第177回
クレジットカード会社の"ローンカード"
- クレジットカードでキャッシングするのとは別に「ローンカード」というものがあると聞いたのですが、クレジットカードでのキャッシングとはどのような点が違うのですか?
- 「ローンカード」とは、ローン専用のカードのことを言います。信販会社や消費者金融などが発行していますが、クレジット会社からも発行されています。すでに持っているクレジットカードでも、キャッシングやカードローンを利用することも可能ですが、予め審査を受け、クレジットカード以外にローン専用カードであるローンカードを発行してもらい、そちらを利用することにより、より低い金利でローンを利用できる場合があります。
クレジットカードのカードローン
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ローン専用カード firstloan+ |
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年利
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15.00~18.00%
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8.00~17.80%(※)
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利用可能枠
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年利
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300万円コース
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8%
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250万円コース
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200万円コース
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12%
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150万円コース
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13.20%
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100万円コース
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14.80%
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50万円コース
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17.80%
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上記JCBの「firstloan+」の場合、利用可能枠を選択して申し込みます。利用可能枠によって年利が異なりますので、年利が低いものを利用できれば、クレジットカードだけでなく、ローン専用カードを持つ意味が出てきます。
<例>金利による支払利息の違い
100万円を借入、毎月元金2万円を返済した場合(50回払い)
年利8%の場合 支払利息累計 169,983円
年利15%の場合 支払利息累計 318,750円
*上記は金利を月割りで計算した概算です。実際の支払いは日割り計算されるため、上記金額とは異なります。
この例のように、支払利息額は大きく異なってきます。
すでに手持ちのクレジットカードを利用するのはとても気軽なのですが、利用額によっては金利差が大きく影響してきますので、できるだけ低い金利のものの利用を検討しましょう。
ただし、加入にあたっては審査があるため、勤務先や年収等によっては希望どおりの利用可能枠のものが利用できない場合もあります。銀行系のカードローンなども金利が低めですが、一般的に金利が低いものほど審査基準は厳しいと考えられます。
ローンの利用は十分に検討をすべきですが、カードローンの利用の可能性がある人は、予めこのように金利の低いローンを利用できるよう、審査を受け用意しておく方がいざというときには役立ちます。