第202回

銀行系カードローンの特徴は?

カードローンは金融機関で何か違いはあるでしょうか? 特に、銀行系カードローンについて特徴などを教えてください。(東京都・KFさん)
カードローンは使途が自由な無担保ローンで、カード発行時に設定された貸付限度額の範囲で利用できる借入れです。カードローンを扱う金融機関を分類すると、銀行、銀行系消費者金融、信販会社、消費者金融と、大きく4つに分けることができます。

銀行系カードローンの特徴

KFさんが興味を持たれている銀行系カードローンの特徴を整理してみましょう。

まず挙げられるのが、金利は低いものが多いこと。たとえば、ソニー銀行「ソニーバンクカードローン」の例で6.5~12.0%(借入限度額は10万~300万円)、みずほ銀行「みずほオリコカードローン〔プラチナプラン〕」で7.600%(借入限度額は200万~500万円)です。

銀行系カードローンの場合、借入限度額が低めなものが多かったのですが、最近は商品のバリエーションも増え、借入限度額は高めのものも増えてきました。事例であげた2商品を見ていただいても、限度額が決して低くはないことがわかるでしょう。

また、以前は、来店が必要なものが多いというのも特徴として挙げられていましたが、最近は、銀行系でも来店不要で借りられるものも増えてきました。ちなみに、前述の2商品とも来店は不要です。

さらに、返済はその銀行の指定口座からの自動引落しになるので、返済が長期に亘るようなら、その口座を給与振込み口座にすれば返済もラクです(職場がその銀行を給与振込口座として認めてくれれば、ですが)。

その他にも、年収や勤続年数はじめ、審査基準が他のカードローンより厳しい、という特徴も挙げられます。

目的別ローンとも比較を

KFさんのご質問に対する回答は以上ですが、KFさんがカードローンを検討する際には、次のような点に注意するといいでしょう。

  • カードローンで借入額が大きくなる場合は、もともとの借入の目的に合わせた目的別ローンと金利を比較して検討しましょう。
  • 実質金利がより低いものや自分に合った商品を検索するため、イー・ローンを活用しましょう。実質年率のほか、エリアや限度額、審査の期間、来店の要・不要などで絞り込めます。
  • 返済に無理はないか、よく検討した上で利用しましょう。延滞すると30%近い金利がつく上、住宅ローンなどを利用する際の障害になることもあるので注意。
  • 借りられることが確認できた中で最も有利なものを利用したい場合、「一括申込み」を利用して手間を省くのもいいでしょう。

KFさん、本当に必要な借入なのか、そのための商品としてベストなのか、よく確認した上で利用してくださいね。

私が書きました

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豊田 眞弓 (とよだ まゆみ)

ファイナンシャル・プランナー、シニアリスクコンサルタント。

20代前半より経営誌や経済誌、女性誌と広く手がけるライターとして個人事業を展開。1995年より独立系FPとして、雑誌やムック、新聞、サイトへの寄稿・監修、相談業務、講師などで活躍。「今日からの お金持ちレシピ」(明日香出版)をはじめ共著本など多数。

※執筆日:2007年02月08日