第29回
即日でキャッシングをする前に知っておきたいポイント
- キャッシングの最大のメリット「即日」対応
- 即日でキャッシングをするときの注意点
- 即日でのキャッシングをスムーズに行うための準備
- まとめ
- カードローンの総合ランキング
お金が必要になったとき、時間があれば定期預金を解約したり、銀行ローンを申込んだりしてお金を工面することができます。しかし、さまざまな事情で「今日中にお金が必要」という場面に遭遇してしまう人もいるかもしれません。あらゆる資金調達方法のなかで、すばやく準備できる方法の一つにキャッシングがあります。
最近では、即日のキャッシングを提供する金融機関も増えてきました。とはいえ、必ず即日でキャッシングができるとは限りません。そこで、即日キャッシングを検討するときに知っておきたいポイントについて確認しておきましょう。
キャッシングの最大のメリット「即日」対応
キャッシングとひとくちにいっても、クレジットカードの付帯サービスとして定められたキャッシング枠内で借り入れできるキャッシングと、信販系・消費者金融系などの金融機関が提供している「キャッシングローン」や「カードローン」でお金を借りるキャッシングがあります。
もし、キャッシング枠のついたクレジットカードを持っていれば、そのカードを使ってATMからお金を引き出し、すぐにお金を調達することができます。この方法が最も早くできるキャッシングでしょう。
そうでなければ、今あるクレジットカードのキャッシング枠を申請したり、キャッシングローンを申込んだりすることになります。どちらの場合も審査が必要になりますが、即日で対応してくれるキャッシングは、急いでいるときには大変便利です。
キャッシングなら最短即日で融資が可能
最近は申込み・審査・借り入れの工程を即日で対応してくれる金融機関も増えてきています。キャッシングローンの申込みは、「店舗来店」「電話申込み」「Web申込み」「無人契約機」のようにさまざまな形で可能です。
最短即日対応している金融機関では、多くの場合、店舗への来店を必要とせず、申込み・審査・借り入れまでをインターネット上で完結できるようになっています。もちろん、来店や無人契約機でも即日対応可能なところはありますが、現地まで出向く必要がないので、時間的にはより早くなる場合が多いかもしれません。
審査はどの金融機関も独自の基準を設定しており、また、その基準は公開されていません。そのため一概にいうことはできませんが、一般的に消費者金融系、信販系、銀行系の順に審査が厳しくなっていくといわれています。キャッシングの即日対応をしている金融機関は、一部の信販系および消費者金融系ですから、他のローンの申込みに比べると、審査に比較的通りやすい傾向があると考えられます。
即日でキャッシングをするときの注意点
即日キャッシングを検討するときの注意点を知っておきましょう。ここでは、4つの注意点について解説していきます。
即日キャッシングの注意点
申込み可能と融資可能は違う
年齢等申込みできる人の条件は決められていますが、申込みできるからといって融資を受けられるとは限りません。新規にキャッシングを申込む際には、金融機関の審査を受けなければなりません。審査は、過剰融資を回避することを目的としており、申込者が「きちんと返済できる人であるか」を確認します。返済能力を認められてはじめてキャッシングができるということを理解しておきましょう。
銀行系カードローンでは即日キャッシングができない
最近では、銀行系のカードローンでも申込みから融資実行までのスピードが迅速になってきている傾向ですが、即日キャッシングは難しいというのが現状です。なぜなら、銀行系のカードローンでは審査のステップのなかで「警察庁データベースへの照会」が必要とされているからです。申込者が犯罪組織・暴力団などに関係がないかを確認するため、申込みをした金融機関から警察庁データベースへの顧客情報照会を行います。2018年1月からカードローンを取り扱うすべての銀行に義務づけられているため、どうしても即日が難しくなるのです。
一般的に銀行系のカードローンは、信販系および消費者金融系のローンに比べて金利が低い傾向があります。また、「銀行」という安心感から銀行系のカードローンを利用したいと考える人も多いようです。しかし、このような審査ステップの違いから、即日キャッシングを希望する場合には、一部の信販系および消費者金融系の金融機関で借り入れしたほうが良いでしょう。
即日融資と即日審査は違う
さまざまな金融機関のWebサイトを見ると、「即日OK」というような文字が大きく記載されていることがあります。しかし、即日は即日でも「最短即日融資」と「最短即日審査」は違うことを理解しておきましょう。「最短即日融資」は、最短で申込みをしたその日のうちにキャッシングをする(お金が手元に入る)ことをいいます。
一方、「最短即日審査」は最短で申込みをしたその日のうちに、キャッシングできるかどうか審査結果の回答を得られるということです。一般的に、カードローンやキャッシングは審査に通って、契約をしたあとに借り入れできるものです。契約して借り入れするまでの間には、カード発行手続きや申出口座に振り込みしてもらうというように段階的な手続きがあります。当日中にお金の調達が必要な場合には、これらの手続きも含めて当日中に実行してくれるかどうかを確認しておかなければなりません。
悪徳業者に騙されない
悪徳業者は、「ヤミ金」などといわれる、金融業の免許を持っていない法外な金利や条件をつけて融資をする業者のことを指します。一般的に考えると、すぐにお金が必要で困っている人や返済能力が劣る人に対して融資をする会社は少ないはずです。それにも関わらず、お金を貸してくれるというのは融資する側に良からぬ意図がある可能性が高いと考えておくのが賢明でしょう。
一般的にキャッシングを取り扱っている金融機関は銀行・信販・消費者金融があります。審査基準や審査条件はそれぞれの会社で異なりますが、融資を取り扱う会社は財務局長の登録が必要です。金融機関のWebサイトを見ると、「○○財務局長XXXX号」や「日本貸金業協会会員第YYYYY号」というような登録番号が書かれているはずですから、まずはこの登録番号があるかないかを確かめましょう。
しかし残念ながら、偽った登録番号を記載して、正規の貸金業者であるかのようにアピールしている悪徳業者もあるようです。日本貸金業協会のWebサイトでは、悪徳業者の検索ができるようになっています。また、金融庁のWebサイトでは「登録貸金業者情報検索サービス」というページも設けられています。「記載されている登録番号が正しいか」「正規の貸金業者か」をきちんと確認してからキャッシングの申込みをするようにしてください。
即日にならないケースも
即日キャッシングに対応している金融機関では、基本的に土日を含めて24時間いつでも申込みおよびキャッシングが可能です。しかし、すでにカードがあってATMが利用できたり、振り込み依頼ができたりする状態になっていることが必要です。申込みから利用までの一貫した即日キャッシングに対応している場合でも、金融機関ごとに、即日キャッシングのための受付時間が設けられています。たとえば、「24時間受付中」と謳っている会社でも、申込みの時間帯によっては審査の回答が翌日になることもあるのです。
なお、審査に通ってキャッシングできることになっても、実際のお金の調達は申出口座に振り込み依頼するか、ATMで引き出しすることになります。振り込みの場合、銀行の営業時間も関わるため、当日の14時を過ぎると即日ではなく翌営業日になることもあるので、注意が必要です。
自動契約機がある消費者金融系では、その場でカードが発行されATMからキャッシングできるため、14時以降でも借り入れができます。ただし、契約の際に必要書類の提出を済ます必要がありますので、すぐに提出できるよう事前に準備しておくことが必要です。
即日でのキャッシングをスムーズに行うための準備
スムーズにキャッシングを受けられるようにするためには、あらかじめ必要書類を準備しておくことも大切です。必要書類には次のようなものがあります。
即日キャッシングするための事前準備
本人確認書類
申込者本人の氏名・現住所・生年月日が確認できる有効期限内の書類が必要です。本人確認書類には「運転免許証」「健康保険証」「個人番号カード」「パスポート」等、顔写真のついた公的書類を求められるところが多いでしょう。顔写真のないもの、現住所と証明書の住所が異なる場合には、住民票や公共料金の領収証等、複数の確認書類の提出が必要です。
収入証明書
会社員の人は「源泉徴収票」の提出が可能ですが、それ以外の人は「住民税決定通知書または課税証明書」「納税証明書」「確定申告書」等が必要です。利用金額によっては収入証明書の提出を不要とする金融機関もあります。
他社借入書類
収入証明書の提出が必要かどうかは、申込みをする金融機関だけでなく、他社への借入状況によっても変わります。審査をスムーズに行ってもらうためにも、他社でも借り入れがある人は、事前に用意しておくと良いでしょう。
銀行の口座番号
即日キャッシングで口座に振り込んでもらう場合、銀行の口座番号が必要になります。
銀行の届出印
返済を口座引き落としにする場合は、該当する銀行の届出印が必要です。そのため、確実に引き落としする銀行の届出印かを事前に確認しておくことが大切になります。万が一印相違となると再度書類の提出が必要です。
即日キャッシングの流れ
即日キャッシングの流れは次のようになります。ここでは、Web申込みの手順で説明します。
1.申込み&仮審査
Web上の申込みフォームから必要項目を入力していきます。入力内容によりWeb審査(仮審査)が行われるため、入力項目に誤りがあると正しい審査結果につながらなくなってしまいかねません。
「誤入力や変換ミスがないか」「提出書類と現住所が一致しているか」を良く確認し申込みをしましょう。金融機関によって異なりますが、主として次のような項目があります。
- 氏名(旧姓がある場合は旧姓も必要)
- 生年月日
- 性別
- 未婚、既婚の別
- 連絡先やメールアドレス
- 住所
- 住居の種類
- 現住所への居住年数
- 家賃・住宅ローンの負担状況
- 家族人数
- 職業
- 勤務先(企業名、勤務先住所、勤務先連絡電話番号)
- 勤続年数
2.必要書類の提出
金融機関から送られてくるメールに記載されているURLからログインし、指定された必要書類を提出します。書類提出は郵送や店頭窓口、自動契約機でも提出できますが、即日キャッシングが必要な場合には、ネット経由でアップロードして提出するのが良いでしょう。
3.本審査
必要書類を提出したあと、本審査が行われます。即日キャッシングを取り扱っているところでは、最短30分程度で審査結果の回答が届くところもあります。契約に関して確認が必要と判断された場合には、電話がかかってくることもあります。
4.契約
審査結果の回答とともに契約手続きに関するメールが届きます。契約内容をしっかりと確認したうえで同意すると契約完了です。即日キャッシングを希望する場合には、手続き完了となる時間にも注意してください。
5.入金
口座振り込みを申し出た場合、申込みの際に届け出た銀行口座に振り込みされます。
即日キャッシングの融資先の選び方
即日完了対応可否
その日のうちに資金調達が必要な場合には、即日融資が可能かどうかで選ぶことが大切です。その際には、「申込みは○時まで」「お急ぎの場合は△時まで」という注意書きがあるかどうか、注意深く確認しておきましょう。
Web完結、来店不要重視
即日キャッシングでも金融機関によって、さまざまな手続き方法があります。急いでいるときにはWebで完結可能なところや、無人契約機ですぐに手続きできるところがおすすめです。自分の都合に合うような手続き方法を提供しているかどうか確認してみましょう。
まとめ
その日のうちにお金が必要という場面に遭遇したときには、即日キャッシングができると助かります。最近では即日キャッシングに対応する金融機関も増えてきていますが、会社によって対応可能時間などに違いがありますので事前にきちんと確認しておきましょう。また、即日キャッシングの利用には審査に通過しなければいけませんが、審査基準は金融機関ごとに異なります。審査に甘いからといって悪徳業者に騙されないよう注意してください。
スムーズに審査に通って当日中にキャッシングを利用するためには、手続きの流れを知り、事前に必要書類を準備しておくと良いでしょう。無理なく返済できるよう、即日対応だけでなく金利や返済方法などを比較して、自分に最も合うローンを選ぶようにしてください。
カードローンの選び方「イー・ローン」
キャッシングをすると、当然ながら返済していかなければなりません。あとで返済に困ることのないように金利や返済方法など、しっかりと比較し無理なく返済できることを確認してから申込みすることが大切です。
しかし、これらの返済計画を金融機関のウェブサイトを1件ごとチェックしながら確認するのは膨大な手間と時間がかかります。即日キャッシングが必要な人にとってはローン選びにもスピードが求められますから、さまざまなローン商品を一挙に検索できるポータルサイトを利用するのが良いでしょう。
日本最大級のローンデータベース「イー・ローン」なら、さまざまな視点でランキングを確認することが可能です。カードローン選びに迷ったら「イー・ローン」のランキングを参考にしてみてはいかがでしょうか。
カードローンの総合ランキング
-
横浜銀行
- 実質年率
- 1.500% ~ 14.600%
- 限度額
- 10万円 ~ 1000万円
-
- 実質年率
- 1.500% ~ 14.800%
- 限度額
- 10万円 ~ 800万円
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三井住友カード
- 実質年率
- 3.000% ~ 18.000%
- 限度額
- 1万円 ~ 800万円
-
第4位三菱UFJ銀行
- 実質年率
- 1.400% ~ 14.600%
- 限度額
- 10万円 ~ 800万円
-
第5位auじぶん銀行
- 実質年率
- 0.980% ~ 17.500%
- 限度額
- 10万円 ~ 800万円
-
第6位
- 実質年率
- 1.400% ~ 14.800%
- 限度額
- 10万円 ~ 800万円
-
第7位
- 実質年率
- 0.900% ~ 14.500%
- 限度額
- 10万円 ~ 1000万円
-
第8位山梨中央銀行
- 実質年率
- 1.000% ~ 14.500%
- 限度額
- 10万円 ~ 1000万円
-
第9位百五銀行
- 実質年率
- 1.800% ~ 14.700%
- 限度額
- 10万円 ~ 800万円
-
第10位第四北越銀行
- 実質年率
- 1.500% ~ 14.800%
- 限度額
- 10万円 ~ 800万円
また、このランキングはサービス選択時の参考情報を提供することを目的としており、ローン商品の商品性の優劣を示したり、イー・ローンとして特定の金融機関、ローン商品を推奨したりするものではございません。
文/續 恵美子