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第582回

夏休みの留学費用を用意したい!留学に利用できるローンは?

大学生の娘が夏休みを利用して短期語学留学したいとのこと。せっかくの機会ですから応援してやりたいと思います。ですが、急な話で資金の用意はありません。どれくらいの金額を想定すればいいでしょうか。資金の調達方法も含めて教えてください。(N・Tさん 48歳 千葉県)
若いうちに海外へ行って語学を学び見識を広げ、友人・知人を増やすことは、娘さんにとって貴重な体験になるでしょう。親として応援したいと考えるのも当然と言えますね。まず、留学費用を見積もり、その資金の調達の仕方を考えましょう。

費用はどのくらいかかる?留学費用は様々な条件で異なる

語学留学の費用は、留学する国や都市、出発の時期、滞在期間、滞在方法(ホームステイ、学校の寮など)、どの学校でどれくらい学ぶかで変わってきます。

留学する国や都市で費用に差が出るのは、物価の違いによります。一般的に、物価はアメリカやヨーロッパは高め、オーストラリアやニュージーランドは安めとされています。出発時期は航空運賃に影響します。お盆前後や年末年始、ゴールデンウィークなどの大型連休は航空運賃が高く、留学費用のかさ上げ要因になります。滞在期間は、どんな滞在方法でも、長くなるほど高くなりますし、学校の授業料も高くなります。

娘さんの留学先や滞在期間の希望はわかりませんが、留学ジャーナルのホームページで短期留学の費用を調べてみました。アメリカやヨーロッパより物価が安いとされているオーストラリア・シドニーのELSユニバーサルイングリッシュカレッジに留学した場合、英語週25レッスン+ホームステイで1週間(8日間)205,000円、2週間(15日間)275,000円でした。仮に、2週間留学したとして275,000円。留学前の準備にかかるお金や滞在中の生活費も必要でしょうから、400,000円~500,000円は必要ということですね。物価の高い国・都市に行けば、もっと高額になります。

まずは、娘さんと行きたい国・都市、学校、滞在期間、滞在方法などをよく聞き、必要な金額を見積もりましょう。特に希望の国がないのなら、物価の安いオーストラリアかニュージーランドを選んでもらうといいかもしれません。

留学専用ローンや教育ローンを利用して留学を検討する

留学費用はできるだけ預貯金から出すようにしたいものです。ですが、使い道が決まっている預貯金ばかりで、数十万円という急な支出は厳しいかもしれません。そんな場合には、一般的にローンを利用することになります。申し込みをするローンの種類としては、使途目的は問わないカードローン/キャッシングは手軽に利用できますが、目的は「留学費用」とはっきりしているので、より低金利な留学専用ローンか留学費用も借りられる教育ローンを利用しましょう。資金使途が明確な留学専用ローンは、金利が低めになる場合が多いようです。

例えば、イー・ローンに掲載中の留学専用ローンとしては、千葉銀行の「海外留学ローン」があります。10万円以上1万円単位で最大3,000万円まで借りられます。返済期間は最長16年6か月で、半年単位で決められます。返済途中で繰り上げ返済・全額返済もできますが、手数料(税込5,400円)がかかります。利用できるのは、千葉県全域と東京都・埼玉県・茨城県の一部に居住の方です。

留学費用も借りられる教育ローンは、銀行や信用金庫、信用組合などの金融機関で扱っています。実質年率はおおむね2%~3%台です。近くの金融機関で取り扱っているかをローンの検索機能で調べてみましょう。来店が必要な金融機関が多いので、手続きは店頭に出向いて行うことになります。

【参考リンク】

娘さんに、有意義な留学経験をしてもらうためにしっかり調べてみましょう。
※留学ジャーナルの留学費用、実質年率は2014年7月22日現在です。


私が書きました

小川 千尋 (おがわ ちひろ)

ファイナンシャル・プランナー。

1994年ファイナンシャル・プランナー資格取得。資格取得後、以前から携わっていた出版物の編集・執筆の経験を活かし、独立系ファイナンシャル・プランナーとして、マネー誌や一般誌、新聞、ウエブサイトなどのマネー記事の編集・執筆・監修などの執筆関連業務および個人のライフプランなどの相談業務、セミナー講師として活動。

※執筆日:2014年07月28日