無利息期間のあるカードローンの特徴を把握して、賢く使おう！

カードローンの無利息期間の仕組みを理解しておこう

カードローンを利用する際に、気になるのが金利ですよね。審査結果によって適用金利は変わりますが、利息制限法により、上限金利は20%と決められています。借入金額が10万円以上100万円以下であれば、18%が上限となります。

一定期間無利息とするカードローンはこの利息を0円とするものであり、消費者金融系のカードローンで提供されることが多いです。一部の銀行カードローンでも無利息期間を設定しているケースがあります。

利息0円というのは利用者にとって大きなメリットになりますが、仕組みを理解しておかないと、延滞や滞納といった金融事故になりかねませんので注意しましょう。

カードローンの利息は、借入残高×金利÷365日×借入日数で計算されます。

仮に、金利18%のカードローンで10万円を2カ月（60日間）借り入れたとします。この間に発生する利息は、10万円×18%÷365日×60日＝2958円です。これが30日無利息期間のあるカードローンの場合、最初の30日間は無利息ですから、残り30日分、つまり約半分の利息で済むということになります。

30日以内に全額返済できれば、無利息でお金を借り入れることが可能です。30日以内に全額返済できなくとも、無利息期間があればその分の利息負担は軽減されますので、同レベルの金利水準の場合は、無利息期間のあるカードローンを利用したほうがメリットは大きいと言えるでしょう。

無利息期間の条件は会社によって異なります。事前に確認を

無利息期間は新規の契約で「30日間適用」と設定しているケースがほとんどですが、なかには「180日間無利息」、「7日間何度でも無利息で利用可能」という会社もあります。無利息についての考え方は期間の違いに関わらず同じですが、注意が必要なのは「無利息期間がいつから開始されるか」という点です。

大きく分けて3つの設定の違いがあります。

• (1) 初回契約日から30日間無利息
• (2) 初回の利用日（融資日）から30日間無利息
• (3) 初回の利用日（融資日）の翌日から30日間無利息

注意が必要なのは（1）のケースです。今すぐに借り入れるわけではないが、あらかじめカードローンの申込みをしておこうという場合などが該当します。契約だけ済ませ、実際に借り入れるのが数日後、数週間後だった場合、すでに無利息期間が経過していますので、残りの日数分のみが無利息となり、せっかくのメリットを最大限に受けられません。

いつ借り入れをするのかしっかり計画を立て、どのタイプのカードローンを利用すべきなのか比較検討しておくようにしましょう。

無利息期間中でも返済は必要。約定返済日を忘れずにチェック

無利息という言葉で勘違いしがちですが、あくまでもその期間の利息が0円になるというだけで、元本分の返済はしなくてはなりません。元利据え置きとは異なります。

カードローンの場合、契約時にカードローン会社の規定により、複数の返済日から選択できるケースもあれば、毎月決まった日が返済日に指定されているケースもあります。この約定返済日は契約の際に決定し、途中で変更することはできません。

仮に30日間無利息期間があったとしても、この期間中に必ず初回返済日が訪れます。元本分の返済を忘れてしまうと、遅延損害金が発生するだけではなく、無利息期間が即時停止となる可能性もあります。

借り入れの際は、初回返済日、元本返済額を確認しておくようにしましょう。

また、返済に関しては約定返済のほか、随時返済が可能な商品もあります。資金面で余裕ができた際に、約定返済とは別にATMなどを利用して返済することを随時返済といいます。このほか繰り上げ返済など、返済方法にはいろいろあります。借りたら借りっぱなしではなく、計画的に返済することで結果的には支払い利息を軽減できることも忘れないようにしましょう。

【参考リンク】

• カードローンを探す・比べる・申込む
• FPからのアドバイス（カードローン）