第158回
量的金融緩和の解除でカードローンはどう選ぶ?
量的金融緩和政策の解除が大きなニュースとなりました。ゼロ金利については当面維持される方向性ですが、いずれ金利が上昇してくることはほぼ確実となったと言えるでしょう。金利が上昇すれば、借入れしているお金にも影響が出ます。カードローンも例外ではありません。金利上昇に備えて、カードローンの選び方や利用する際の注意点などを改めて見てみましょう。
金利の変化に敏感になろう
ゼロ金利政策が取られている間は、ローンの金利も低く抑えられ金利情勢が大きく動くということもありませんでした。カードローンの金利も借入れした時と殆ど変化がなかったものが、金利情勢が変われば、返済中に金利が上昇してくるということもあるでしょう。
金利が上昇してくればそれだけ返済の負担が大きくなりますカードローン返済中の人は、今後は毎月の金利(または手数料率)に変動がないかどうか、金利動向にも敏感になっていきましょう。
臨時返済は積極的に
金利が上昇してきた場合に、金利負担を極力抑えるためにはなるべく早く完済することです。完済ができなくとも、臨時返済を行って、残高を減らすことにより、金利上昇による利息アップ額を抑えることができます。ボーナスなどまとまったお金が入ったときは、こまめに臨時返済を心がけましょう。
<臨時返済の効果例>
借入残高200万円 残り返済期間60ヶ月 元利金等返済の場合
金利8% ・・・ 今後の総返済額 約243万円
↓
金利10%にアップ・・・今後の総返済額 約255万円(12万円アップ)
↓
10万円を臨時返済すれば、今後の総返済額は約252万円(臨時返済額込み)
→約3万円の利息軽減
今まで以上に商品の内容比較をしよう
どのカードローンを選ぶかのポイントは、借入れのしやすさ、金利、返済の利便性などが挙げられますが、金利上昇時期においては、特に金利と返済の利便性に注目したいものです。
金利が低いものとしては、銀行系のカードローンが挙げられますが、最近では銀行系に限らず金利の低いものも出てきています。 (カードローン 「金利で選ぶ」)
最優遇金利 | |
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イコールクレジット
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5%
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クレディア「プレミアム」
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7.5%
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楽天クレジット「マイワン」
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7.8%
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8%
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臨時返済は時期が早いほど利息の軽減効果も高まります。臨時返済ができる場所が近くにある、ネットを利用できるなど、その利便性もチェックしましょう。また、こまめに返済するには手数料も重要です。臨時返済に手数料が必要になるかどうかも確認しておきましょう。
三井住友銀行のATM、コンビニATMでいつでも臨時返済できる。手数料無料
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オリコ 「カードローンCREST」
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コンビニや提携金融機関のATMで可能。手数料無料。
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楽天クレジット「マイワン」
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提携金融機関のATMから返済可能。手数料無料。
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