第618回
銀行口座を保有していればローンが借りやすくなる?新生活に“使える“ 銀行口座をみつけよう!
- ローンの申込を行おうとしたら口座を持っていないと駄目と言われてしまいました。今自分がもっている銀行口座以外に作成をするべきか、メインバンクを見直してローンの借り入れをするべきか悩んでいます。銀行の口座ってどう使い分けるべきなのでしょうか。(Wさん 25歳 会社員)
- 銀行口座は一度作るとなかなか見直す機会がありません。しかし今回の質問者のように、口座を保有しているとローンの借り入れまでのスピードがあがったり、そもそも口座がないとローンを申し込めない場合もあり、見直しを考えることもあるでしょう。春のように期の変わり目はキャンペーンなどを行っている銀行も多く、銀行口座の見直しのチャンスです。目的に応じて銀行口座を上手に使い分けましょう。
メインバンクの選び方
メインバンクに明確な定義はありませんが、給与振込みや各種引き落とし、日々の現金の出し入れなど日常的に使う銀行を指すのが一般的です。お財布代わりとなるメインバンクを選ぶときに重要なのは、利便性、手数料、引き落とし対応の3点です。
利便性とは、自宅や勤務先の近くに支店やATMがあるかどうかです。特に転勤の多い方などはコンビニなど提携ATMをしっかりと確認しておきましょう。利便性と合わせてATMの時間外手数料やコンビニATMの利用手数料などの確認も重要です。1回あたり108円~216円程度なのであまり気に留めていない方もいると思いますが、毎回のこととなるとその金額は膨れ上がる場合もあります。ちなみに現在の普通預金の金利は0.02%程度で、100万円を1年間預けても税引き後の利息はわずか160円。時間外手数料1~2回で吹き飛んでしまいます。給与振込口座に指定したり、口座残高の条件を満たすことで時間外手数料が無料になる銀行もありますので調べてみましょう。そして見落としがちなのが引き落としへの対応です。ネット専業銀行などでは公共料金やクレジットカードの引き落としができない、または対応先が少ない銀行もありますので注意が必要です。
一方のサブバンクは、メインバンクの補助的な口座で貯蓄や運用などを目的に利用する銀行を指すのが一般的です。金利、取扱商品やサービスの充実度、お金の移動がしやすいかなど目的に応じた銀行選びが大切です。
キャンペーン中の銀行を確認
春は期の変わり目でもあり、また新生活が始まる方も多いことから金融機関がキャンペーンを行うこともよくあります。そこで、現在(2015年4月22日)キャンペーン中の銀行とその特典を確認してみましょう。
<口座開設キャンペーンの例>
・楽天銀行 新生活応援キャンペーン
口座開設申込期間中に専用ページから口座申込みをし、口座開設完了期限までに口座開設が完了すると、もれなく楽天スーパーポイント300ポイント(7月20日(月)23:59まで使える期間限定ポイント)を進呈。
口座開設申込期間:2015年2月9日(月)0:00~2015年4月30日(木)23:59
口座開設完了期限:2015年5月15日(金)23:59
・新生銀行 新規口座開設のお客さま向けTポイントプログラム
専用ページからT会員番号等を入力して口座開設すると、もれなくTポイント500ポイントを進呈。口座開設月を含む3ヶ月目の月末までにインターネットバンキングにログインするとTポイント10ポイントを進呈(期間中に1回以上ログインした場合、一律10ポイント)。
・みずほ銀行 新生活キャンペーン
Chance1
期間中に新たにみずほマイレージクラブカード(クレジットカード機能付きキャッシュカード)を申し込み、2015年6月19日(金)までに発行されると、抽選で1,000名に現金1万円をプレゼント。
Chance2
期間中に初めてみずほ銀行で普通預金口座を開設し、2015年6月12日(金)までに 1)上記口座でみずほダイレクトを契約しログインする、又は2)上記口座でインターネット残高照会を利用すると、抽選で1,000名に5,000円分のAmazonギフト券をプレゼント。キャンペーン期間:2015年2月16日(月)~2015年5月15日(金)
ライフスタイルに合わせた銀行選びを
自分のライフスタイルに合わせた銀行を選ぶことで、より便利に、よりお得に生活できる場合もあります。特徴的な銀行をいくつか取り上げてみます。
・イオン銀行
イオン銀行は年中無休で夜9時まで営業しており、買い物のついでに立ち寄ることができて便利です。キャッシュカードとイオンカード(クレジットカード)とWAON(電子マネー)の機能・特典がひとつになった「イオンセレクトカード」なら、普通預金金利の上乗せや、WAONオートチャージでWAONポイントがもらえるほか、買い物時の特典も充実していて、特に主婦の方など女性に人気です。ATMはイオンやミニストップなど全国にあり手数料は無料、カードローン機能も追加することができ、いざというときに頼りになります。
・住信SBIネット銀行
金利やコスト面で有利なネット専業銀行の定番として評価が高いのは、住信SBIネット銀行です。ATMの利用手数料はイオン銀行、セブン銀行、ビューアルッテ(出金のみ)は無料、ゆうちょ銀行、イーネット、ローソンは月5回まで無料のほか、自行宛の振込手数料は完全無料、他行宛の振込手数料は月3回まで無料と手数料の安さは抜群です。
また、代表口座とは別に目的に合わせて5つまで作ることができる「目的別口座」や、口座管理、資産管理、家計簿機能を行える「Money Look」など、家計管理で役立つツールが充実しています。できれば口座を増やしたくない方や、家計をまとめて管理したいという方には特に便利な銀行と言えます。
・千葉銀行
大手銀行やネット専業銀行だけでなく、地方銀行もサービスが充実してきています。
千葉銀行では、普通預金キャッシュカードを持っている場合、カードローンの申し込み時に書類の提出は一切不要で、契約までWebで手続が完結するようになりました。給与振込口座への指定や公共料金の引き落としなど、取引実績に応じてATM時間外手数料の割引が受けられるポイントサービスもあります。平成2015年4月30日(木)までは新規口座開設キャンペーンも行っています。
いくつかの銀行の特徴を見てきましたが、重要なのは自分の生活や口座の目的に合わせて銀行を選ぶことです。現在利用しているクレジットカードやネットショッピング、今後の転勤や引っ越しの可能性などを具体的にイメージしながら、便利で役立つ銀行を見つけましょう。