
通貨 | 2008年 | 2009年 |
USD(米ドル) | 102.42 | 100.66 |
GBP(英ポンド) | 203.85 | 148.01 |
EUR(ユーロ) | 161.60 | 133.03 |
KRW(韓国ウオン)[100通貨単位] | 10.52 | 7.53 |
NZD(ニュージーランドドル) | 81.64 | 57.78 |
※参考 三菱東京UFJ銀行発表の為替相場の一部を編集して作成
キャッシングやカードローンは新社会人の心強い味方!?
ご相談者のように、入社早々、借金とは、あまり感心なこととはいえませんが、たしかに、この円高メリットを活かさない手はありません!
低金利で有利なローンを利用できれば、金利分くらいは円高メリットで相殺されるハズ。
カードローンやキャッシングなどは、1万円など少額からATM等で手軽にお金を準備できるサービスで、新社会人には、なんとも心強い味方です。ただし、あまりにお手軽過ぎて、借金が雪ダルマ式に膨れ上がってしまった…なんてことにならないように、利用は計画的に行うことが肝心です。
借入は手取り収入の2割まで!
例えば、「みずほ銀行カードローン」は、金利年5.0%~14.0%、変動金利で、10万円~500万円まで融資が受けられます。また、随時、カードローンカードを使って、みずほ銀行のATMで返済することもできます。この金利のローンを利用したと仮定して、それぞれ、旅行代金として「10万円」「20万円」」「30万円」を借りた場合の毎月返済額と総返済額をシミュレーションしてみました。ただし、実際のローンとは返済方法が異なりますので、あくまで目安として考えてください。
■借入金額ごとの毎月返済額および総返済額
借り入れ条件:金利年14.0%、返済期間1年 元利均等返済・ボーナス返済なし
借入希望額 | 毎月返済額 | 総返済額 |
10万円 | 8,979円 | 107,745円 |
20万円 | 17,957円 | 215,489円 |
30万円 | 26,938円 | 323,234円 |
※イー・ローン「 ローンシミュレーション 」にて計算の上、作成
基本的に、キャッシングやカードローンなどの借入は、手取り収入の2割程度までに抑えておきたいもの。ご相談者のように月収20万円(手取り17万円)であれば、返済できる月額は3.4万円までということになりますが、ただし、これはあくまでも目安です。
借りられるからといって安易に多額の借入をするのは絶対にやめましょう。
2009年の5月は、土日と祝日がうまく重なってカレンダー通りでも5連休、有給休暇と組み合わせれば超大型連休にすることができますので、ヨーロッパなど普段の休暇では行けない所へ旅行してリフレッシュしてみるのもいいかもしれませんね。