第235回
不動産担保ローン、商品の違いは?
- 個人で事業を行っています。いざというときの資金調達手段として、まとまった額が借りられる不動産担保ローンに興味があります。そもそも不動産担保ローンとは何ですか?商品ごとに違いはありますか?(埼玉県 T)
- 不動産担保ローンは、借入目的は原則自由で、低金利、高額な借入も可能。商品ごとに特徴・条件は異なります。
不動産担保ローンは、所有している不動産を担保として、その不動産の資産価値に応じた金額の借入ができる有担保ローンです。不動産を担保とするため、無担保ローンより比較的低金利で、不動産の価値によっては高額な借入も可能。ただし、不動産の担保価値の査定が必要になるので、無担保ローンよりも審査に時間がかかり、手数料(事務手数料や調査料など)は割高です。
魅力的なローン商品ですが、万一返済不能となった場合には、担保の不動産が競売にかけられ、処分される場合もあります。利用の際には、商品内容や手数料、条件等の慎重なチェックは欠かせません。
不動産担保ローンは、銀行・ノンバンク等多くの金融機関で扱われ、各社さまざまなタイプの商品を用意しています。人によって状況によって、ローン申込の際の手間や時間、返済方法、返済期間など、重視したい項目があるはずです。さまざまな条件に応じて、イーローンでご紹介している商品のうちからピックアップしてみましょう。
「来店不要」の不動産担保ローン
NISグループの「不動産担保貸付」やヴィンテージのプライム(短期ローン)、ナチュラル(長期ローン)、シティズの「不動産担保ローン」などは、来店不要の不動産担保ローン。お住まいの地域にお店がない、お店に行く時間がない、という方も利用できます。
担保不動産が遠隔地にある
担保にしようとする不動産がお住まいの地域になく、遠隔地にある場合でも、アサックスの「不動産担保ローン(個人向け・事業者向け・不動産業者向け)」の場合、本支店ネットワークを使って融資可能になります。自宅以外の物件(別荘、不動産投資物件等)を担保にされる場合などには便利でしょう。
融資が受けられるか早く知りたい
不動産担保ローンの審査回答期間は、不動産を担保とする関係で無担保ローンよりも長くかかりがちで、多くの商品では3日程度を目安としています。しかし、ヴィンテージの「プライム(短期ローン)」、「アクティブ」、「ナチュラル(長期ローン)」の審査回答期間は1時間程度(融資の際には、現地調査と本審査が必要になります)。まとまった金額をなるべく早く、低金利で…という場合には助かりますね。
無理なく返済計画を立てたい
事業資金や運転資金を借りる場合などは借入額が高額になり、返済期間にゆとりがないと返済計画は厳しいものになります。最長借入期間が25年、30年と長期に設定されていれば、返済計画もゆとりを持ってたてることができるでしょう。
<最長借入期間が長い不動産担保ローンの例>
商品名借入可能額最長返済期間返済方法:商品名 | 借入可能額 |
最長返済期間 |
返済方法 |
---|---|---|---|
商品名借入可能額最長返済期間返済方法:セムコーポレーション「個人事業者・法人向けローン」 | 500万円~3億円 |
25年 |
元利均等返済(ボーナス併用可) 元金均等返済(ボーナス併用可) 一括返済 |
商品名借入可能額最長返済期間返済方法:アサックス「不動産担保ローン(個人向け・事業者向け・不動産業者向け)」 | 300万円~3億円 |
30年 |
元利均等返済 元金一括返済 元金自由返済方式 ※取引期間中にプラン変更も可能 |
商品名借入可能額最長返済期間返済方法:NISグループ「不動産担保貸付」 | 100万円~50億円 |
25年2ヶ月 |
元利金等返済 元金均等返済 一括返済 |
臨時返済を考えている
多くの場合、臨時返済の際には3%前後の手数料がかかります。シティズの「不動産担保ローン」の場合、繰り上げ返済は原則自由。早期完済時のみ手数料が必要となります。
このように、不動産担保ローンといっても、それぞれの商品の特徴には違いがあり、条件も異なります。イー・ローンの不動産担保ローンのサイト(/loanlist/?DID=3&CID=ctg_08)では、ご紹介した商品以外にも多くのローン商品の中から、借入金額や借入期間、居住地や金利タイプ(変動や固定)、金融機関の種別、来店の要・不要などで、ニーズにあったものを検索できます。また、不動産担保ローンの一括申込サービス(https://www.eloan.co.jp/packaged/)を利用すれば、目的・ニーズにあったローンを比較し、一度に複数社のローンを申し込むことも可能です。各ローン商品の違いや特徴をチェックしておいて、いざというときに自分のニーズにあったものを選べるようにしておけるとよいですね。