第225回

ゴールドカードの魅力って?

クレジットカードのゴールドカードを作りたいのですが、年会費が高く迷っています。通常のカードとゴールドカードは、どのような点が違うのでしょうか。高い年会費を支払うメリットがあるのでしょうか?
ゴールドカードにすると、通常カードよりも上のサービスが受けられる、補償が厚くなるなどのメリットがあります。

ゴールドカードの年会費は、1万円以上のものが多く、年会費無料のクレジットカードが多くなる中では高く感じますね。ですが、通常のカードよりも充実したサービスを受けられたり、カードに付帯している補償が大きかったりなどの特徴があり、サービスや補償をよく利用するという人には、決して高い金額ではないと考えることもできます。

ゴールドカードのサービスや補償を具体的に見てみましょう。
まず、補償の一つに、購入品の盗難や破損を補償してくれるショッピング保険(バイヤーズプロテクション)というものがあります。例えばシティカードで比較してみると、通常のカードは年間200万円までですが、ゴールドカードでは500万円までの補償になります。
また、ゴールドカードなら、海外旅行保険の補償内容も充実しています。シティカードは、通常のカード(シティクラシックカード)では最高3,000万円まで、ゴールドカード(シティ ゴールドカード )では最高1億円まで(ただし、運賃や旅行代金をカードで支払った場合)。アメリカン・エクスプレスカードでは、通常のカード(アメリカン・エキスプレス・カード)は最高5,000万円まで(自動付帯)のところが、ゴールドカード(アメリカン・エキスプレス・ゴールドカード)では、カードを利用して航空券やツアー料金を支払った場合、本人のみならず、配偶者や生計を共にする親族まで、最高1億円の補償となります。

また、日本国内や海外の一部の空港のラウンジが無料で利用できる、ゴールドカード専用デスクがあり、健康相談やお金の相談が受けられたりする場合もあります。そのほか、通常カードよりも利用限度額が大きくなるほか、カードローン金利が低いといったメリットもあります。

このようなゴールドカードのサービスなどを見てみると、特に旅行や出張が多い人にとっては、旅行時の保険や空港でのラウンジ利用など会費に見合うサービスが受けられるのではないかと思います。ただし、カードによって、受けられるサービスは異なりますので、自分のカードの利用方法と照らし合わせてカード選びをしましょう。

現在は、ゴールドカードよりも上位カードであるプラチナカード、ブラックカードというものもあります。これらの上位カードは、ゴールドカードに入っていた人が、カード会社からの「お誘い」によって、手に入れることができるカードです。さらに上のステータスを狙いたいという場合には、まずはゴールドカードを利用して実績を作っていくようにしましょう。

私が書きました

高田 晶子 (たかだ あきこ)

ファイナンシャル・プランナー(CFPR)、一級ファイナンシャル・プランニング技能士、宅地建物取引主任者。

1985年東京女子大学卒業後、信託銀行入社。不動産業務に従事。その後、不動産コンサルティング会社を経て1996年に独立、(有)ケー・アンド・エム コンサルティングの設立に参画。目白大学エクステンション講座をはじめ各種セミナー講師や、相談業務、マネーコラム執筆等を中心に活動。

※執筆日:2007年07月25日