第548回
ラスト100日前から始める教育ローン!?受験後に慌てないように準備をしよう!
- 受験生の娘がいます。いよいよ受験本番まであと少しとなり、夫とも受験後に必要なお金について話をしています。できるだけ今ある資金でと考えていますが、足りない資金は教育ローンで、という話も出ています。いざというときにすぐに借りられるのかが不安なのですが、今のうちから準備できることはありますか。(Tさん 40代 主婦)
- 最近、家庭教師のCMなどでラスト100日という言葉をよく耳にしますね。学力面だけではなく、資金面についても直前になって慌てないよう、100日前の今から余裕を持って準備を始めてください。今からできることを確認してみましょう。
教育ローンの仮審査は早めに
教育ローンを利用する際には、合格通知や入学支払い書などの各種費用の支払い証明が必要となるケースが多いですが、仮審査であれば合格前でも申し込みが可能です。仮審査の有効期間は2~3ヶ月の金融機関が多いので、早めに申し込みをしておくことで合格後に慌てなくて済みます。
このときにポイントとなるのは、必要となる最大の金額を考慮することです。まずは志望大学の必要資金の金額と支払いの時期を確認しましょう。国公立大学であれば、入学金や授業料等はほぼ決まっていますが、私立大学の場合は、大学・学部・学科によって必要な金額が異なります。必ずしも予定の学校へ進学するとは限らないことも念頭に置いておきましょう。また、下宿をする場合には新生活準備資金なども見積もっておきましょう。
必要資金のうち、自己資金では不足する部分を借り入れることになります。借入金額はできるだけ少なくするのが望ましいですが、急な出費など学費以外のところで想定外のお金が必要になることもあります。自己資金をすべて教育資金に充当するのではなく、万が一のときの生活予備資金は手元に残すようにしましょう。
利用したい金額が決まったら、具体的なローンを選びます。教育ローンには、日本政策金融公庫の「国の教育ローン」や自治体による教育資金融資制度のほか、民間金融機関による教育ローンがあります。イー・ローンのサイトへアクセスして、「資金使途」「借入金額」「借入期間」「居住地」を入力してあなたが利用可能なローンの候補を絞り込んでみましょう。
新たなローンや信用情報の変動を抑える
教育ローンの借り入れを行うまでに、新たなローンや分割払い、信用情報を調査されることを行わないほうが無難です。
その理由の1つ目は、新たなローンを組み、返済比率がオーバーするのを防ぐためです。返済比率とは、すべてのローンを合計した年間の返済金額が年収に占める割合のことで、年収の25%~35%程度とする金融機関が一般的です。仮に返済比率の範囲内であったとしても、審査をスムーズにクリアするためにも、新たな借り入れは控えましょう。
2つ目の理由は、教育ローンの借り入れまでの間に、他の金融機関などから信用情報の照会を受けることにより、信用情報に問題があると疑われることを避けるためです。信用情報の照会を受けたからといって必ずしも審査にマイナスの影響があるわけではありませんが、照会を受けず済むに越したことはありません。
お子様にとってはギリギリまで粘るラスト100日!
親御さんにとっては教育資金準備のために今始めるラスト100日!
教育資金の準備を早めに始めて、お子様の受験を落ち着いて応援し、合格後にはスムーズに手続きが取れるようにしておきましょう。