第27回
掲載:/更新:キャッシングの審査基準を徹底解説!審査に通らない人の特徴は?
- キャッシングの審査について
- キャッシングの審査の必要書類と流れ
- キャッシング審査に通らない人の特徴
- キャッシング審査に通らなかったらどうする?
- オススメなキャッシングとは?キャッシングの選び方について解説!
- まとめ
- カードローンの総合ランキング
「キャッシングは怖い」というイメージを持っている人もいるかもしれません。しかし、手元にお金がないときにATMで簡単にお金を引き出すことができるキャッシングは非常に便利です。
ただ、便利だからと無計画にお金を引き出してしまうと、あとが大変になります。余裕を持って返せるように、計画を立てて賢く使いたいものです。今回は、いざというときに利用したいキャッシングの審査基準を解説します。
キャッシングの審査について
キャッシングとは、ATMなどを通じて現金を借りることができるサービスの総称です。一般的にクレジットカードに付帯した現金を借りることができる機能と、カードローンを利用するものの2種類に分かれます。
お金の使い道は自由で、キャッシング枠の範囲内であれば何度でも繰り返し利用することができます。他のローンに比べて審査に比較的通りやすいといわれていますが、必ず審査に通るとは限りません。
ショッピングに利用するクレジットカードが作れたとしても、キャッシング枠の審査に通らないこともあります。そのため、しっかりと審査基準について把握しておくことが大切です。
キャッシングの審査基準
キャッシングも他のローンと同じようにお金を借りることに変わりなく、「融資が可能かどうか」「いくらまでキャッシング枠を認めるか」という目線で審査をします。
審査の結果、希望したキャッシング枠が断られる可能性もあるのです。そうならないためにも、審査基準をしっかり理解しておきましょう。
本人確認
審査時には、運転免許証やマイナンバーカードで本人確認を行います。キャッシング枠もお金を借りるための契約であり、なりすましや借名契約防止のためにも申込人が本人であるかを最初に確認します。
勤務先(在籍確認)
年齢や年収、勤務先、勤続年数、家族構成や居住形態など、申込人本人に関する情報を「属性」と呼びます。申込人本人の属性情報は非常に重要な審査基準となります。
年収が高く、勤続年数が長いほど転職リスクは少なく安定した収入が得られると判断されることや、勤務先が大手上場企業というように社会的信用の高い会社であれば、審査は比較的通りやすくなります。
年齢も働くことが可能かどうかの判断材料の一つです。20歳未満や65歳以上だと審査が厳しくなる可能性があります。
また、多くの金融機関は、審査が下りると在籍確認を行います。勤務先に電話をして申込人が本当に勤務しているかを確認するためのものです。
転勤や出向など本人が在籍していることが確認できないと審査に通らないこともあるので、申込みの際は必ず連絡が取れる勤務先や部署を入力するように気をつけなければいけません。
居住形態
居住形態も重要な判断要素の一つです。例えば、持ち家であれば返済不能に陥るリスクは低いと判断されプラス材料となる可能性もあります。
信用情報機関の履歴
審査で最も重要視されるのが「信用情報機関の履歴」です。申込人が利用しているローンやクレジットの申込情報や契約内容、支払状況などが記録されている個人信用情報機関に、延滞履歴や破産というような事故情報が登録されている場合、審査は通りません。
信用情報機関には、株式会社シー・アイ・シー(CIC)、株式会社日本信用情報機構(JICC)、全国銀行個人信用情報センター(KSC)の3社があります。機関によって加盟する企業の業種などが異なりますが、信用情報は3社間で共有されています。
信用情報機関に事故情報があると、内容によっては5年~10年間は記録が残っている可能性があります。
信用情報はインターネット、郵送、機関窓口などで開示請求が可能です。情報開示には、請求方法により500円~1,000円程度の手数料がかかりますが、自身の信用情報が気になる方は調べてみると良いでしょう。
キャッシングの審査結果
新たにクレジットカードのキャッシング機能を利用する際、審査にかかる日数は、1週間程度が一般的です。郵送事情にもよりますがカードが手元に届くのに2週間程度かかることも珍しくありません。そのため、申込みは余裕を持って行いましょう。
キャッシング専用カードによるサービスを行う会社も多くあり、消費者金融会社やクレジット会社の提供するカードローンは、最短で即日審査が完了することもあります。
キャッシング専用カードのほうがクレジットカードのキャッシング機能を利用するよりも金利は比較的低い傾向です。買い物はクレジットカード、キャッシングは専用カードと上手に使い分けると効果的でしょう。
Web上での手続きが一般的
店舗への来店不要で、「申込み」「審査」「借り入れ」までをインターネットで完結する金融機関が増加傾向です。なかには、最短即日で借り入れが可能な会社もあります。
パソコンやスマートフォンで借り入れの手続きができるため、カード紛失の心配がないカードレスの契約を選ぶこともできます。審査の時間が最短30分などという場合もあり、急いでいる人にとっては非常に便利です。
キャッシングの審査の必要書類と流れ
申込方法は非常に簡単。キャッシングの審査の必要書類と申込方法についてみていきましょう。
キャッシングの審査の必要書類
必要書類
- 本人確認資料(「運転免許証」「パスポート」「個人番号カード(マイナンバーカード)」など顔写真付きのもの)
※顔写真付きの身分証明書を持っていない場合には、「健康保険証+住民票」でも対応してもらえます。
- 収入証明書(「源泉徴収票」「確定申告書」「所得証明書」「住民税額の決定通知書」「給与明細書2ヵ月分」など)
※申込みの借入限度額が50万円を超えるときや、申込みの借入限度額と他社での借入残高の合計が100万円を超える場合などに必要となります。
- 銀行の口座番号、銀行口座の届出印
その他、他社借入残高を確認するために返済明細書が必要となることもあります。申込む金融機関によって異なりますので、必ず事前に確認するようにしてください。
Webによるキャッシングの申込みから借り入れまでの一般的な流れ
申込方法は、各社公式サイトから「申込み」をクリックして、必要項目を画面に入力していくだけです。
必要書類もWebで送信できるので、自宅にいながらいつでも申込みができます。一般的なWebによる申込みから借り入れまでの流れを見てみましょう。
申込みから借り入れまでの流れ
1.申込み
- 申込人情報
- 氏名、生年月日、性別、独身や既婚など
- 自宅・連絡先情報
- 住所、電話番号、メールアドレス
居住種類
入居年月日、家賃や住宅ローンの負担有無、家族人数
- 住所、電話番号、メールアドレス
- 勤務先情報
- 会社名、所属部署
- 勤務先住所、勤務先電話番号、社員数、事業内容
- 入社年月日、勤務形態など
- 職種
- 収入形態
- 収入
- 給料日、保険証の種類
- 他社借入状況
- 借入件数・借入金額
- 希望の限度額
- 審査結果の連絡方法
- カードの暗証番号登録
2.必要書類の提出
必要書類の提出はスキャナーや撮影した写真のデータをアップロードして送付するだけとなります。データを送信するだけの簡単な方法です。
3.審査
本人確認ができれば審査に進んでいきます。審査終了後、希望(入力)した連絡方法で審査結果の連絡があります。金融機関によっては、仮審査と本審査の2段階に分かれることもあります。
4.契約
郵送や来店による契約もできますが、Webなら契約もメールで送られてきた契約事前説明書や契約内容を確認するだけで、来店不要で完結します。
5.借り入れ
カードが届いたらATMで利用できることになります。カードレスを希望すれば、インターネットや電話による振り込みで即日借入も可能です。
入力項目や申込みの流れは金融機関によって若干異なります。「1.申込み」の入力内容を見ると、本人情報・自宅居住形態・勤務先情報・他社借入状況に分かれており、先に説明した審査基準も理解できるのではないでしょうか。
単純な入力の間違いでも、虚偽の申込みと疑われる可能性もあります。申込内容に虚偽があることが発覚すると、一括での返済を求められて利用できなくなることも考えられるので、申込内容は正確に入力するように気をつけなければなりません。
キャッシング審査に通らない人の特徴
キャッシングに申込んでもなかなか審査に通らない人もいます。キャッシング審査に通らない人にはどのような特徴があるのでしょうか。
収入や住所が不安定
返済能力の有無は審査の重要なポイントであり、継続的に安定した収入がなければ、確実に返済できるかわからないと判断される可能性が高くなります。年収が高い場合でも、支出が多く手元にお金が残っていなければ、返済能力がないと判断されかねません。
また、住所が安定していないと生活も安定していないと判断され、返済能力がないとみなされます。返済能力の有無を証明するためにも、良好な職住環境の確保に努めましょう。
申込内容に誤りがある
申込条件を満たしていなかったり、書類が不足したりしていることを理由に、審査に落ちる場合もあります。申込前に内容を再度確認しておきましょう。
なお、当然のことではありますが、申込みで虚偽の申告をしてはいけません。虚偽の申告は信用に傷をつけ、キャッシング審査に通らなくなる可能性が高まるため、申込内容は正確に入力するようにしましょう。
支払いを滞納しているローンがある
ローンやクレジットの利用状況に問題があると、審査で不利に働きます。先述のとおり、個人の金融取引履歴は信用情報機関に記録が残るため、記録上に事故情報が掲載されている場合は、審査に通りづらいと考えておきましょう。
事故情報がある場合は、事故情報が抹消されるまでキャッシング審査を待つのも選択肢の一つです。
総量規制の制限を受けている
貸金業法に基づき、個人に対する融資額は年収の3分の1を超えてはならないとされています。このルールを総量規制と呼び、借入希望額が総量規制の枠を超える場合、審査に落ちたり減額されたりします。
複数社に連続して申込みをしている
ローンの申込状況も、信用情報機関に記録が残ります。そのため、短期間に何度もローンの申込みをしていると、資金不足で返済能力がないと判断され、審査に落ちやすくなってしまいます。
短期間での申請を避け、審査で落ちてしまった場合は他社からの借り入れを完済後に再審査を受けるなど、考えて対処するようにしましょう。
キャッシング審査に通らなかったらどうする?
キャッシング審査に通らなかった場合、どのように対処すれば良いのでしょうか。対処法を2つ解説します。
借入希望額を見直す
一般的に、借入金額が少ないほうが比較的審査に通りやすい傾向にあります。借入金額は必要最小限に抑え、借入希望額が総量規制の枠を超えていたら、希望額を見直しましょう。
希望額を見直しても総量規制の枠を超える場合は、不要なカードローンやクレジットカードを解約したり、可能な限りローンを返済したりして、枠を確保してください。
信用情報を見直す
信用情報を見直し、審査に落ちる原因になるような情報がないか確認してみましょう。信用情報に記録された事故は、数年は消えない可能性があります。信用情報が原因で審査に落ちた可能性がある場合、次回の申込みまでに十分な期間を空け、事故記録が抹消されるのを待つことが大事です。
現状、信用情報に問題がない場合は、今後も信用情報に傷がつかないように注意し、審査の書類に不備がなかったかなど、審査に落ちた原因を探してみましょう。
オススメなキャッシングとは?キャッシングの選び方について解説!
「クレジットカードのキャッシング機能を利用するか」「キャッシング専用カードローンを利用するか」について悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
自分自身にとってどのような使い方が最適かを考えて選ぶのが一番です。それでは、キャッシングの選び方を見ていきましょう。
選び方
「カードを何枚も持ちたくない」「財布を落としたときが心配」と不安に思う人は実際にたくさんいます。「キャッシングはほとんどしないが万が一のために」と考えるなら、クレジットカードにキャッシングの機能を付帯(契約)して、1枚のカードでショッピングとキャッシングを利用するのも方法の一つです。
「小口だけども会社や友達との付き合いで頻繁に利用する」という人は、クレジットカードとキャッシング専用カードローンに分けたほうが良いかもしれません。
なぜなら、クレジットカードのキャッシングよりもキャッシング専用カードローンのほうが低金利でお得なことが多いからです。
使用頻度が多い人は、クレジットカードのキャッシング機能を利用すると高い利息を払うことになるため注意しておきましょう。
時間に余裕がある場合は、銀行のカードローンの利用も検討したいものです。低金利の銀行系カードローンを利用して、キャッシング利用額をおまとめしたいというニーズは一定数あります。
できるだけ金利の低いカードローンを探して、ショッピングとキャッシングを上手に使い分けるのも良い方法といえるでしょう。
まとめ
審査の基準で重要なのは、本人確認・勤務先情報・居住形態、なかでも一番重要視されるのは信用情報機関の履歴となります。
住所や定期的な収入の確認と信用情報機関の履歴に問題がなく、在籍確認ができれば基本的には審査は通るでしょう。Webによる申込みなら手続きも簡単です。
おすすめのキャッシングの選び方は、自分自身の利用の頻度や目的によって異なります。頻繁にキャッシングを利用するなら比較的低金利のキャッシング専用のカードローンがお得です。
キャッシングはあまり利用しないけれど、万が一のときのために持っていたいというなら、クレジットカードにキャッシング枠を付帯して、1枚のカードのほうが便利かもしれません。
カードローンの選び方「イー・ローン」
キャッシングの利用を考えカードローンを探すなら「イー・ローン」のカードローン総合ランキングがおすすめです。銀行や消費者金融会社で注目のカードローンの内容を簡単に調べて比較できます。カードローン一覧では返済方法や借入方法に絞って検索することもできます。
カードローンの総合ランキング
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横浜銀行
- 実質年率
- 1.500% ~ 14.600%
- 限度額
- 10万円 ~ 1000万円
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- 実質年率
- 1.500% ~ 14.800%
- 限度額
- 10万円 ~ 800万円
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三井住友カード
- 実質年率
- 3.000% ~ 18.000%
- 限度額
- 1万円 ~ 800万円
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第4位三菱UFJ銀行
- 実質年率
- 1.400% ~ 14.600%
- 限度額
- 10万円 ~ 800万円
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第5位auじぶん銀行
- 実質年率
- 0.980% ~ 17.500%
- 限度額
- 10万円 ~ 800万円
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第6位
- 実質年率
- 1.400% ~ 14.800%
- 限度額
- 10万円 ~ 800万円
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第7位
- 実質年率
- 0.900% ~ 14.500%
- 限度額
- 10万円 ~ 1000万円
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第8位山梨中央銀行
- 実質年率
- 1.000% ~ 14.500%
- 限度額
- 10万円 ~ 1000万円
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第9位百五銀行
- 実質年率
- 1.800% ~ 14.700%
- 限度額
- 10万円 ~ 800万円
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第10位第四北越銀行
- 実質年率
- 1.500% ~ 14.800%
- 限度額
- 10万円 ~ 800万円
また、このランキングはサービス選択時の参考情報を提供することを目的としており、ローン商品の商品性の優劣を示したり、イー・ローンとして特定の金融機関、ローン商品を推奨したりするものではございません。
文/高橋 さつき