第160回
留学でも使える教育ローン!
- 大学2年の娘が1年間、海外留学をしたいと言い出しました。家計的にはかなり厳しい状況ですが、教育は財産。ムリをしても行かせてあげたいと思っています。留学でも教育ローンは利用できるでしょうか?また融資条件なども教えてください。(埼玉都・KFさん)
- 留学であっても利用できる教育ローンもあります。教育資金でムリをしすぎると老後にツケが回りますので、家計とのバランスを取りながら利用しましょう。
子供の教育のコストがアップ
子供を持つ親御さんの中には、今春、入学金や授業料を支払い終えてほっとしている方も多いことでしょう。特に大学の学費では、教育ローンや奨学金などを借りている人が3割近いとの報道もありましたが、進学をさせるためのコストが家計に重くのしかかっている様子が伺えます。
大学・短大の進学率は45%強で、「大学卒」の学歴だけでは差がつかなくなっている中、留学や資格取得のダブルスクールなど、積極的に学ぶ姿勢を打ち出す子供たちも増えています。もちろん、そうした経験や資格などを就職の武器にするだけでなく、純粋に「学びたい」という気持ちの子もいるでしょう。
KFさんも、家計にあまり余裕はないながら、お子さんの海外留学の夢をかなえてあげたいと考えています。こんなとき、ある程度は自分でアルバイトをして貯めて行きなさい、と突き放す親もいる反面、ローンを組んでもどうにかしてあげたいという親も少なくはありません。
親がムリをしても子供の望む教育にお金を使うことの是非には正解はありませんが、自分たちの老後に影響が出るような教育資金のかけ方は避けるべきでしょう。結果的に子供に迷惑をかけることになるかもしれません。
教育ローンを利用する要件や必要書類
さて、教育ローンの中には、学校教育費だけを対象にしているものの他、留学など広く対象にしているものとがあります。ローン検索でチェックした金融機関のそれぞれについて、「詳細」ページの中で、融資条件の「申込み資格」や「資金使途」などを確認することができます。
また、フリーローンであれば、目的を問わず利用することができます。
留学でも利用できる、ある銀行の教育ローンの融資条件などを見てみましょう。
<借入可能額>
10万~500万円(1万円単位)
<最長借入期間>
11年6ヶ月(据置期間最長4年6か月+返済期間)
※据置期間無しの場合は、最長7年以内となります。
※据置期間は、就学年数により異なります。
<融資条件(一部)>
・20歳以上64歳以下
・完済時70歳以下
・安定継続した収入のある方。指定する保証会社の保証の得られる方。銀行の営業地域内に住んでいるか、勤めている。
・原則として融資金を学校などに直接振込みできる。
このほかにも、保証会社が保証するのに際して、年収や職業、勤続年数、あるいはその他の借入れの有無、過去のローン返済で滞納がなかったかなど、その他の情報も加味して審査しています(金融機関によって内容は異なります)。
金融機関に提出する必要書類についても見てみましょう。
<必要書類>
・所得の証明書
・運転免許証・パスポート等
・外国人登録原票等
・通帳、取引印
・資金使途の確認書類(合格通知書、在学証明書)等
金利とエリアである程度絞り込んだら、条件などを確認して自分に合った教育ローンを選びましょう。
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