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第49回

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お金を借りる手段とは?借り入れの種類・注意点を解説

  • 緊急でお金を借りたい場合の2つの対処法
  • 【個人向け】 低金利でお金を借りる5つの方法
  • 【事業向け】 低金利でお金を借りる3つの方法
  • お金を借りるとき審査で見られるポイントは?
  • お金を借り入れるときの注意点
  • まとめ
  • カードローンの総合ランキング

急な出費で現金が欲しい場合や、大きな出費を前に資金を確保しておきたい場合など、借り入れが必要になる場面はさまざまです。
 ローンには資金使途によって種類があり、金利や限度額など借入条件がそれぞれ異なります。ローンの種類と特徴を知って、自分に合った商品を選択しましょう。
この記事では、借り入れの種類と、借り入れる際の注意点を解説します。この記事を参考にしながら、計画的な借り入れを検討してみてください。

緊急でお金を借りたい場合の2つの対処法

手元にお金がなく、緊急でお金を借りたい場合、考えられる対処法は2つあります。それぞれの特徴を見ていきましょう。

クレジットカードのキャッシング枠を利用する

クレジットカード申込時にキャッシング枠を設定していた場合、審査なしで借り入れでき、コンビニや銀行に設置されているATMからいつでも引き出し可能です。

また、カード会社に連絡することで、指定された口座へ振り込んでもらうこともできます。

キャッシング枠の限度額はクレジットカードと同様に、申込者の返済能力などによって決まります。緊急の場合に備えて、どれくらいの借り入れが可能なのか、事前に調べておくと良いでしょう。

消費者金融を利用する

消費者金融はWebで借り入れの申込みができるため、時間がない場合でも迅速に手続きが可能です。

また、原則担保や連帯保証人が不要で、最短即日で融資を行なっている場合があります。ただし、消費者金融の金利は比較的高い傾向にあるため注意してください。

【個人向け】 低金利でお金を借りる5つの方法

ここからは、個人向けおよび事業者向けの借り入れを紹介します。まずは、個人向けの借入手段を5つ見ていきましょう。

銀行のカードローン

銀行のカードローンは、消費者金融よりも低金利で融資が受けられます。金利の目安は、消費者金融が3%~18%程度、銀行カードローンが1%~15%程度です。金利の低さが魅力ですが、審査に時間がかかるため、即日の融資は基本的には受けられません。

また、銀行のカードローンは、一般的に定職に就いていなくても、定期収入のあるアルバイトやフリーターであれば審査申込みが可能です。ただし、定期収入のない方はカードローンの審査通過が難しいため、他の調達方法を検討しましょう。

銀行の目的別ローン

目的別ローンは、特定の目的だけに利用できるローンです。利用目的には住宅・教育・自動車・医療・事業・ブライダルなどが挙げられます。

利用目的に合致すれば、通常のカードローンよりも低金利で借り入れできるのが特徴です。例えば、マイカーローン(自動車)は1%~4%程度が金利の目安で、目的に応じたローンを選択すればより返済の負担を減らせます。

銀行のフリーローン

フリーローンは目的別ローンと異なり、使い道が自由で幅広い用途に利用可能なローンです。ただし、事業・投資目的での借り入れは原則として禁止されているため、注意してください。

また、使い道が自由でも、借り入れする際に使い道の申告が必要となる場合もあります。

フリーローンの金利は1%~15%程度と幅広く、借入先によってはカードローンよりも金利が低くなることもあるでしょう。また、フリーローンの借り入れは何回もできず1回だけです。そのため、借り過ぎを防げるというメリットもあります。

ろうきん(労働金庫)のカードローン・フリーローン

ろうきん(労働金庫)は全国で14ヵ所ある福祉金融機関です。居住地・勤務先によって利用金庫が決まります。ただし、利用はろうきん会員のみに限られています。

ろうきんは営利を目的としない金融機関であるため、一般的な金融機関よりも低金利で借り入れできます。例えば、中央労働金庫の金利は、3%~8%程度です。

メインバンクの当座貸越サービス

普通預金額を超えた出金があった場合に、同銀行の定期預金などがあれば、それを担保にして自動で貸し付けが受けられます。

例えば、普通預金の残高が20万円の場合、ATMで25万円を出金すると不足している5万円が自動貸付されるのです。

この場合、借入残高はマイナス表示され、普通預金口座に入金することで自動的に返済できます。一時的にお金が必要な場合に、審査なしで借り入れできる有効な手段だといえるでしょう。ただし、担保となるものがなければ、当座貸越サービスは利用できないため注意してください。

【事業向け】 低金利でお金を借りる3つの方法

続いて、事業向けの資金調達方法を3つ見ていきましょう。

ビジネスローン

ビジネスローンは事業専用ローンの一つで、法人や個人事業主を対象としています。資金繰りがしやすく、無担保・無保証人でも借入可能なのが特徴です。また、総量規制の対象外のため、年収の3分の1以上の資金調達が可能です。

ただし、金利は公的融資・銀行のプロパー融資に比べて高く、上限金利は10%~18%程度となっています。

銀行のプロパー融資

銀行の融資には、プロパー融資と保証付き融資の2種類があります。プロパー融資は銀行から企業が直接融資を受けるため、企業が万が一貸し倒れると銀行に大きく損が出てしまうのが特徴です。

一方、保証付き融資は信用保証協会が融資を保証するため、銀行は企業が貸し倒れた場合でも保証協会から弁済を受けられます。

プロパー融資は銀行側の貸し倒れリスクが高いため、信用度の低い企業は審査がなかなか通りません。ただし、保証料がかからない、借入金額に限度がないなどのメリットもあるため、ある程度の実績を積んだ状態で借り入れを検討してみると良いでしょう。

日本政策金融公庫

政策金融機関である日本政策金融公庫は、一般の金融機関が行なう金融を補完することを目的とし、国民一般向け、農林水産業者向け、中小企業者向けの融資を行なっています。

日本政策金融公庫は、銀行や信用金庫よりも金利が低いのが特徴で、無担保・無保証で利用できる融資も扱っています。創業初期や経営が傾いている時期に利用可能な融資もあるため、民間の金融機関の利用が難しい方は検討してみましょう。

お金を借りるとき審査で見られるポイントは?

融資を申込みした際、銀行や保証会社などによる審査が行なわれます。審査の詳細な基準は公表されていませんが、収入の安定性、他社での借入状況、金融事故の有無などから総合的に判断されます。

ここでは、審査でおもに見られる3つのポイントを解説します。

収入の安定性

返済能力の有無は、融資を判断するうえで重要なポイントです。そのため、収入の安定性が審査の対象となっています。安定した収入を毎月得て、勤続年数が長いと、審査が比較的通りやすくなるでしょう。

他社での借入状況

他社で借り入れしている場合は、収入に対して返済負担率が高いと返済能力がないと判断され、審査が通りにくくなります。他社の借り入れは、可能な限り返済しておくと良いでしょう。

金融事故の有無

過去に金融トラブルがあった場合、金融事故情報(異動情報)として信用情報機関に5年~10年間記録が残ります。金融トラブルに該当するものは、長期延滞・強制解約・代位弁済・任意整理・自己破産などです。

金融事故があったとしても、審査にまったく通らないわけではありませんが、事故情報が載っている期間は審査落ちする可能性が高くなります。事故情報が原因で審査に落ちていると考えられる場合は、情報が抹消されるまで待つようにしましょう。

お金を借り入れるときの注意点

当たり前のことですが、お金は借りたら返さなければなりません。借り入れは、返済することをふまえて慎重に検討しましょう。ここでは、お金を借りるときの注意点を3つ解説します。

計画的に借り入れする

返済方法や返済までの期間、利率、借入限度額などを確認し、返済までの道筋を立てて計画的に借り入れましょう。すぐに現金が欲しいからと、軽い気持ちでお金を借りると、返済に追われて生活に影響が出てしまいます。

借り入れが本当に必要なのかを見極めて、借入金額を必要最小限に抑えられるように工夫することが大事です。

闇金や匿名サイトから借りない

金融機関のローン審査に通らなかったとしても、法律に違反して資金を貸し付ける闇金や、匿名サイトからは絶対に借り入れないようにしてください。闇金から借り入れて高い利子を支払い続けると、生活が破綻するおそれがあります。

誤って闇金などから借り入れてしまった場合は、すぐに警察、または日本貸金業協会の貸金業相談・紛争解決センター、各自治体の消費生活センター、弁護士会など相談して問題解決を図りましょう。

クレジットカードを利用した現金化はしない

クレジットカードのショッピング枠を利用して商品を購入し、購入した商品を業者に売ることで現金化することをクレジットカードの現金化といいます。クレジットカードの現金化は、クレジットカード会社もその行為を禁止しているため、絶対にしないようにしましょう。

まとめ

ローンには資金使途によって種類があり、それぞれ金利や限度額など借入条件が異なります。同じ性質のローン商品でも金融機関によって借入条件が異なる場合があるため、自分に合った商品を選択してください。

また、借り入れの際は自分の収支や生活状況を把握し、計画的に返済できるか慎重に判断することが大切です。無理な借り入れや、違法な手段での借り入れは決して行なわないように注意しましょう。

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文/金子 賢司