第1107回NEW
信用情報機関CICが「クレジット・ガイダンス」提供開始!信用度を数値化?
- 11月末からクレジット・ガイダンスの提供が開始されるというニュースを見ました。クレジット・ガイダンスとはどういうものですか?(34歳 会社員)
- クレジット・ガイダンスとは、個人の信用度を数値化し、提供するサービスです。自分の信用度を確認し、信用度の改善に努めることで、将来の借り入れの審査などに備えることができます。
クレジット・ガイダンスとは
2024年11月28日より、信用情報機関の株式会社シー・アイ・シー(CIC)が、個人向けに「クレジット・ガイダンス情報」を開示するサービスを開始しました。クレジット・ガイダンス情報とは、CICが保有する個人のクレジットカードの利用状況やローン残高などの信用情報を分析して算出した200点から800点までの指数と、指数の算出に際し、特に影響を与えた理由(最大4つ)のことをいいます。指数の算出は、支払状況や残高などの客観的な取引事実に基づいて行われ、性別、年齢、勤務先、年収、家族構成といった属性情報は一切関係しません。
クレジット・ガイダンス情報の開示は、インターネットまたは郵送で請求することができます。また、所定の手続きをすることで、自身のクレジット・ガイダンス情報の加盟企業への提供を停止することも可能です。
クレジット・ガイダンスの目的
消費者は、クレジット・ガイダンス情報を確認することで自身の信用度を具体的に知り、信用度の改善に役立てることができます。また、自身の信用度を意識することで適切な消費行動を取ろうとするなど、金融リテラシーの向上や多重債務・自己破産の未然防止などの効果も期待されています。
加盟企業にとっては、より客観的で精度の高い与信審査が可能になり、適正なクレジット契約が実現できるのではないかと考えられています。また、与信判断を標準化することができ、審査業務の効率化も期待されます。
クレジット・ガイダンス情報は、ローンやクレジットカードの利用を検討する際などに参考にすることができます。ただし、クレジット・ガイダンスの指数は、支払い状況や新たな取引などによって常に変動します。また、クレジット・ガイダンス情報はあくまで一つの指標です。金融機関の審査では、他にも様々な要素が考慮され審査される点は理解しておきましょう。
【参考リンク】
私が書きました
ファイナンシャル・プランナー(CFP(R))、一級ファイナンシャル・プランニング技能士。
大学在学中にFP資格を取得。証券会社、銀行、独立系FP会社を経て独立。忙しくても無理なく実践できるメリハリ家計を提案するママFP。 ライフプラン全般の相談業務や家計簿診断、ライフプランセミナー講師、FP資格取得講座の講師として活動中。 学校での金銭教育にも注力している。
※執筆日:2024年11月21日
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